だいたい毎年50品のスチームパンク&ネオヴィクトリアンなものを作っています。今回は工作と手芸の舞台裏をお見せしましょう。五十嵐麻理の工作発想法と、材料の整理法についてです。
絶対に手放すことがないメモ帳
私はどこでもメモ帳を手放すことはありません。どこでもというのは本当にどこでもです。散歩中も、寝る時にも、お風呂に入っているときでさえ、必ずこの小さなメモを手元に置いています。ふと思いついたやらねばならないこと、やりたいこと、アイデアなどを書き留めておくためです。
脳は記憶を保持しようとすると大きなエネルギーを使います。そして脳はそんなエネルギーを使うことを嫌うため、しばらくするとせっかくの思いつきを忘れてしまうのです。実にもったいない!
メモしたアイデアをToDoリストへ
そして思いついた工作や手芸のアイデアはすべてこのTo Do Listノートに書きます。このノートは以前パックンノートカバーの記事にしました。クラシカルな装丁の本のようなカバーを作っています。
かかる時間で分類して書き込む
だいたいいつも100個ほどのアイデアのストックがあります。作ったものは線を引いて消しています。工作や手芸は
■1日(3時間位内)で完成するもの
■完成まで1週間ぐらいかかるもの
■完成まで1ヶ月ぐらいかかるもの
の3つに分類してページごとに書きます。
ToDoリストと手帳は必要不可欠
とても大切なことを書きます。
ToDoリストは、ToDoリストだけではほぼ役に立ちません。ToDoリストはカレンダーや手帳とともに使って初めて機能します。
ToDoリストに書いた項目の工作は、このようにカレンダーや手帳に予定として書き込みます。工作に限らずあらゆるToDoは「いつやるのか」を予定に組み込まねば意味がありません。ToDoに書き込んだだけで満足せず、必ず期限や日付を決めましょう。
材料パーツの分類
これは材料ボックス。100円ショップで購入したもので、中が細かく仕切りで区切られています。種類、材質、大きさ別に分かりやすいように分類してあります。このような細かい材料パーツは、工作を思い立ってから買うのではなく、前もって使えそうなものを購入してストックしています。
大きさ、色、種類別に細かく分類
私の工作ではカシメやハトメをたくさん使うので、様々な大きさや色のカシメ・ハトメをこんな風に細かく分類していますよ。これも常にストックを切らさないようにして、少なくなってきたらAliExpressでまとめ買いしています。
海外通販で大量に安く購入
歯車のボックスです。大きさと色別に分けてあります。最近では日本のネット通販でも入手できるようになりましたが、AliExpressやEbay、Etsyでは大量に安く購入できるのでもっぱら海外通販です。ただし届くのに数週間〜1ヶ月かかるのでこれらもストックとして事前購入しています。
サンドペーパーはカットして分類
木工作が好きなので消耗品のサンドペーパーもまとめて買っています。サンドペーパーはサンダーやホルダーの大きさぴったりになるように切り離し、番号を裏に書き込んでいます。小さく切るとサンドペーパーの番号がわからなくなってしまうからです。そしてそれぞれ付箋をつけてゴムでまとめます。
シート状の小さなものはプラスチックケースへ
紙や小さく切ったカッティングシート、スタンピングリーフ、金のシールなどはこのようなプラスチックケースに入れて立てて保管しています。折れ曲がることがありませんし、小さな破片でもなくさずにとっておけるからです。
大きなシート状の材料は丸めて立てる
大きなシート状のカッティングシート、コスプレボード、包装紙、角材は丸めて立てて保管しています。
布、ロープ、リボンはジップロックで
洋裁や手芸で使った布やロープ、リボンは、ジップロックバッグに色別に分けています。空気を抜いてぺしゃんこにしてバスケットの中に立てて保存。自分のほしい布がすぐに見つかります。
3年使わなかったものは処分
工作と手芸の材料はそれぞれバスケット1個分、つまり2つのバスケット分しかありません。バスケットからあふれるようになったら中を見直して、3年が経過しても材料として使わなかったものを処分。
時々「しまった、あれは捨ててしまったんだっけ!」ということもありますが、それは仕方ありませんので買い直します。モノを置くスペースは限られています。際限なくとっておくことはできません。
私の工作室はダイニングテーブル
普段どこでモノ作りをしているのかというと、このダイニングテーブルです。ここに大きなカッターマットを2枚敷いて即席の工作室にしています。
一時専用の工作室を作ろうかと思ったのですが、モノを作りながら犬たちの面倒を見たり家事をするのでここが一番良いと思いました。ただ大きな音が出る木工や大掛かりな工作は地下室でやっています。
工作の時間は毎日3時間
工作の時間は毎日3時間のみです。30分の準備、2時間の工作、30分の掃除で3時間。モノを作っているのは実質2時間です。アマゾンプライムビデオをiPadで見ながら作っています。
他にもやらなければならないことはたくさんあります。本当はもっと長く続けてするほうがモノ作りの効率が良いのですが、工作はあくまで息抜き、趣味としてやっているので仕方ないですね。でもこの時間がとても楽しいのです。【蒸気夫人(マダムスチーム)】