「スチームパンクキーボード」の作り方2(改造編)

Mac純正キーボードを元に、スチームパンクキーボードを作りました。日本的なデザインにしたかったので漢字や木のイメージを重視。周りの真鍮の小物に合うよう、まばゆく輝く金色。
スチームパンクキーボード

【1】スキャナ画像を撮る

steampunk keyboard
分解する前にキーボードのスキャナ画像を撮っておきます。これはキー配列を記録するためもありますが、キートップに貼るシールを作成するための型紙するからです。デジカメでなくスキャナを使う理由ですが、デジカメの画像はレンズの歪みがあるので型紙には適さないから。撮影後にキーボードの分解掃除(前回の記事)をします。

「スチームパンクキーボード」の作り方1(分解&洗浄編)
スチームパンクなキーボードを作るにあたって、最初にするのが分解掃除。Appleのメンブレン式キーボードの分解方法について書きました。一応自己責任ということでお願いします。

【2】サンドペーパで足付け

steampunk keyboard
塗装をするプラスチックパーツを全てサンドペーパで磨きます。この作業を「足付け」と言います。足付けをしておくと塗料の定着が高まります。サンドペーパは800番ぐらい。耐水性のサンドペーパだと水洗いしながらできますよ。

【3】洗浄、キートップの固定、脱脂

steampunk keyboard
磨いた後は中性洗剤で洗ってよく乾かします。粘土板にガムテープを裏向きに(つまり表面が接着面になるよう)巻き付け、キートップを等間隔に並べます。こうするとスプレーでキーが吹き飛ぶことなく上手く塗れますし、写真を撮っておけば塗った後にどのキーなのかすぐに分かります。

人間の手の脂がつくとうまく塗装がのりませんので脱脂作業をします。私はすぐに乾く消毒用エタノールで表面をぬぐいましたが、プラモ用の脱脂剤が適しています。手袋で作業しないとまた新たに脂がつくから気をつけて。

【4】マスキング、周りをカバー

steampunk keyboard
キーボードは常に指や手が触れて塗装がはげやすいので、丁寧に下地作りをします。塗装の前にあたり一面を新聞紙でカバーしたり、基盤部分をマスキングするのをお忘れなく

【5】プライマーで下地塗装

steampunk keyboard
使ったのはニットクの「スーパーメタルスプレー」。エポキシ系塗料です。そしてプラサフにアサヒペンの「プラスチック用プライマー」。プライマーは塗料の下地に塗るもので定着を高めたり、表面を整えたりするもの。プラサフ後にまたサンドペーパをかけておくと吉。

缶スプレーは手軽ですが、塗り方によってはよれたりムラになることがあります。できるだけ細かいキリ噴射になるよう缶をお風呂に入れてやるとガス圧が高まって良いですよ。でも絶対に熱湯に入れないこと! 沸騰したお湯に入れると爆発して怪我しますよ!

【6】上塗り

steampunk keyboard
塗装したところ。実は1日がかりでした。美しく塗装するコツは薄~く薄~く何度も何度もスプレーを重ねることです。1回塗装したら時間をあけて表面を乾燥させないとボッタリした感じになっちゃいますよ。これは4回重ねました。

【7】キートップの型紙作り

steampunk keyboard
完全に塗装が乾くまで2日ほど放置します。その間にキートップ作り。最初に撮ったスキャナ画像を型紙にして、実物大のキートップをフォトショップやイラストレーターで作成。

漢字を使うのは最初から決めてましたが、完全に旧字体にするか、書き方を右から左向きにするかとか結構迷いました。フォントは「DF極太明朝体」。明朝体カッコイイよねー。それと習字で言うところの「余白の美」があると思うので、キーめいっぱいに印字せずに端っこに寄せることにしました。

【8】キートップのシール作り1

steampunk keyboard
ここで大活躍するのが「スタンピングリーフ」。東急ハンズでたまたま実演販売に遭遇したんです。数ヶ月キートップの制作に悩み続けていたので、この出会いを神に感謝しました。実演販売のおじさんは「なるほど!」「これはどうやるんですか?」などとメモまで取りながら聞く私に、懇切丁寧に教えてくださいました。最初周りに誰もいなかったのに、気がつくと私の後ろは人だかりになっていてガンガン売れてましたよ。

【9】キートップのシール作り2

steampunk keyboard
スタンピングリーフはモノトーンで印刷した文字やイラストをアイロンの熱でいろんな色に転写できるというものです。作り方は文章を読んだだけだとよく分からないので実際に作ってみてほしい。いろんなスチームパンクグッズに使えそうです。

【10】キートップのシール作り3

steampunk keyboard
これは金と黒のスタンピングリーフ2枚を使って作る裏技で、ややかすれたアンティーク風のシールを作る方法です。パソコン用のフィルムラベルを使用しました。金色の部分は本物の金箔を貼ったように美しく反射し、黒い部分はいしっとりと濡れたような漆黒になります。

【11】キートップのシールを保護する

steampunk keyboard
このままでも剥がれたりすることはないのですが、念のため「ピッチン」という粘着シートを表面に貼りました。ピッチンは、図書館で使用されている本のカバーシールです。透明で下の字が隠れることがなく、キートップに常に指が触れていても文字がかすれることがありません。

【12】シールをキーに貼っていく

steampunk keyboard
シールをカッターで切り離して塗装したキーに貼っていきます。なんかゴディバとかのチョコレートみたいで美味しそー。

【13】組み立てる

steampunk keyboard
組み立てです。キャップスロックのところのLEDライトを忘れがちだから気をつけましょう。

【14】飾りをつける

steampunk keyboard
東急ハンズの表具パーツエリアで見つけた飾りです。日本風のデザインが良いです。東急ハンズやホームセンター、100円ショップは暇なときにぶらぶら歩いて「これは何かに使えそうだ」てなものを記憶しておくと良いですね。スタッズ留めしているように見せるため、カシメをつぶして接着剤で両端に貼ります。

【15】コードを布テープでくるむ

steampunk keyboard
コードは手芸店で買った布テープを糸で縫ってくるみます。昔の電気製品みたいな布のコードってレトロな感じがしませんか? そういえば子どもの頃のこたつのコードって赤い布のコードでした。

【16】ホームポジションの突起を作る

steampunk keyboard
キートップのホームポジションを示す「J」と「F」「5」にはネイル用のストーンを接着しました。ところで昔はホームポジションを示す突起は「K」と「D」が主流だった気が……。メーカによって違うのかな。

【17】完成!……しかし!

steampunk keyboard
完成! 鍵盤入力装置「電光」(勝手に名付けた)。しかし、この時点で私は重大なミスをおかしていたのです。結局再び分解して修正・改善を加えることになりました。そのミスやの改善方法については次週書きます。

以上自己責任で

steampunk keyboard
前回も書いたことですが、キーボードの分解洗浄、また改造は自己責任でお願いします。「うわあ、壊れちゃったよー!」となっても、管理人には責任持てません。特にこの形のMacの純正キーボードは新型発売によって現在入手しにくくなっていますので、どうぞ慎重にお願いします。

Macデザインの冒涜ではありません

steampunk keyboard
それとこれも前回書きましたが、私はMacが大好きです。元になったMacキーボードはエレガントな素晴らしいデザインですが、どうしてもアップルホワイトが部屋の雰囲気に合わなかったのです。しかし長年手になじんだ愛着のあるキーボードだから外観を変えてもずっと使いたかった。だから決してMacデザインの冒涜や挑戦を意味していないことをご理解くださいませ。

関連URL
材料・道具
蒸気夫人
関連記事
「スチームパンク大百科S」書籍化
当ブログ「スチームパンク大百科S」が書籍化されました。
あなたのスチームパンクライフのお役にたてますように。
  • 著者 五十嵐麻理
  • 価格 ¥ 1,944
  • 出版日 2014/05/08
  • 大型本144ページ
  • ISBN-10476612653X
  • ISBN-139784766126532
  • 出版社 グラフィック社

注意事項

■当ブログに掲載されている情報は、予告なしに変更する場合があります。

■当ブログに掲載されている情報には情報作成時期におけるものです。情報が更新された際には修正を心掛けておりますが、内容の正当性及び正確性、安全性を保証するものではありません。

■当ブログに掲載されております情報(文章・画像全て)の転用・複製・販売等一切はしないでください。特にまとめサイト、キュレーションサイトなどの使用を固く禁じます。無断使用の場合はサイト管理者に使用料を請求します。
スポンサーリンク
トップへ戻る