ピストルステッキ・ジェントルマンの必需品

ヴィクトリア時代の紳士が外出するときに欠かせないもの、それはステッキ。フリントロック式銃の把手がついたこのピストルステッキ、いかにもスチームパンク風味で素敵でしょう?
ピストルステッキ

その音が聞こえたとたん、ホームズはさっとベッドから飛び起きてマッチをすり、ステッキで呼び鈴の綱をめった打ちにした。
「見たか、ワトスン!」ホームズは大声で叫んだ。「あれを見たか!」

『まだらの紐』光文社文庫 P349

ホームズの捜査に大活躍のステッキ

ステッキはヴィクトリア朝の紳士必携のグッズです。シャーロック・ホームズにとっては、ステッキは単なるファッションアイテムではありません。『まだらの紐』では身を守る武器として、『赤毛組合』や『ソア橋の難問』では辺りを調べる捜査道具として使っています。

労働をしない特権階級の象徴

ピストルステッキ
ステッキはもともと「手を使って労働する必要のない」という特権的な地位の象徴でした。ヴィクトリア時代のロンドンでは象牙や大理石など高級素材でできたステッキが流行しました。
これは私が愛用しているステッキ。淑女はステッキよりはパラソル(日傘)を片手に歩いたのですが、ホームズの扮装としてはピストルのグリップが把手になっているステッキの方がよく似合いますね。

実は仕込杖になっているステッキ

ピストルステッキ
このステッキ、実は仕込み杖になっています。ステッキのメインパイプにはナイフが隠されているのです。これは装飾品なので刃がついていませんからご安心を。実際19世紀のステッキにはこのようなナイフや銃の仕込み杖が護身用としてたくさん作られました。

もともとのステッキはこんな感じ

ピストルステッキ
さて購入した時にはステッキはこんな外観をしていました。象牙のようなグリップとにシルバーのフリントロック。メインパイプはシンプルな黒色。まあこれでも十分カッコ良いんだけど……。

岩鼠(@Zote_xatu)さんに感謝

ピストルステッキ
でもツイッターで、岩鼠(@Zote_xatu)さんのつぶやきを見て「これだ!」とヒントを頂きました。


岩鼠さんの作品はステッキでなく傘ですが、こんな風に木目調に塗ってみようと思いました。岩鼠さん、ありがとうございます。

【1】マスキング

ピストルステッキ
まずはマスキング。色をつけたくない部分をマスキングテープで覆います。広い面積はアルミホイルを使うと便利です。

【2】下地材を吹く

ピストルステッキ
脱脂をした後、サーフェサー(下地材)を吹きます。

【3】黄色のラッカースプレーを吹く

ピストルステッキ
黄色のラッカースプレーを吹きます。

【4】マホガニー色のウレタンニスを吹く

ピストルステッキ
ウレタンニス(マホガニー色)を吹きます。一度に塗装するのではなく薄く吹いて乾燥させ、何度か塗り重ねて徐々に濃い茶色にします。

【5】ウェザリングを施す

ピストルステッキ
好みの色になったら乾燥させ、黒色のアクリル絵の具でドライブラシによるウェザリングを施します。筆で黒色を塗って、ティッシュなどで拭き取ると、彫刻の縁に絵の具が残って立体感と重厚感が出ます。

【6】透明ウレタンニスを吹く

ピストルステッキ
上から透明のウレタンニスを吹きます。

【7】金属部分を金色に塗装

ピストルステッキ
逆に木目の部分をマスキングして、金属部分をラッカースプレーで金色に塗ります。私は金色の方が好きなのですが、シルバーのままでもいいですね。

【9】メインパイプを木目塗装+金模様

ピストルステッキ
メインパイプの部分も同じようにマホガニー風の木目塗装をして、上に金模様をスタンピングリーフで入れました。これも上からクリアーのウレタンニスを塗りました。これで完成!

市販のグッズをオリジナルに

ピストルステッキ
市販のグッズでも、「ちょっと色が好きじゃないな」「自分のオリジナリティを出したい」という時に、一手間加えて自分の好きな色に塗装してみるのはいかがでしょう? きっとお気に入りの一品になりますよ。ステッキはもちろん「サンジェルマン伯爵の時計塔」に持参しますので、どうぞご覧あれ。

材料・道具
蒸気夫人
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