雑誌『天体模型 太陽系を作る』とオーラリー

ディアゴスティーニの『週刊 天体模型・太陽系を作る』シリーズ。結局購入はしなかったのですが、この外見には非常に惹かれます。今回は太陽系模型・オーラリーについて解説します。
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9万円は高いか安いか?

ディアゴスティーニの特徴は毎号雑誌を買って少しずつ組み立て、またはコレクションするというもの。これは全52週完結。第1週は790円ですが、2週目からは1790円。つまり790円+1790円×51週で93080円! うーん9万円か……。いや確かにこの美しいメカには激しく惹かれるのですが、さくっと買えるような値段でもないですな。

途中でリタイアできないシリーズ

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しかも完成までに1年かかります。途中でやめることができないってのがネック。以前ディアゴスティーニから発売されていた『マーダーケースブック』をもらったことがあるんですよ(事の詳細は「真があって運の尽き」の記事をどうぞ)。

世界の猟奇殺人鬼を毎号特集している雑誌なんですが、これは全号コンプリートしなくても読み物として楽しめるからいい。でも『週刊 天体模型』はどう考えても雑誌よりも模型がメイン。1号でも欠けると機械として全く役に立たないガラクタになっちゃうわけで……。『週刊 天体模型』、実にデンジャラスなシリーズです。

イギリスで買えば4万円

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ネットを見ると結構多くの方々が『週刊 天体模型』に魅了されながらもお値段9万円なりに躊躇されている模様。しかし私はここで諦めずしぶとくネットを見て回りました。ビンゴ! 「Build a Model Solar System: Solar System Model(※リンク切れ)」という海外のサイトが見つかりました。オーダーフォームを見ると創刊号は £1.99、第2号から52週までは£5.99。02月06日現在の英国ポンドのレートだと日本円で4万2千円! おおー。お値段半額!

動画で見る『週刊 天体模型』


こちらはYou Tubeのyogaxlさんによる動画。あー、これ見るとますます欲しくなるなあ。でもオーダーフォームによるとイギリス、オーストラリア、南アフリカしか送ってくれないみたい。これらの国に住んでる知り合いはいないし、1年まとめて送ってもらうにしても手間をかけさせてしまうしで結局諦めることにしました。まあ、しばらく待てばヤフオクやe-bayで完成品が出るかもしれないですね。とりあえず保留ってことで。

18世紀~19世紀の天体模型・オーラリー

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さてこの天体模型、正式名称は「オーラリー(Orrery)」といいます。太陽を中心に、地球をはじめ惑星の運航を表現した学習教材および装飾品。このような形のものは18世紀前半から19世紀にかけて作られ(古代ギリシア時代の天体模型も含めることがありますがここでは割愛)ました。英国において当時知識人の間で流行したアイテムなんですよ。惑星は歯車仕掛けで回転する機械式が多く、精巧なものは本物の公転周期と連動したものもあったんですって。

オーラリーの歴史

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1704年、イギリスの時計学者・ジョージ・グラハムがユージン公の命により、惑星の動きや季節変化などを機械的に再現する太陽系模型を作りました。その模型に改良を加えて1713年にメカニカルな天体運行儀に発展させたのがジョン・ローレイ。そしてローレイの後援者である、第4代オーラリー・チャールズ・ボイルの名前にちなんで「オーラリー」と呼ばれることになったんです。発明者でなく、パトロンとして後世に名を残す。貴族ってうらやましい~。

映画『トゥームレイダー』にも登場


私が最初にオーラリーのことを知ったのは、映画『トゥームレイダー(2001)』での一場面でした。ストーリーでは5千年に1度の惑星直列が重要な意味を持っています。主人公ララ・クロフトの夢の中の回想シーンに、オーラリーを使って惑星直列を説明する彼女の父親が出てくるんですが、そのレトロな模型を見て「なんてかっこいいんだ!」と胸がときめきました。機械仕掛けで動く真鍮製の太陽系模型。クライマックスシーンでも巨大なオーラリーが登場しましたね。

おもちゃのオーラリー買ったよ

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実はすでに一つオーラリーを持ってるんです。これは子供用の太陽系模型のおもちゃ。対象年齢は8歳以上(←これ買う大人ってどうなの?)。単三乾電池4本で動く電動式で、ボタンを押すと英語で惑星の説明が流れます。でもこれ全然使ってません。ちゃんと説明を読んでなかったので、届いてみたら意外に大きくてびっくりですよ。いつか着色・改造してスチームパンク風にしようかなって思ってます。

縮尺、比率は大目に見て

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老婆心ながらひとこと。これらのオーラリーはもちろん実際の惑星の距離・大きさの比率では作られていません。太陽系の惑星どうしはものすごーく離れてます。この模型でいうと、地球は直径4センチだから本当なら地球と太陽の距離は470メートルぐらい棒をのばして作らなくてはいけません

それに太陽の大きさ4メートル以上になってしまいます。そんな巨大模型は部屋に入りません。それと現在では太陽系の惑星ではないといわれている冥王星が入っていますが、まあこれは仕方ないですね。



蒸気夫人
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