「クリッカートレーニング」あなたの犬を天才犬に!

愛犬・ウィペットのシュガーの訓練法をご紹介します。1日10分。叩いたりすることなく、犬も喜んで学ぶ訓練方法・クリッカートレーニング。ネコのしつけにも使われています。
クリッカートレーニング

シュガーが理解できる言葉

以下はシュガーが理解できる言葉の一覧です。「頭が悪い」「言う事をきかない」などとサイトハウンドはさんざんな言われようですが、効果的な訓練を根気強く行えばしつけもちゃんとできます。

※「ハイタッチ」は和製英語。英語ではHigh Fiveと言う。

※以下は昔は訓練したけど、今は自主的にやるので必要なくなったり、物理的にできなくなったこと。または勝手に覚えたこと。

私は犬の専門家でもなんでもなくて、単なる犬好きの一般人です。今回ご紹介する方法も私が考案したのではなく、犬に関する本を200冊以上読んで独学し、試行錯誤しながらトレーニングをしました。

しかし「私のような犬のドシロウトでも、簡単なトレーニングでここまでできますよ」という一例になればと思い、記事を書いています。興味を持たれた方は文末に参考となった本をご紹介していますので、ぜひそれらの本をご覧になってくださいね。

シュガーのコマンドトレーニング


一応論より証拠。昨日撮影したシュガーが命令に従っている様子を動画でどうぞ。「Light(ライトを手で押してつけろ)」だけは教えたばかりででちょっと上手くいかなかったのですが、なかなかの理解力でしょう? 命令にいやいや従っている感じではなく、「次は何? あたしなんでもやんよ!」というシュガーの意気込みが伝わっているといいのですが。

画期的なトレーニング法「クリッカー」

クリッカートレーニング
さて、前回の記事からさんざん引っ張ってきましたが、その画期的な方法とは──「クリッカー」です! クリッカートレーニングは現在の犬の飼育方法ではスタンダードになりつつあります。イルカの訓練をはじめ、ネコや魚のトレーニングにも応用されています。クリッカーはこのオモチャみたいな道具です。

音が鳴ればなんでもOK

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いろんなデザインのものをペットショップで購入できます。値段は数百円〜千円ぐらい。中央にボタンがついていて、押すと「カチッ」と音が出ます。クリッカーでなくても、カチカチ芯を出せるボールペンでも、笛でも、カスタネットでも音が出せればなんでもいいです。

犬が大好きなおやつを

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次に必要なものは「おやつ」です。私が使っているのは「おすわりくん」と「ごん太の角切りチーズ」です。どちらも数百円で、ドラッグストアやスーパー、ペットショップなどで売っています。私はネットの通販でドッグフードと一緒に買っています。犬の大好物があればそれで結構です。用意するものは「クリッカー」「おやつ」だけです。

1日10分以内に

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まずはおやつを用意します。一回のトレーニングで用意するのは写真ぐらいの量です。1日5分〜10分しかやらないのでこれで十分。逆にトレーニングを長くやり過ぎてはいけません。犬も飽きるし、飼い主も辛いし。ちなみにちゃんとおやつ分のカロリー計算をして、いつもの餌を少なくしてくださいね。

おやつは一飲みにできる大きさに

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おすわりくんも角切りチーズもウィペットには大きすぎるので細かく切ります。小型犬ならもっと小さく切ってください。目安は犬が丸飲みにできるぐらいの大きさ。モグモグ噛んでいるぐらいだと大きすぎます。一瞬にして飲み込んでしまうぐらいがベスト。

「LIGHT(ライトのスイッチ)」を教え込む

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この記事のために新たにひとつコマンドを増やして、シュガーが学習していく様子を見ていただきましょう。命令は「Light(ライトのスイッチをつけろ)」です。写真は100円ショップに売っていたタッチライトで、上の部分を押すとライトがつき、もう一度押すとライトが消えます。スイッチのON/OFFは介助犬に必要なコマンドなのでこれを機会に練習してみたいと思います。

【第一段階】犬がライトに興味を持つ


ではクリッカーの使い方を含めて、動画でご紹介します。第一段階の目標は「ライトに興味を持たせる」です。ライトに近づいたり、匂いを嗅いだり、手で押したり──とにかく犬がライトに興味を持ったら即、クリッカーをカチッと鳴らしてごほうびのおやつを投げます。「ライトに近づくとカチッと音がして、何だか良いことが起こるぞ」と気づかせるのです。ごほうびは遠くに投げてかまいません。そうすることによって「わざわざライトに近づかねばならない」ことを犬が学びます。

片足にギプスをはめているのは、脱臼してしまったから。もう完治しました。

「カチッ!」=「はい、正解!」

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どんなコマンドを教える時でも、辛抱強く犬がその動作をするのを待ち、それをしたらすぐに「カチッ」。そしておやつを投げます。この場合クリッカーの「カチッ」は、クイズ番組の「はい、正解!」という司会者の声と同じです。そして正解の声がかかると賞金がもらえる感じ。ただし『ミリオネア』のみのもんたのように、タメがあってはいけません。行動したら即座に「カチッ」が基本です。

【第二段階】犬が手でライトのスイッチを押す


犬がライトをさかんに押したり叩いたり噛んだりするようになったら、次はちゃんと手で押した時のみ「カチッ&ごほうび」。最初犬は「あれ? ライトに触ってるのになんでごほうびくれないの?」という顔をしますが、そのうち「そっか、手でライトを叩くとごぼうびがもらえるんだ!」と気づきます。

たとえライトが付かなくてもスイッチを手で押したら「カチッ&ごほうび」。しばらくしたら「ライトがついたときのみ」に「カチッ&ごほうび」に切り替えます。

【第三段階】「Light」と「スイッチを押す」行動を結びつける


確実に手でスイッチを叩くようになったら次は「Light」というコマンドを入れます。日本語でも英語でも何語でも良いです。犬がスイッチを手で叩いた時、同時に「Light!」と言いつつ「カチッ」。そしてごほうびを投げます。これをひたすら繰り返します。

【第四段階】「Light」と言ったときだけ行動させる


しばらくしたら「Light!」を言ったり言わなかったりします。言わないのに手で叩いたときには「カチッ&ごほうび」はしません。「Lightとご主人様が言ったときに叩けばいいのか」と犬が学びます。

他にもコマンドを覚えている場合には「Light」をそれらのコマンドの中に混ぜ込みます。上手くできたら「カチッ&ごほうび」。そうすることによって「Light=手でスイッチを押すこと」の理解が強化されます。

【第五段階】どんな場所でもできるようにする

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Lightを覚えたらいろんな場所で「カチッ&ごほうび」をやってみます。特に家の中のある場所、ある時間でしかできないと困る命令(「Sit(おすわり)」とか)は、トレーニング時間に限らず、思い出したときにちょこちょこやってみると良いですよ。

【第六段階】いろんな人間の命令をきくようにする

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一人の人の命令しかきかないというのも意味がありませんね。なので家族の方やお友達にも強力してもらいましょう。この段階から徐々に「カチッ&ごほうび」はやめて、「いいぞ!」「Good!」と声をかけてやったり、なでてやったりに切り替えます。

そのうち命令を出されると条件反射的に、犬の体が自然に動くようになってくるので、おやつも褒めたりも必要なくなります。
これでひとつのコマンドの訓練終了です。前回の記事の「犬の偏差値」上位の犬種なら1日〜数日、下位の犬種でも1週間もあれば覚えますよ。ただ、一度覚えても時間が空くと忘れてしまうから、散歩の時や、ご飯の時など時々コマンドを出してやってください。

【コマンドのコツ1】声のトーンとハンドサイン

クリッカートレーニング
命令は犬が分かりやすいように声のトーンを変えるといいです。例えば「Sit(おすわり)」は短くスルドイ声で、「Down(伏せ)」はゆっくりのばして低い声で。またサイトハウンドのように視覚が発達した犬は手話のようにハンドサインと一緒に命令を与えると理解しやすいです。こうしておくことで、将来犬が年を取って耳が遠くなったときにも命令に従わせることができます。

【コマンドのコツ2】困った行動をする時

クリッカートレーニング
ごほうびが欲しいばかりに、吠えたり、噛み付いたり困った行動をする時(シュガーは吠えたり噛んだりしないですけどね)、怒鳴ったり叩いたりしてはいけません。犬にとって一番こたえるのが、無視されることです。腕を組んでそっぽを向いてダンマリ状態になります。犬が落ち着くまでひたすら無視。たいてい数十秒もすれば「あれ? なんかマズイことした?」と気づきますが、全然やめない場合はトレーニングを中止して時間を置きましょう。

あなたの愛犬をお利口さんに

クリッカートレーニング
いかがでしたでしょうか? 犬にとってのクリッカートレーニングは、正解すると賞金が出るクイズ番組みたいなもの。シュガーにとって面白くて仕方ないらしく、クリッカーを取り出すとしっぽを振っててはしゃぎます。5分ぐらいでやめて物足りなさを感じさせるのもポイント。ぜひあなたの愛犬をお利口さんにしてあげてくださいね。

おまけ:生後3ヶ月のシュガー


ちなみに、これは生後3ヶ月のシュガーのトレーニングの様子です。子犬でも結構いろんなことできるんですよ。年を取った犬だと覚えが悪いかもしれませんが、のんびり時間をかけて教えればなんとかなるのではないでしょうか。老犬のトレーニングに詳しい方がいらっしゃったらどうぞお教えくださいませ。








蒸気夫人
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