「昭和レトロワンピース」中原淳一的ファッション

今回のテーマは中原淳一先生的な昭和レトロワンピースです。前回の昭和レトロ自転車の記事の服装について何通かご質問をいただきましたので追加記事として書きます。女性限定です。
昭和レトロワンピース

映画『Always』からドラマ『ゲゲゲの女房』

NHK朝の連ドラの『ゲゲゲの女房』のヒットもあるのか、「昭和レトロ」じわじわとキてますね。昭和レトロ自転車に乗ってみたいという方からのご感想も頂き、良き哉良き哉とほくそ笑んでおります。

私が昭和レトロ自転車シリーズの最終回で着ていたワンピースも当時のアンティークです。お母様、お祖母様のお召になっていたものが残っているという方はラッキーですが、残念ながら家にはないという方も、ヤフオクなど結構お安い値段(数百円~数千円程度)で出品されていますよ。

夏だけ昭和時代

昭和レトロワンピース
レトロ自転車に合わせて、現代風な(それでも50年前~40年ほど前だけど)昭和レトロワンピースをいくつか入手いたしました。どれも1000円前後でしたが、状態も着心地も良く、この猛暑の中愛用しております。ロングスカートなどヴィクトリアンスチームパンクファッションは日本の7、8月はきついし。

昭和レトロワンピースって?

昭和レトロワンピース
さて、ここで改めて。「昭和レトロワンピース」っていったいどんなモノなんでしょう?いろんな色、生地、デザインがありますから定義も難しいです。ひとつの指針となるのが、「中原淳一(1913~1983)の描く女の子のファッション」ではないでしょうか。Googleの画像検索でググってみてください。「ああ、なんか見たことある」ってお思いになるのでは?

『それいゆ』創刊

1000ピース 中原淳一 赤いスカート 1000-81
(↑Amazonから画像を引っ張ってきました)1946年、終戦直後の荒廃した日本を嘆き、女性のライフスタイルの向上を目指して中原淳一が発行した雑誌『ソレイユ』(のちに『それいゆ』)。ぱっちりした目、ほっそりした手足の女の子が、華やかなファッションに身を包んで紙面を埋め尽くしています。『それいゆ』は当時の少女たちの憧れの雑誌でした。

中学生の時出会った『ジュニアそれいゆ』

中原淳一の美しき塗り絵

私が中学生の時通っていた図書館に、復刻版の『ジュニアそれいゆ』が置かれていたんです。昭和30年代のスタアたちが中原淳一デザインのドレスを着ているグラビア、可憐な少女イラストによるヨーロッパの童話、美しく暮らすための生活指南──素晴らしい雑誌でした。夢中になって読みました。

ブラウスやワンピースなどはちゃんとパターン(自作するための型紙)が載っていました。「浅丘ルリ子ちゃんと同じお洋服が着たい!」という少女は生地屋さんで布を買って作ることもできたのです。実際私も美空ひばりちゃんのフレアスカートを作ったりしましたよ。

昭和レトロワンピースの特徴

昭和レトロワンピース
独断と偏見で「昭和レトロワンピース」を判断するならば、以下の3つの特徴が見られると、いかにもな感じがすると思います。

(1)衿つき・前開き
(2)共布(ワンピース本体と同じ布)のベルト
(3)膝下~ふくらはぎ丈

中原淳一のファッションイラストにもこのようなワンピースがちょこちょこ登場します。

ちなみに記事最初と上の写真で、私は大変こっ恥ずかしいポーズをとっていますが、これは当時のファッショングラビアのポーズを真似ているのです。
昔の写真では一般人でもかなりカッコつけたモデル立ちして写ってますよね(実家暮らしの方はご家族の昔のアルバムをご覧になってください)。それだけカメラが貴重品で写真撮影がイベントだった時代なんでしょうね。

昭和レトロワンピースの特徴

昭和レトロワンピース
昔のワンピースは面白い生地を使っていることが多いです。着物の文化がまだしっかり残っていたからでしょうか、大胆な色使いや模様に目を惹かれます。現代の感覚からすると「シック」「クール」ではないかもしれませんが、流行が一回りして「いや、これもアリでしょう」と思えてきます。

それに職人さんがきちんと丁寧に縫っているんですよね。ボタン一個一個も、機械でなく人の手で縫いつけられていたりします。大量生産にはない良さを感じられますね。

注意点1:もろさ

昭和レトロワンピース
昭和30年前後のレトロワンピースを着る上でいくつか注意点があります。第一はモロイこと。50年も前の洋服ですから保存状態によって生地が弱っていることがあります。クリーニングに出すのが一番ですが、自宅で洗う場合は洗濯表示をよく見て、ドライ用の洗剤+洗濯機のドライモードをおすすめします。
また昔の洋服は高価な美しいボタンが使ってあることも多いですが、金属ボタンはサビが浮いてしまっているものもありますので、付け替える必要があるかもしれません。

注意点2:サイズ

昭和レトロワンピース
第二はサイズです。昔の人は小柄です。それに現代の人と、胸の大きさ、腰の位置、足の長さなど、スタイルがかなり違います。例えば普段7号のサイズを着ている方が、試着せずにアンティークの7号ワンピースを買うとパツパツになってしまうことも。
特に最近のお嬢様はメリハリのあるスタイルをされている方も多いのでご注意を。私は平均的な体型でそんなにスタイルが良いわけではありませんが、やや大きめのサイズを選んでちょうどぴったりでした。

注意点3:スカート丈

昭和レトロワンピース
第三はスカート丈です。これは好き好きなので要注意ではないのですが。昭和30年代ワンピースは、スカート丈が中途半端な位置にあります。膝下、ふくらはぎぐらいの長さが流行だったようです。

それが40年代に入るとツイッギー来日でネコもシャクシもミニスカ時代に突入しますから、丈の中途半端な長さが昭和レトロワンピースの大きな特徴の一つでもあります。しかしふくらはき丈というのは──女性ならもちろんご存知でしょうが──最も足が太く見える危険な長さなんですよ。

縫い直してみました

昭和レトロワンピース
あくまでも昭和レトロな雰囲気にこだわるあなたは、そのままの丈で。もうちょっと現代に即したファッションにしたいあなたは、ちょうど良い丈に縫い直してみてはいかがでしょう。私も長すぎるワンピースは自分で直してみました。リフォーム店に持って行くと買った値段よりも高くなってしまいそうだったから。

余った布で小物作り

昭和レトロワンピース
カットして余った布は捨てないでくださいね。中原淳一先生も「洋裁で余った布で小物を作りましょう」と『ジュニアそれいゆ』でおっしゃっていました。夏用の手袋と、カチューシャに布を縫いつけて、ワンピースとおそろいにしてみましたよ。

ベルト・スカーフ・手袋

昭和レトロワンピース
昭和レトロファッションに欠かせない小物として、「ベルト」「スカーフ」「手袋」があります。特に共布で作られたベルトや手袋はかなりそれっぽく見えますね。昔のお嬢さんは自分で洋服を縫うことが多かったからなんでしょうね。ネット通販もないし、地方の人は最先端の東京のお店に行けないとか、既製品が高いとか、余った布もきっちり使わねばもったいない──ってのもあったのかも。

昭和的キメポーズで撮影

昭和レトロワンピース
自転車に引き続きスチームパンクからは離れてしまった記事ですが、ぜひ昭和レトロファッションを楽しんで、街を闊歩してみてくださいね。記念撮影では恥ずかしさを吹き飛ばして、思いっきり昭和的キメポーズで写りましょう。次回は引き続き昭和レトロ写真について。


蒸気夫人

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