一年に150時間。平均的なビジネスマンが探しものをするためだけに1年間に浪費している時間です。机の引き出しにクラシカルな仕切りを作って整理整頓すると無駄な時間をなくせます。
工作ツールは平行に並べて置く
工作をする時は机の上に工具や材料などが整然と平行に置かれています。探しものをして集中力や思考が分断されるのが我慢ならないからです。いちいちモノを探していたら効率が悪すぎます。それと同じく文房具が机の中にごちゃごちゃの状態では仕事時間もよけいにかかってしまうでしょう。整理整頓は時間術の基礎の基礎です。
モノの置き場所を決めて効率化
探しもの地獄にはまってしまう主な原因は、私が考えるに以下の2つ。
(1)モノが多すぎる
(2)モノの置き場所が決まっていない
今回は(2)の解決方法としての机の仕切りを作ってみます。どうせなら思いっきり、ヴィクトリアンなクラシカルテイストにしてみます。
フエルトは耐久性に問題あり
以前にも机の仕切りについて書きました。その時フエルトで仕切りを手作りしたと書いたのですが、2年ほど使ってみるとフエルトにはあまり耐久性がないことが分かりました。写真のようにケバだってくるんですよね。

【1】材料1:ベルベットの粘着シート
そこでベルベット生地(裏が粘着シートになっている50cm幅のもの)を東急ハンズで購入しました。ビロードのようなつやつやした手触りの良い生地で、ロール状になって売られています。よく宝石箱の内側に貼ってあったりする布です。落ち着いた深い赤色がヴィクトリアンインテリアにぴったり。
【2】材料2:カラーボード
しっかりしたものにしたかったので、カラーボードを使いました。カラーボードは厚さ5ミリほどの発泡スチロールの両面に上質紙を貼ってあるボードです。軽くて簡単にカッターで切れます。大きめの100円ショップで購入しました。
【3】設計図・ボードのカット
机の中の全ての文房具をリストアップして設計図を書きます。寸法ぴったりにカラーボードを切り出します。仕切りの高さは3センチにしました。
【4】切れ込みを入れる
板と板が組み合わさる部分は、写真のように切れ込みを入れます。こんな感じで十字に組み合わせます。
【5】組み立て
設計図通りに組み立てて確認します。カラーボードはカッターで切れますが、頻繁に刃を折って切れ味を鋭くしておくと切り口が美しいですよ。位置や大きさなどチェックできたら、またバラバラにします。
【6】ベルベットシートを貼り付ける
ベルベットシートをカラーボードの板に貼り付けます。接着剤がついているシートなので付けるのも簡単。気泡やシワが入らないようぴったり接着します。先ほど切れ込みを入れた部分をカッターで切り取っておきます。
【7】組み立て
ベルベットシートを接着してから組み立てます。言い忘れましたが一度組み立てた時に、切れ込みの部分に小さく数字をふっておくと良いですね。
【8】側面をカバーする
切れ込みを入れた部分は側面が見えてしまって見苦しいのでベルベットシートをはりつけました。
【9】引き出しにはめ込む
机の引き出しの内側ぴったりに、ボール紙で箱を作り、ベルベットシートを貼り付けます。作っておいた仕切りを中にはめ込みます。これで完成!
【10】文房具を入れて完成
文房具を入れてみました。私はほとんどの文具を金色で統一しています。ダークレッドのベルベットに金色の文具。眺めるたびに幸せな気持ちになります。探しものは全くする必要がありません。モノの場所がきっちり決まっているからです。使った後ちゃんとその場所に返しておくことも大切ですね。
重要なのはモノの数を減らすこと
でも一番重要なのは、モノを減らすこと。「自分が記憶できるだけ、把握できるだけのモノしか持たない」という普段からの心がけです。私は吟味に吟味を重ねて購入するので、一つ一つのモノを大切に使っています。高いか安いか値段は関係ありません。それを手にしたときに心がときめくモノしか持たないようにしています。
使えないボールペンで溢れていませんか?
これはオフィスの机や勉強机も同じですね。あなたの机のペン立てにはボールペンが何十本もペン立てに突っ込まれていないでしょうか。これも書けない、こっちのペンもインク切れ……なんてイライラするし、仕事のテンションも下がります。ハサミも何個も持って使い捨てにするより、多少高くても一つだけお気に入りのものを選ぶと結局はお得になるのではないでしょうか。

大好きな文房具を整理整頓
大好きな文房具をさっと取り出して使うと気分が良いものです。見た目よし、機能良しの机のために、こんな仕切りを手作りしてみるのはいかがでしょう。引き出しを開ける度に楽しい気持ちになりますよ。
2017年05月の引き出し
この記事を書いてから6年後の引き出しです。書斎机は変わりましたが、この引き出しもご覧の通り仕切りで整頓されています。相変わらず金色の文具。もう10年以上使っている文具もありますよ。これからも厳選した文具を大切に使っていきたいです。
関連商品・参考文献
※情報修正2017年05月