髑髏鉢と食虫植物(ハエトリソウ・サラセニア・モウセンゴケ)の育成

髑髏の植木鉢を3種類入手しました。穴をあけて底面給水鉢に改造し、食虫植物(ハエトリソウ・サラセニア・モウセンゴケ)を植え付けて育てています。鉢の作り方と育成方法について。
底面給水鉢と食虫植物

初夏の季節にはホームセンターで、ハエトリソウ、サラセニア、モウセンゴケといった食虫植物が販売されるようになります。虫を食べることで知られている植物なので不気味なイメージを持っている方も多いでしょう。そんな植物にぴったりの髑髏(どくろ)の植木鉢をネットショップで見つけました。

海外通販で3種類の髑髏鉢を入手

底面給水鉢と食虫植物
購入したのは例によって海外通販のAliExpress。日本円にして1200円〜2000円(送料込み)。レジンでできていて、大きさはほぼ実物大かちょっと小さいかな。なかなかリアルでよく出来ていますよ。

織田信長の髑髏盃に似てる?

底面給水鉢と食虫植物
織田信長が討ち取った浅井久政、長政、朝倉義景の頭蓋骨で作ったという髑髏盃に似ていますね。『浅井三代記』に出てくる記述ですが、実際は架空のお話だとも言われています。織田信長はお酒が飲めなかったので、『信長公記』の説をとれば単に宴で髑髏を披露しただけかもしれません。

髑髏鉢を食虫植物に適した鉢に改造

底面給水鉢と食虫植物
この髑髏鉢を3種類購入してみました。穴があいていないのでひょっとしたら、もとは植木鉢じゃなくて小物入れかな。植木鉢として使うには水はけのための穴が必要です。また一方で食虫植物は常に湿った土壌で育てる必要があるので、鉢底から水を吸収する底面給水鉢に改造することにしました。

【1】ドリルで穴をあける

底面給水鉢と食虫植物
ドリルで穴をあけます。陶器製だと割れないように気を使いますがレジンなので比較的穴をあけやすいです。最初は小さな径の刃で穴をあけて、徐々に大きな径につけかえて穴を広げます。

なぜ植木鉢に穴あけが必要なのか

底面給水鉢と食虫植物
「食虫植物は植床が水に浸っていればいいのだから、穴をあけなくても良いのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ハイドロカルチャーと違って育成には新鮮な水と空気が必要。古い水と空気を上からの散水で押し出して常に新しいものに変えるために鉢の穴あけが必要なんですね。

ハイドロカルチャーや水栽培については以下の記事をどうぞ。

100円サボテンで理科趣味を楽しもう『サボテンの水栽培』
これは100円ショップで購入したサボテンたち。水栽培にしてから半年以上経ちますが元気にすくすく成長しています。意外に簡単に、安価にできるサボテンの水耕栽培のハウツーです。
観葉植物ゲットだぜ! スチームパンクなモンスターボール植木鉢
ノリナ、ネフロレピス、アロカシアアマゾニカゲットだぜ! みんな観葉植物の名前です。スチームパンクなモンスターボールの植木鉢を作り、ハイドロカルチャー(水栽培)仕立てにしました。

【2】アクリルのヒモを通す

底面給水鉢と食虫植物
穴にアクリルのヒモ(100円ショップ、手芸店などで手に入る巾着の紐)を通して抜けないように結びます。アクリルのヒモは水をよく吸うので底面給水の材料に最適です。

【3】鉢底ネットを鉢に合わせてカット

底面給水鉢と食虫植物
穴から土が落ちないように鉢底ネットを敷くことにしました。鉢底ネットはいろんなタイプのものがありますが、髑髏鉢の内部はボコボコしているので、やわらかい鉢底ネットを選びました。100円ショップで購入。

【4】ヒモを通してネットを接着

底面給水鉢と食虫植物
鉢底ネットをホットボンドで軽く鉢の内部に接着。穴をあけてアクリルヒモを通して結びました。これで底面給水鉢は完成。

【5】食虫植物と言っても育て方が異なる

底面給水鉢と食虫植物
髑髏鉢に植え付ける食虫植物は、ハエトリソウ、モウセンゴケ、サラセニアです。この3種類は生育環境が割と似ていますので底面給水鉢が使えます。ウツボカズラもよくホームセンターで一緒に売られていますが、前者の3種類とは育て方が異なりますので今回は植えません。

【6】水苔は産地に注目

底面給水鉢と食虫植物
水苔はこのような立方体の形でパックされてホームセンターの園芸用品売り場などで販売されています。実は産地やグレードが超重要です。できるだけグレードが高いもの、産地は国産かニュージーランド産がおすすめです。南米産は安いのですが不純物があったりして育成に差が出ます。

【7】水苔をお湯で戻す

底面給水鉢と食虫植物
水苔は乾燥していますので熱湯で戻します。お湯を使うのは混入している雑菌や種子を殺すためです。グレードの高い水苔を使っていますが一応念のため。お湯が冷めるまでしばらく放置。

【8】鉢底にひゅうが土を敷く

底面給水鉢と食虫植物
鉢底にひゅうが土(日向土・ボラ土)を敷きます。ひゅうが土とは、宮崎などの霧島系火山地帯で取れる軽石です。湿っているのがボラ土で、乾いているのが日向土。固くて崩れず、多孔質なので水分・空気・養分を保ちやすい性質があります。

【9】食虫植物の土を落とす

底面給水鉢と食虫植物
食虫植物の土を落とします。絶対に根を傷つけないこと。バケツに水を汲んで、そっと手で揉むようにしてやさしく土を落とします。またハエトリソウは出来る限り葉に触らないようにします。葉が閉じるとエネルギーを消耗するので枯れやすくなるからです。

【10】水苔で根を包む

底面給水鉢と食虫植物
水苔が十分冷えていることを確認して(水苔が熱いと根が死にます)、食虫植物の根を包み軽くキュッと握ります。水苔は道路や工事現場においてある三角コーンのような形にします。ギュッと強く握りすぎると根が育成できないので注意します。

【11】鉢に植え込む

底面給水鉢と食虫植物
鉢に水苔をつめて食虫植物を入れ、周りの空間に水苔を入れ込みます。この時もガチガチに詰めすぎないようにします。上から水をやって水が下から滴り落ちることを確認してできあがり。

育て方

底面給水鉢と食虫植物
植え替えた後はいきなり直射日光に当てずに1週間ぐらいかけて徐々に日向に移し、以降は屋外で管理します。底面から水が吸えるように鉢より一回り大きな容器に入れて水を満たします。できるだけ水換えは頻繁にした方が良いです。底面給水式ですが、時折り上から水をやって新鮮な空気と水に入れ替えてやると上手く育ちます。肥料は必要ありません。

夏の暑さに要注意


冬の寒さよりも夏の暑さの方が注意が必要で、直射日光に長時間あてると鉢の温度が上がりすぎて根が死んでしまいます。冬は九州〜関東地方は屋外でも大丈夫。東北・北海道(土が凍る地域)の場合は室内に移します。上手く育てるとお花が咲きますよ。

植え付け直後の様子

底面給水鉢と食虫植物
ハエトリソウを触って何度も葉を閉じさせたり、直射日光に当て過ぎたり、水を切らしたりしなければまず夏を乗り切ることができると思います。これは食虫植物を購入して、植え付け直後の08月09日の様子。

植え付けから二ヶ月後の食虫植物

底面給水鉢と食虫植物
植え付けから二ヶ月後。順調に育っております。特にモウセンゴケはワッサワッサと葉が増えました。ハエトリソウ、サラセニアもカワイイ髪飾りのようになっていますよ。

休眠期の冬も屋外管理で

底面給水鉢と食虫植物
休眠のために冬の寒さを経験させる必要がありますので、このまま屋外で育てます(凍らせないように注意)。冬の休眠期には(種類にもよりますが)一度葉が枯れます。また次の春〜夏に成長するために十分休養させるのです。だから茶色くなっても心配しなくて大丈夫。あなたの食虫植物を末永くかわいがってあげてくださいね。

参考文献



関連URL
蒸気夫人

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