機能フル装備!真紅の劇場『スチームパンクモニター』

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スチームパンクなコンピューターモニター。真紅のカーテン、蓄音機のラッパ。歯車パーツをふんだんに使った時計とオーナメント。格納式のウェブカメラに、ケーブルも内蔵されています。
STEAMPUNK COMPUTER CASE

完成図

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まずは完成品を御覧ください。普段私が使っているパソコン周りです。

背面の歯車シルエット

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後ろから見たスチームパンクモニター。歯車のシルエットがうっすら浮かび上がっています。背後の壁にはたくさんの蝶の標本。

ウォールステッカーの歯車

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この模様はウォールステッカーです。ウォールステッカーの貼り方は「洗面所改造記1「ウォールステッカーの貼り方」」に書きました。

洗面所改造記1「ウォールステッカーの貼り方」
洗面所の改造について。ネオヴィクトリアンではありませんが、手軽にできるDIYの模様替えの方法をご紹介します。壁にウォールステッカーを貼ってイメージチェンジをしてみました。

側面のスピーカー口とラッパ

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歯車模様は側面にもあります。側面の下の方にはスピーカー口のネット。上部には蓄音機ラッパにつながるパイプを設置。

鹿のオーナメントと時計

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モニタの上部です。歯車がたっぷりつけられた金色の時計と、鹿の頭と歯車をあしらったオーナメント。時計の文字盤は「「オリジナルな時計の文字盤」時計のデザインの変え方」で作ったもの。

「オリジナルな時計の文字盤」時計のデザインの変え方
時計の文字盤を変える方法をご紹介。様々な時計が発売されていますが、いざ時計を買おうとするとぴったりのものが見つかならいことも。文字盤を入れ替えると驚くほど印象が変わります。

パンタグラフ式ウェブカメラ

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オーナメントの後ろには、カーテンに隠されたウェブカメラが。パンタグラフ式でカメラを好きな位置に固定できます。モニタ前に持ってくれば、スカイプなどで相手の目を見て話しているように見えます。

各種ガジェットも接続可能

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モニタの両袖には、iPod nanoとウォークマンの充電ケーブルを埋め込みました。iTunesの接続もできます。またカメラケーブルも内蔵してありますので、自動的にiPhotoに写真を取り込むこともできます。

このスチームパンクモニターは「劇場」をイメージして作りました。インターネットをシアターに見立てて、私はその観客の一人というわけです。

【1】改造前のモニター周り

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さて、これは改造前の私の書斎机。去年の10月に「蒸気邸改造記13:スチームパンク書斎机(06/15-現在)」という記事を書きました。その文末で私は「机の真ん中にズドーンと乗っかった黒い大きな物体。モニタです。そしてガジェットの配線。どうにも醜い。全然スチームパンクじゃない」と言っています。半年たってようやくこの問題に着手したのでした。

蒸気邸改造記13:スチームパンク書斎机(06/15-現在)
1日の中でベッドの次に長い時間使う家具、それがこの書斎机です。机の上にはたくさんのスチームパンクグッズ、ガジェットが乗っています。私の仕事場でもある書斎机について書きます。

【2】模型を作る

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まずは模型作り。3分の1スケールです。今回は書籍『ネオ・ヴィクトリアンスタイルDIYブック』のグラビア撮影に間に合わせるために時間がなかったので、東急ハンズの方に板をカットしてもらうことにしました。寸法を伝えるのに設計図だけだと分かりにくいですしね。

【3】材料の調達

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というわけであっという間に設計図通りに切ってもらった板が届きました。1箇所、私側のミスで1センチ長い部分があったので、そこだけは自分でのこぎりで切りました。

【4】モールつけ1

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モールをつけます。モール、モールディングと呼ばれる棒状の木の飾りです。こちらはホームセンターで入手。

【5】モールつけ2

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角は90度で重なるように斜めにカットし、木工用ボンドで接着。上から細い釘で打ち付けて固定します。

【6】本体の組み立て

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板を箱状に組み立て釘で打ちます。

【7】角の部分にモール

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角の部分にもモールをつけます。ケーブルが通る部分は糸ノコでカット。

【8】スピーカー台も設置

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組み立て終わり。側面の丸い穴の下につけた台は、スピーカーを置くためのものです。音が木全体に反響するのでマイルドに聴こえるのです。つまりこのモニターケース全体がスピーカーの役割を果たします。

【9】との粉とステインの塗料作り

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塗装に移ります。との粉と木部用のステインを混ぜます。こうするととの粉の目止め処理と、着色がいっぺんにできるのです。

【10】刷毛塗装

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ハケでマホガニー色に塗ります。

【11】との粉おとし

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乾いたら余分なとの粉をガーゼなどの布でこすって落とします。

【12】塗装を繰り返す

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「との粉&ステインの塗料を塗る→乾かす→こすって落とす」の作業を何度か繰り返します。色が好みの濃さになったら終了。

【13】仕上げ塗装(ウレタンニス)

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仕上げ材にウレタン系のニスを塗ります。ウレタン系のニスは肉厚で硬い感じに仕上がり、ツヤも美しいので家具などにはピッタリです。

【14】モニタの周りにモール

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モニタの周りにはゴールドに塗装した、プラスチック製のモールを巡らせます。これは額のようなもの。

【15】時計作り

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モニタの上に乗せる時計を作ります。これは前々からあった暖炉用の時計。アイアン製でシャビーテイストだったので、歯車をあちこちにつけて金色に塗装しました。これで一気にスチームパンキッシュに。

【16】モチーフ作り

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そして鹿の頭をモチーフにしたネックレスにも、歯車をいっぱいつけて金色に塗装しました。このネックレス、AliExpressという中国のショッピングサイトで買ったんですが、たったの350円。激安なので工作の材料の調達によく利用しています。

【17】モニターと時計を設置

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鹿のオーナメントはモニタの前に釘で打ち付けました。時計とお揃いでなかなかゴージャス。「オペラ座の怪人」のような劇場をイメージしたんですよ。

【18】蓄音機のラッパ作り

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蓄音機のラッパを作ります。紙で試作品をいくつか作って、ぴったりの大きさになるまで試行錯誤。ツルツルしたアート紙に線を引いて接着剤で組み立てます。金色に塗装して、ところどころサビのようなウェザリング(汚し)をアクリル絵の具で入れます。

蓄音機の構造については以前「トヨタテクノミュージアム」で学びました。

「蓄音機」 動画で見る&聴く蓄音機の音
メーリさんのひつじ〜♪(Mary had a little lamb)世界初の録音装置・蓄音機で再生された曲です。発明者はご存知エジソン。蓄音機の音を動画でどうぞ。

【19】カーテン作り1

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カーテンを縫います。真紅のベルベットの布にギャザーを寄せて、下部にゴールドのケミカルレースを縫いつけます。

【20】カーテン作り2

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上手くギャザーが寄るように、プリーツ加工用のスプレーを吹き付けてアイロンがけ。上手くヒダがつけられました。プリーツ加工についてはツイッターでプロの方に教えてもらいました。ありがとうございます!

【21】カーテン設置

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カーテンレールを天井部分に打ち付けて、カーテンに縫い付けたカーテンフックをひっかけます。これでカーテンの開閉も自由にできるようになりました。

【22】ウェブカメラ作り

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ウェブカメラを作ります。100円ショップで買った玩具のマジックハンドピストルを分解して、パンタグラフ部分を使用。塩ビ板でカメラを設置するベースを作ります。ウェブカメラのカメラ部分とマイク部分にマスキングをして、パーツとともに塗装。縁にはネイルアート用の飾りをつけて、リベット留め風に。

【23】ウェブカメラ塗装

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横に歯車パーツも接着してウェブカメラの改造終わりです。全体の塗装はツルツルの鏡面仕上げではなく、ザラザラした梨地に塗装しました。その方が重厚感が出るかなと思ったからです。

【24】ウェブカメラ設置

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カーテンの後ろ部分には元から穴があけてあるので、そこからケーブルを通してパンタグラフを上部に釘で打ち付けました。普段は釘の頭にウェブカメラの下部をひっかけて隠しておいて、必要なときだけカメラを引き出して使います。

【25】ウォールステッカー貼り

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こちらもAliExpressで購入したウォールステッカー。1800円。日本で買うとこの3倍ぐらいの値段がするんですよね。ステマとかじゃないんですが、私、AliExpressには本当にスチームパンク工作でお世話になってます。

【26】側面にも貼る

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後ろ側から見てもスチームパンクテイストが出せるようにと歯車の模様を選びました。色を黒色にしたのですが、もっと目立つように白とかにすればよかったかも。まあでもこのぐらいの方がインテリアとしてうるさくないからいっか。

【27】スチームパンクモニター完成!

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はい、できあがり! スチームパンクモニターの完成です。今回のハウツー、いつもの記事の倍の分量です。それだけ時間も費用もかかりましたが、思った通りのものが作れて満足しています。もちろん使い勝手も良く、毎日の仕事がはかどっていますよ。

小さなモノからコツコツ工作

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ところで私、今から6年も前の2008年の記事で「スチームパンクグッズを作る第一歩として、小さな小物系から作っていくことにします。どんな分野でもそうですが、いきなりパソコン一式を改造するなど大物に手を出すのは失敗するのでお薦めできません」と書いているのです。

ダチョウの羽とボールペンでレトロな羽ペン(スチームパンク工作)
スチームパンク工作の第一歩として、いきなり大物に挑戦するのではなく小物系から作ることにしました。最初はレトロでクラシカルな羽ペンをダチョウの羽とボールペンで作りましたよ。
その時作ったのはクラシカルな羽ペン。ちっぽけなペンの改造から、スチームパンクモニターという大物が作れるようになるまで6年の歳月がかかったんですね。でもこの6年で少しずつでも自分の工作の技術力が向上していたのだなあと、感慨もひとしおでした。

材料・道具
蒸気夫人

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