スチームパンク界に名を轟かすTISこと東京発明者協会（Tokyo Inventors Society）。ケニー（Kenny）氏＆ルーク（Luke）氏をご紹介します。
スチームガーデンとは日本で一番大きな歴史改変、レトロSF＆スチームパンクの祭典です。コンセプトは「時間旅行」と「旅」です。年３回のペースで開催されています。 サロンパーティー・サーカス・パフォーマンス・マーケットなどの要素を含んだ総合アミューズメント・イベントです。トライバル＋和＋SFの多国籍的な雰囲気が特徴です。
日本のスチームパンクの功労者
世界に誇る、アニメ・コミック・ゲームなどのスチームパンク作品を生み出しながら、数年前まで日本は世界的にはスチームパンク発展途上国でした。しかし近年アジアでも最大のスチームパンクイベントまで開催されるようになりました。それがTISによるスチームガーデンです。
スチームガーデンへの参加
彼らの目的意識・哲学に賛同するスチームパンカーは多く、スチームガーデンは回を重ねるごとに参加者が増え、規模が拡大されてきました。実は私もかなり早い段階でTISからスチームガーデンへご招待いただいていたのですが、引きこもりの私はご遠慮していたのです。
でも今年こそは変わらねば！ と決心して2014年07月に行われた第7回スチームガーデンからお邪魔しています。だから引っ込み思案で尻込みしているあなたのお気持ち、行きたいけど一人での参加に足踏みしているあなたの迷い──私もよく分かりますよ。
ケニー船長ってどんな人？
TISで船長としてメンバーを率いているケニー・クリエイション。ロックバンドのボーカリストでもあり、武器やアクセサリーの制作も行っています。前回のスチームガーデンでは、個人的に超カッコイイ手作りゴーグルまでいただいてしまいました。そしてDJとしても活躍されますよ。手作りのDJブースは必見。
ド派手なファッションとオーラ、そしてイケメンっぷりに気圧されてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、話しかけるととっても気さくで楽しい方です。ぜひ「ケニー！」「船長！」と呼びかけてみてください。海賊特有のYO-HO!で答えてくれるはず。
哲学者ルークってどんな人？
ルーク・ケイオス氏は、イギリス生まれで1990年代に来日。ミュージシャンとして活躍する一方、TISの哲学者として研究をされています。さすが哲学者の名にふさわしい博識、次から次へと飛び出す話題はインテリジェンスにあふれ、知的好奇心を刺激されます。そして正義感に溢れる熱血漢。曲がったことは許さない義の人です。
「自分は英語は全然話せないし……」と不安に思ってるあなた、全く心配いりません。ルークは日本語を話すのがお上手です。前回のスチームガーデンで、打ち上げのお店に携帯を忘れてオロオロしている私に「大丈夫！」と一緒にお店まで向かってくださったイギリス紳士です。
インタビュー記事より
お二人は『スチームパンク東方研究所3』（グラフィック社）のインタビュー記事（P104)でこう話しています。
日本のスチームパンクと、19世紀のいろんな世界を巡って旅しているというストーリーを海外に知ってもらえれば、世界のスチームパンクファンたちに影響を与えることができるんじゃないか」、「各々が好きに自分のテーマを持って、それを形にしてほしい。（中略）あなたなりの世界をイメージした格好をすれば、それがスチームパンクだと思います。
アビエタージュと共同開催
お二人が日本にいらっしゃることは、日本のスチームパンクにとって大変な幸運であったと思います。そんなTISと、コルセットを中心としたトップファッションブランド・アビエタージュがタッグを組んだサンジェルマン伯爵の時計塔。素晴らしいパーティーとなること間違いありません。会場でお二人を見かけたら、ぜひ声をかけてみましょう！【蒸気夫人（マダムスチーム）】
