ゴールデンラズベリー賞5部門受賞!?『ワイルド・ワイルド・ウエスト』

スチームパンキッシュな小道具満載の映画としてぜひ見て頂きたい『ワイルド・ワイルド・ウエスト』。ただしゴールデンラズベリー賞5部門受賞という、不名誉な映画でもあります。
ワイルド・ワイルド・ウエスト

ワイルド・ワイルド・ウエスト(Wild Wild West)あらすじ

時は1869年。南北戦争直後のアメリカ合衆国。陸軍騎兵大尉・ジェームス・ウエストは南軍の流血将軍・マグラスを追っていた。その一方で合衆国執行官・アーティマス・ゴードンも科学者誘拐の実行犯としてのマグラスを捜査していた。時の大統領・グラントは二人にマグラス将軍と狂気の科学者ラブレス一味の逮捕を命じる。血の気が多い大尉・ウエストと知性派科学者・ゴードンの凸凹コンビは追跡の旅に出発する。SFアドベンチャー西部劇。1999年・ワーナー・ブラザーズ映画。

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ゴールデンラズベリー賞受賞

監督は『メン・イン・ブラック』のバリー・ソネンフェルド、俳優陣はウィル・スミス、ケヴィン・クライン、ケネス・ブラナー。原作は1965年~1969年の人気テレビシリーズ──

なのになんでコケたんだろうとひたすら首をひねってしまう作品です。しかも毎年最悪の映画を決定する映画賞「ゴールデンラズベリー賞」で最悪作品賞、監督賞、スクリーンカップル賞、脚本賞、主題歌賞の5部門も受賞というお墨付きダメ映画。なぜ?

アメリカの豪快スチームパンク

しかし「メカはすごい!」と太鼓判を押します。スチームパンク作品は19世紀の大英帝国・ロンドンを舞台にしているものが多いのですが、この作品は開拓時代のアメリカを描いています。ウエスタンムービーだから登場するメカもワイルドでダイナミック。

特にタランチュラと呼ばれる20メートルを超える巨大マシンが素晴らしいです。その名の通り8本足のクモ型兵器が蒸気を吹き上げ、ガッシュガッシュと砂漠を疾走するんですよ。その重量感、迫力にしびれます。

ラブレス博士のスチームパンク発明品

またラブレス博士の車いすの美しいことと言ったら! 動力はもちろんスチームエンジン。吹き出す蒸気とクルクル回る傘が可愛いんです。機械と融合した博士自体がスチームパンクの王道メカとして一級品の出来になってます。上半身のみのラブレス博士は、CG処理で車いすと合成されているのだと思いますが、上手く処理されていて驚きました。

ゴードンのスチームパンク発明品

ラブレス一味の戦闘蒸気機関車、蒸気船、首を切断するマグネティック・ディスクランチャー。無骨な鉄ときらびやかな真鍮が見事にマッチしたレトロメカにワクワクします。

一方、ゴードンの珍発明品の数々も負けてはいません。からくりいっぱいの蒸気機関車、馬よりも速く走る自動二輪車、人力飛行機。ああっ、なんて素敵な機械たち。大道具・小道具さんの努力に拍手です。ラブレス対ゴードンという二人の天才科学者の発明品を比べてみるのも一興ですよ。

個人的には大好きな映画

豪華な俳優、巨額の制作費を使い、こんなに面白要素満載だったのに、なぜラジー賞5部門受賞なんてことになってしまったのか……。でも個人的には大好きです。こんなノリの映画。

蒸気夫人

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