まるで魔法書! アンティークな洋書革装丁風のブックカバーをDIY

まるで魔法書のようなブックカバーを作ってみませんか? ボール紙、合皮、配線カバーなどでアンティークな洋書革装丁風のブックカバーを自作するハウツー。読書がより楽しくなりますよ。
洋書風ブックカバーの作り方

読書中の本をアンティーク化したい

私の本に関する3つの夢。

1:蔵書をデジタル化して電脳図書館を作ること
2:手元に残しておく本に革張りの装丁を施すこと
3:個人所有のクラシカルな図書室(できれば図書「館」)を作ること

このうち1については去年ScanSnapHDDを導入したことで、一生分の数万冊をコンピュータの中に取り込むことが可能になりました。キンドルでダウンロードできる本も増えました。現在の我が家はほとんどペーパレスです。

しかしながら図書館で借りている本はそうはいきません。部屋に置いておくと妙に浮いてしまいます。そこでブックカバーを作ることにしました。文庫用、新書用など4種類ほどつくっておけば、たいていの本をカバーできます。

アンティークな革装丁ってどんな感じ?

洋書風ブックカバーの作り方
これは私の日記帳。ナカバヤシの3年日記です。アンティークな革表紙がヴィクトリアンな雰囲気で気に入っています(鍵や四隅の金具、金属のしおりなどは私が手作りで勝手に付け足したもの)。このようなアンティーク調のカバーを作ってみることにしました。

【1】内側のブックカバーを作る

洋書風ブックカバーの作り方
最初にブックカバーの内側(本を差し込む布製カバー)を作ります。本の大きさより一周り(8ミリほど)大きく、表紙、背表紙、裏表紙の3枚を工作用紙から切り取ります。

【2】布を切り抜く

洋書風ブックカバーの作り方
切り抜いた工作用紙から上下2センチ、左右10センチほど大きく、茶色の布(コットン)を切り抜きます。布を切るのはロータリーカッターが超便利。背表紙の両端は3ミリほど隙間をあけてください。

【3】端ミシンをかける

洋書風ブックカバーの作り方
左右の端を三つ折りにしてミシンをかけます。

【4】工作用紙と布を一緒に縫う

洋書風ブックカバーの作り方
先程の工作用紙を裏側にあてて、ミシンをかけた布を写真のように折り、アイロンをかけます。セロテープで仮止めして、四角い赤線の部分にミシンをかけます。このとき工作用紙ごと一緒に布にミシンをかけます。縫う前にアイロンをかけておくと綺麗に縫えますよ。

【5】内側のブックカバー完成

洋書風ブックカバーの作り方
ミシンをかけたらセロテープをはがします。表からみるとこんな感じ。本の表紙を差し込んでみると、普通のブックカバーみたいですね。これで内側の部分が完成。

【6】外側のブックカバーを作る

洋書風ブックカバーの作り方
つぎは外側の部分。内側のブックカバーよりもさらに5ミリずつ一周り大きくボール紙(厚紙)を切ります。灰色の灰ボールか黄色い黄ボールという厚紙が適しています。厚さは3ミリほど。よく自家製本を作るときに使う紙です。私は灰ボールを使いました。

【7】合皮を切り抜く

洋書風ブックカバーの作り方
もちろん本革がベストですが、今回は合皮のレザーシートを使いました(東急ハンズや手芸店で入手できます)。先程切り抜いた灰ボールの表紙、背表紙、裏表紙を並べて、上下左右2センチ大きく切り抜きます。背表紙の左右は5ミリほど隙間をあけてください。

【8】背表紙の土台を作る

洋書風ブックカバーの作り方
昔の洋書の背表紙って丸くカーブを描いていますよね。そこで背表紙はこれを使います。電源コードを壁に添わせたりするコードカバー(モール)です。ちょうどカーブを描いた形になっていますし、プラスチックなので切断、加工がしやすいんですよ。大きさもいろいろあるので、本の厚みに合わせて購入。

【9】コードカバーの裏を補強する

洋書風ブックカバーの作り方
これを先程切り抜いた灰ボールの背表紙の長さに合わせて切断します。やわらかいプラスチックなのでルーターで簡単に切れますよ。これを灰ボール背表紙と接着。

【10】洋書の背表紙の盛り上がりを作る

洋書風ブックカバーの作り方
古い洋書の背表紙って、数カ所横にボコっと盛り上がっているところがありますよね。これは中身の本を糸で留めてある部分なのですが、これもリアルに再現します。直径5ミリの堅い布ロープを何本か背表紙の幅に合わせて切ってボンドで接着します。

【11】スタンピングリーフ

洋書風ブックカバーの作り方
いよいよ古びた背表紙、表紙のデザインです。スタンピングリーフを使います。私はこの素材には工作の無限の可能性があると思っています。布地にスタンピングリーフを接着できる熱定着/糊シートも発売されています。発売元の吉田金糸店さんに感謝です。

【12】背表紙、表紙のデザインを作る

洋書風ブックカバーの作り方
詳しい使い方はスチームパンクキーボード編の記事やスタンピングリーフの取扱説明書を見ていただくとして、ここでは簡単に解説。古い洋書風に金文字の表紙、背表紙のデザインをします。プリントアウトしたものを写真のようにアイロンで革に接着。かすれ具合がいかにもアンティークではありませんか。

Mac純正キーボードをスチームパンクキーボードに3(修正編)
全てのパーツを組み立て直してスチームパンクキーボードは一応の完成となったわけですが、その後いくつか不具合が発生いたしました。その不具合と修正方法を記事にしておきます。

【13】革と灰ボールを張り合わせる。

洋書風ブックカバーの作り方
土台と革表紙を張り合わせます。布ロープでつけたボコボコに革が沿うように背表紙に接着剤をつけ、洗濯バサミなどで固定します。背表紙が接着されてから、表表紙、裏表紙の灰ボールを接着します。いっぺんにやろうとすると、ボコボコした感じが上手くでないからです。

【14】革を内側に折り返し接着

洋書風ブックカバーの作り方
革を内側に折り返します。中温のアイロンをかけてプレスするとしっかり接着されます。ただしスタンピングリーフをつけた部分は決してアイロンをかけないこと! 熱で溶けてしまいます。背表紙の折り返しは写真右上の丸い部分みたいにきれいに処理します。

【15】内側のカバーと外側のカバーを張り合わせる

洋書風ブックカバーの作り方
外側の革のカバーが完全に乾いたら、布で作った内側のカバーを接着します。接着剤をつけて中に本をはさみ、あて布をして洗濯バサミで固定します。これで完成! 制作時間は、背表紙・表紙のデザイン含めて1冊約3時間でした。予算的には1冊分500円ぐらいです。

本の大きさに合わせて数種類作る

洋書風ブックカバーの作り方
さらに凝りたい場合は、革の部分をステインで汚しを入れて、古びた感じにしたりしても良いかも。本の大きさに合わせて大中小のもの、また別のデザインでも作ってみました。

タイトルはRead or Die

洋書風ブックカバーの作り方
ちなみにブックカバーの本のタイトルはすべて「Read or Die」。以前ご紹介したアニメ『R.O.D』と同名ではありますが、私が10年ほどまえから続けている書評サイト『読まずに死ねるかッ! Read or Die(現在は非公開のブログ)』のタイトルなのです。

ビブリオマニア必見! 本を愛する人のための『R.O.D-READ OR DIE-』
『R.O.D-READ OR DIE-』。小説、アニメ、マンガなどメディアミックスで発表されていますが、スチームパンクとして見て頂きたいのがOVA版の『R.O.D』です。

魔術書のようだけど、実は

洋書風ブックカバーの作り方
中身はごく普通の小説や実用書なんだけど、まるで魔術書のような怪しさですよ。最初からこんなデザインのものを売ってると一番いいのですが、見つからなかったので結局作ってしまいました。合皮を使えばかなり割安で作れますから、ぜひ一冊トライしてみてはいかがでしょう?

蒸気夫人
材料・道具

※情報修正2017年02月

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