【インタビュー】幻想的なFairy Magic Lantern(海月さん)

うっとりするような素敵なFairy Magic Lantern。実に幻想的なランタンですね。作者の海月さんに制作秘話、スチームパンクに関するお考えなどをメールでお聞きしました。
Fairy Magic Lantern

五十嵐麻理の質問・発言

海月さんの質問・発言


海月さんインタビュー

まずはお名前と読み方、性別をうかがってもよろしいですか?

海月(かいげつ)と申します。性別は秘密です(笑)。

ウェブサイトをお持ちでしたらご紹介ください。

サイトはありませんが、Flickrにアカウントを持っております。

jellyfish2002's photostream
jellyfish2002’s photostream

ご職業はどんな関係のお仕事をなさっているんでしょう?

本業はフリーランスのカメラマンです。

ご趣味は?

蔵書票の収集と美術鑑賞です。

海月さんをご存じない方のために、簡単な自己紹介をお願いします。

ヘンナモノが好きです。本人も変な奴です(笑) 座右の銘は師からいただいた、「マッドにあらずんばサイエンティストにあらず」(笑) 私はサイエンティストじゃないですけれど……。

マッドなサイエンティストってかっこいいじゃないですか☆ さて、ではいよいよ作品についてお伺いしましょう。「Fairy Magic Lantern」とはいったいどんなものなんでしょう?

昨年、東京神楽坂にて行われた「横山浪漫×Rieko 廃園の妖精展」用の展示什器として私が制作した機械です。全高約30センチ、動力は内部で妖精がペダルを……じゃなくて交流モーターです(笑) 写真ではわかりませんが、オルゴールが内蔵されていてドビュッシーの「月の光」を奏でます。

おおー! 月の光が流れるんですね。ぜひ実物を見てみたいものです。Fairy Magic Lanternの主な材料はなんですか?

木・真鍮・ガラスです。新素材も少々使用していますが、ぱっと見には目につかないよう心がけました。

Fairy Magic Lantern

ノスタルジックな雰囲気はそんな細やかなお気遣いによって醸されているんですね。制作にはどのくらい時間がかかりましたか?

実作業は二ヶ月。設計・試作も含めると半年位です。

制作において苦労した点、工夫したところなどありますか?

お二人のアーティストの為に制作したので、お二人の作品が一番美しく見えるように工夫したつもりです。また、真鍮にセレ二ウムを用いてエイジング(経年処理)を施すのですが、なかなかイメージ通りに仕上がらずに苦労しました。

自然に年月を経たような見事な処理ですよね。お二人のアーティストとは横山浪漫さんとRiekoさんですね。どのような活動をされている方ですか?

横山浪漫氏は関西を中心に活躍されているイラストレーターで、そのお名前の通りロマンチックで繊細な作品を作られています。ガラスドーム内部の切り絵を制作されました。

Rieko氏も関西を中心に活動されているビーズアクセサリー作家で、エキゾチックで美しい作品を発表されています。ガラスドーム外部のビーズ飾りを制作されました。

横山浪漫さんとRiekoさん、そして海月さんの持ち味を活かしたコラボレーション作品なんですね。Fairy Magic Lanternのアイデアを得たきっかけのようなものはありますか?

ビーズアクセサリー作家のRieko氏より、ビーズと切り絵を美しく展示する演出について相談を受けたのがきっかけです。

Fairy Magic Lantern

幻想的で美しく、展示の演出として大成功していると思います。Fairy Magic Lanternをご覧になった方に伝えたいメッセージはありますか?

難しいメッセージは何もありません。見て楽しんでいただければ幸いです。

真鍮や木材を使ったレトロメカはまさにスチームパンク!と思ったのですが、Fairy Magic Lanternをスチームパンクに位置づけてしまっても大丈夫ですか?

見る方によって違うと思いますが、私的にはうれしいです。蒸気機関で駆動しませんが、大目に見てやってください(笑)

ここからはスチームパンクについておききしたいと思います。海月さんにとってスチームパンクとは一言で言えばずばりなんでしょう?

レトロマシーン+センス・オブ・ワンダー=スチームパンク

なるほど! 素晴らしい定義ですね。私も使わせていただきたい言葉です。スチームパンク作品(小説・映画・アニメ・ゲームなど)で好きな作品はありますか?

映画「The City of Lost Children」ゲーム「MYST」「GARAGE」どこがスチームパンクやねん!って突っ込まれますね(笑)




スチームパンキッシュな小道具・メカもたくさん登場しますよね。ところで海外のスチームパンクサイトでお勧めがありましたらぜひご紹介くださいますか?

The Steampunk Workshop 言わずと知れたスチームパンクサイトの総本山的サイトです。管理人Jake von Slatt氏もとてもナイスガイです。

どちらも世界中のスチームパンカーの注目を集めているサイトですね。日本におけるスチームパンクのムーブメントについて思うことはありますか?

お好きな方は多いと思いますが、スチームパンク全体というより、特定の作品のファンという感じがいたします。

Fairy Magic Lantern

それはあるかもしれません。残念ながら「スチームパンク」という言葉自体もまだ一般には浸透していませんし。海月さんにぜひともスチームパンクを広めていただきたいと期待していますよ。今後どのような作品の制作を考えていらっしゃいますか?

技術的に実現可能か、とかは抜きにしてとりあえず思いついたらメモを取ります。鉱石標本自動販売機、サボテンテレパシー通信機、卓上深海生物水族館、鳥オルガン付き立体活動写真……まるっきりイタい人ですが(笑)実際に制作するとなると、時間も労力も費用もかかるので、メモの中から強力な動機付けを獲得したものだけが制作される事になります。

どれもおききしただけででわくわくしてくるような作品ばかりですね。完成した作品を早く目にしてみたい!! きっとこの記事をお読みの読者さんも同じ気持ちだと思います。最後にスチームパンクファンの読者のみなさまにメッセージをお願いします。

「スチームパンク大百科」を日本のスチームパンク本拠地にしよう! そしてみんなで楽しい時間を!

Fairy Magic Lantern

インタビューを終えて

Fairy Magic Lanternは海外のスチームパンクサイト・ブログでも取り上げられ、たくさんのスチームパンクファンの心をときめかせました。

見る人に様々な思いを喚起させる作品ですよね。昔懐かしい思い出や、遠い日の夢。幻想的で心にポッと灯りがともるような、まさに魔法のランタン。海月さんの次回作が楽しみです。海月さん、ありがとうございました!

蒸気夫人

※情報修正2017年02月

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