「クラシカル顕微鏡」ミクロの冒険

17世紀の科学者・ロバート・フックの顕微鏡を元に作られたアンティークモデルの顕微鏡。倍率は150倍ですがお値段1680円。『大人の科学マガジンvol.05』のふろくです。
アンティーク顕微鏡

なんとたったの1680円!

高そうですって? それがこのお値段。しかも『大人の科学マガジンvol.05』の雑誌付き。子どもの時『学研の科学』という雑誌が欲しくて欲しくて仕方なかったのですが親に買って貰えなかったので、おとなになった今「大人買い」。そういう人多いんじゃないですか?

機能よりもルックス重視

アンティーク顕微鏡
今は600倍、1200倍なんて高倍率の顕微鏡(&プレパラートなどのフルセット)が5000円も出せば買える時代です。でもデザインがメタリックだったりして、ヴンダーカンマーに全く合わない。できれば真鍮製のクラシカルデザインが良いのだけど、アンティークだとレンズが割れていたり曇っていたりで実用的ではないし、高価で入手困難……。

大満足のデザイン

アンティーク顕微鏡
大人の科学マガジンvol.05』を見つけたときには小躍りしましたよ。これこれ、これが欲しかったのよ! 木の土台でなくプラスチックだったり、真鍮が金色のシールだったりってのはあるけど、スタイルがステキだしちゃんとくっきり見えるし大満足です。

生物部時代の想い出

アンティーク顕微鏡
さて、なんで私がこれほど顕微鏡を欲しがっていたのかというと、高校生時代に生物部に所属していたからなのです。顕微鏡は生物部の必須アイテム。顕微鏡が扱えない生物部員なんてモグリですよ。我が校の生物部はコケ班、チョウ班など班に分かれて活動していて、私は組織培養班に属していました。って言っても私一人なんですが。

組織培養とは?

アンティーク顕微鏡
組織培養班の研究は、植物の成長点をメスで切り取って、試験管の中の栄養基本培地でクローンを作ること。クローン植物はもとの植物と全く同じDNAを持っているんですが、栄養基本培地の中に混入する薬品の配分によって根になったり、葉になったりと育つ部分が違ってくるんです。私は研究材料にカーネーションを選びました。

毎日生物部へ

アンティーク顕微鏡
昼食も生物部でお弁当を食べながらカルス観察してたり、授業が終わるとすっとんでいって試験管を洗ったり、冬の日はカルスたちが心配で夜中に生物室に忍び込んだり(犯罪じゃん! でもカルスが寒くて死んじゃうよ)。いつも白衣を着ていたから新入生に理科の先生と間違わたことも。私は自腹で試験管を買って、毎日実験を続けました。

生物部時代の終わり

アンティーク顕微鏡
そしてついにカーネーションのクローンを花壇に数百本も作ることに成功しました! そしてくれぐれも花壇を頼むと後輩に言い残してアメリカへ留学しました。
しかし帰ってきた時、生物部員は誰もいなくなっており、花壇はただの荒れ地になっていました。なんかもー、全てがどーでもよくなり、生物部を退部して、理系から文転して、大学では言語習得の研究に進むことになりましたとさ。前に「幻想画廊」に書いたんで、良かったら読んでください。

安らぎの生物室

それでも私は生物室が大好きでした。歴史がある高校だったので標本が充実しており、ホンモノの人骨の全身骨格標本(戦争で亡くなったロシア人の骨という噂だった)や胎児のホルマリン漬け、動物の剥製、チョウの標本がずらりと並んでいました。いつもそれらを眺めながら、お弁当を一人で食べていました。私の目指すヴンダーカンマーが物理・化学系より生物学寄りなのはそのせいかなと思います。

集光装置で良く見えるよ

アンティーク顕微鏡
閑話休題。この顕微鏡は、本体と集光装置に分かれています。集光装置のアームにロウソクを立てる台があり、その光を水が入ったプラスチックボールに透過させ、レンズに光を集めるという仕組みになっています。でもかがみこんで観察をするのでロウソクは危ない気もするから、デスクライトの光を使っています。

手を加えて遊ぶとさらに楽しい

アンティーク顕微鏡
試料台には針があるので、対象物を突き刺して観察したり、付属のプレパラートに挟んで見ることも出来ます。私は自作の試料台を作って、マイクロマウント(観察用の鉱物)を見ています。写真は紅玉髄を乗せているところです。工夫次第でいろんな使い方ができますよ。

さあ君も私と握手!

アンティーク顕微鏡
ハウスダストの中にうごめくダニを見るも良し、パンにはえたカビを見るも良し、ふろくに梱包されているプランクトンを育てて見るも良し。以上のものは全てこの顕微鏡セットで観察できます。昔、生物部員だった君も、生物部部員を遠巻きにしていた君も、今こそ「大人生物部」に入部してみないか!

蒸気夫人
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