ツイードラン尾州2015にツイードファッションで参加しました!

ツイードラン尾州2015レポーt
2015年11月07日に第3回目となるツイードラン尾州2015が開催されました。場所は愛知県一宮市。ツイードファッションに身を包んだ紳士淑女が尾州の街を快走しました。

参加するみなさんは事前に動画・写真の使用についての承諾書にサインをしていますので、この記事ではお顔にぼかしを入れていませんが、問題が生じましたら直ちに記事及び写真を修正・削除いたします。

08:00 受付開始

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愛知県一宮市大和町のガーランズ(GARLANDS)にて。午前8時に受付が始まりました。ガーランズは普段結婚式場・パーティー会場として使われています。広々とした芝生の庭にツイード姿の人々が続々と集まってきました。

グレーのツイードジャケット&ロングスカート

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本日のお洋服は、トップハット・グレーのツイードジャケット・ロングスカート。ヴィクトリア時代の家庭教師のよそ行きファッション。ホームズシリーズの”The Adventure of the Solitary Cyclist(孤独な自転車乗り)”よりヴァイオレット嬢のおしゃれ着をイメージしました。

去年の参加者と再会

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去年も参加された方がたくさんいらして、会場はさながら一年ぶりの同窓会のよう。あちこちで「お久しぶりです!」という声が聞こえました。去年ツバメ自転車でご一緒したIさんにも再会。昭和レトロ自転車組です。

素敵なツイードのおじさま

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こちらのお二人も毎年参加されているおじさま。ツイードだけでなく自転車もおしゃれ! シルクが女性を引き立てる生地なら、ツイードは中高年男性を最高に輝かせる生地ですね。実にファッショナブル。

おしゃれ男性いっぱい

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女性の参加者は3割強、男性が6、7割といったところでしょうか。イケメンの男性があっちにもこっちにも。ピタッと身体に合ったものを粋に着こなされているので、普段から着慣れてらっしゃるのだろうなと思いました。帽子をかぶっている方が多かったですね。

素敵自転車も勢揃い

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ファッションだけでなく自転車も見どころ。全体的にはスポーツサイクルが多いようですが、アンティーク自転車の方もちらほらいらっしゃいました。二人乗り自転車は注目を浴びてましたね(乗ってる男性もハンサム!)、そしてハンドルにお花の鉢をつけている素敵すぎる自転車も。

09:15 開会式

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開会式が始まりました。総勢200名の参加者が舞台の前に集まります。株式会社ユナイテッドアローズ・栗野宏文氏の開会の辞。

09:30 ツイードランスタート!

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ツイードランは20人ごとにグループに分かれて街を走ります。全部で9組。私の番号は「180」で第8組でした。フラッグが振られて、栗野委員長を先頭にツイードランスタート!

一宮の街を20キロ走るラン

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今回のツイードランは一宮の街を20キロ走るコース。去年のツイードラン名古屋2014は10キロだったのでその倍。道幅も名古屋市に比べると狭いので、交通法規にしたがって注意深く走ります。各組にはグループを率いるスタッフさんが2人つくので安心です。

ツイードラン(Tweed Run)2014 in 名古屋に参加しました!
2014年10月25日、名古屋市内で行われたツイードラン2014に参加しました。参加者が毛織物(ウール)の1種であるツイード製の服を着て、街中を自転車で走るイベントです。

10:30 第一休息ポイント:真清田神社

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走り始めて1時間。第一休息ポイントにつきました。ここ真清田神社は尾張の一宮として崇拝を集めている神社で、お社の右側には服飾の神様をまつる服織神社(はとりじんじゃ)があります。ツイードラン尾州では、ツイードに関する場所を社会見学しながら走るんですよ。

第二休息ポイント:藤井整絨株式会社

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ツイードラン尾州の「尾州」は尾張西部から岐阜の西濃地域にかけてを指します。一宮市は古くから繊維の一大産地として有名です。麻、絹、綿、ウールと時代に合わせて変遷し、現在日本の毛織物の国内生産量の8割がここ尾州で作られています

大人の工場見学

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休息も兼ねて藤井整絨株式会社の工場内を見学しました。「大人の社会見学」が流行っていますが、こういったモノづくりの向上を見学するのはワクワクしますね。板葺きの屋根に重厚なメカが良く似合っています。

第三休息ポイント:葛利毛織工業

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葛利毛織工業株式会社では実際に稼働している工場を見学。機械の前で工場の方が毛織物の制作工程を説明してくださるのですが、ものすごい音がガッチャンガッチャン言っているので大声でお話されてました。かなり大変だったと思います。お疲れ様でした。

第四休息ポイント:尾張歴史民俗資料館

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尾張歴史民俗資料館では、織物の町としての歴史を模型やパネルで学べます。美しい日本庭園も見学できました。純日本風の庭園で英国的ツイードファッションの紳士淑女が談笑する、面白い風景となっていました。

第五休息ポイント:中伝毛織株式会社

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最終チェックポイントの中伝毛織株式会社です。社員の皆様がペットボトルを配ったり、交通整理をしてくださっていました。分別のゴミ箱も設置されています。

ツイードランは勝手に人が集まって自転車で走るのではなく、参加者が事前に申し込みをして、実行委員会がしっかりと管理しているイベントです。地元の方との連携もあり、地域活性化にもなっている素晴らしい試みだと思いました。

改善してほしい点1:参加費用

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褒め言葉ばかり並べてもなんですし、ぜひ改善してほしい点をいくつか書きます。第一に費用の高さです。ツイードランの参加費は5000円。スタッフの方も多いですし、パーティー代金込みなので仕方ないのですが、若い方が参加するにはやや高いかもしれません。

参加するとこのようなバッグやグッズをたくさんもらえるのですが、これらを削減して参加費を抑えてもらえるといいなと思いました。

改善してほしい点2:エントリー方法

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第二にエントリーの敷居の高さ。毎年書いているんですが、何度でも書きます。まず参加申し込みをどこからするのかがわかりにくい。「エントリー受付はこちらよりDL」という文章が、隠しリンクみたいになっています。そして、エントリーに必要な書類が5枚も

(1)エントリーシート(Word)
(2)身分証明書(運転免許証、パスポート、学生証など)*画像をメール添付
(3)参加についての誓約書(PDF)*直筆サインした書類を添付
(4)動画・スナップの撮影・使用について(PDF)*直筆サインした書類を添付
(5)個人情報取扱について(PDF)*直筆サインした書類を添付

こんなの情強な人しかエントリーできないでしょー! 高齢者とかパソコン持っていない携帯主流の若者にはハードル高すぎます。

またネットのニュースでは「9月24日にエントリー開始」とあったのに、公式サイトに詳細が載ったのは10月06日。「10/28までにメールで連絡」と書かれているのに、メールが届いたのはその日の夕方。てっきり抽選に外れたものと思ってました。ネットの担当者さん、もうちょっとなんとかしてください。

改善してほしい点3:業界人が多すぎる

どうも妙だなと思ったんです。会場でいろんな人から「どちらのメーカですか?」「アパレル関係の方ですよね?」と聞かれたんですよ。確かに派手なヴィクトリアンファッションだけど……。

また「来年もよろしく」と何度も言われるので「抽選に当たったらいいんですけどね」とお答えすると「えっ、抽選なんかあるんですか?」とびっくりされる方も。

他にも聞いてみると、どうも結構な割合が繊維関係・アパレル関係の方で、応募や抽選なしで参加されいる方が多いようです。

やっぱり! 参加者は中高年男性がほとんど。しかし事前にネットで情報を検索してもTwitterやFacebookなど、SNSで書き込みがあまり出てこないんですよ。Word、PDF書類、スキャナーの画像などの複雑な申し込みをパスした人が、SNSを全くやっていないなんてありえない!

でも一方でツイッターには抽選に外れてがっかりしたという書き込みもありました。普段ツイードを着ない方、特に若い方に毛織物を広めたいということだったら、ぜひ参加申し込みのハードルを低くして、一般参加者優先にした方がいいんじゃないかしら。素晴らしい試みなのでぜひこれらの点を改善していただけたらと思います。

13:30 ゴール!

ツイードラン尾州2015レポーt
とかなんとかブツブツ言っている間にゴール。スタート地点と同じガーランズです。アップダウンが多くて、スポーツ系の自転車はともかく、アンティーク自転車、昭和レトロ自転車、ミニサイクルに乗っている方はかなりハードだったと思います。20キロお疲れ様でした。

14:00 閉会式&授賞式&パーティー

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閉会式と授賞式そしてパーティーが始まりました。ものすごい人で会場に全員入りきれない状態。いやー、こんなに大勢の人がレトロファッションなので壮観です。お食事も用意されていたんですが、長蛇の列! お腹ぺっこぺこ〜。

歓談タイム

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歓談タイムには参加のみなさんとゆっくりお話することができました。どの方も素敵なんですが、一番目をひいたのは椙山女学園大学・生活環境デザイン学科の学生さん。総勢24名。115年前のパリのサイクリングファッションの型紙で自作したドレス・スーツで参加されてました。みなさん美しく素敵なお嬢さんたちで場が華やぎましたね。

生活環境デザイン学科の学生24名が115年前のパリのサイクリングファッションの再現に挑戦中 | 新着情報 | 椙山女学園大学(※リンク切れ)

14:00 記念撮影

ツイードラン尾州2015レポーt
最後に参加者全員が集まって記念撮影。これにてツイードラン尾州2015閉幕であります。参加者の皆さん、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!

自転車業界の方もぜひ

ツイードラン尾州2015レポーt
私の愛車・黒糖号とともに参加したツイードラン尾州2015。とても楽しい体験でした。どちらかというとツイード(ファッション)7:ラン(自転車)3の割合といった印象です。個人的には洋服より自転車に力を入れているので自転車業界の会社もぜひ協賛してほしいなと思います。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

11月11日:追記(読者の方からのメール)

この記事を書いたところ、参加者の読者の方からメールをいただきました。イニシャル・メール引用の形で追記させていただきます。Kさん、Yさん、Tさん情報をありがとうございました。

閉会式で発表された各賞についてなのですが、賞の審査は会場内で審査員が良いと思うツイードファッションの方に番号を聞くという方式でした。審査用紙を持っている方が審査員だと思われます。

ただし私が見たところ第8グループがゴールした後ぐらいに審査用紙を回収していましたので、実質第8グループと第9グループからは受賞者は選ばれないことになります。

つまりツイードランの賞は番号が若い方に有利で、最後の方に走った方は絶対に受賞できない仕組みになっています。これは公平ではないと感じました。この点は運営の方法に疑問を感じました。

Kさんからのメール

そうか……。番号が180番で第8組だった私は、最初から審査の対象外だったのね。商品の費用が参加費でまかわれているとしたら不公平だなあ (´・ω・`)ショボーン

メールを送らせていただいたのは、今回の記事(ツイードランのレポート)に大変共感を覚えたからです。

特に、改善してほしい点は激しく同意です。
エントリーの開始、当選の告知、ここら辺は本当にどうにかしてほしいものですね。

また業界関係の方々がエントリーをパスして参加しているというのは何となくわかっていましたが、受賞者が業界関係が多いこと、さらにその周囲にも関係者が多くいることを目の当たりにすると、賞の受賞すらも疑問を感じざるを得ないというのが正直な感想です。

そんなことはないと思いますが、そう思われても仕方がない運営の仕方も改善してほしいところです。
私含め、多数の一般の方が当選を心待ちにしていたと思います。
インスタグラムでは抽選に外れて一人でツイードランしたよ、という方も見かけました。
こういう結果は残念でなりません。

ただ、私には当選メールが0時過ぎに来ていたこともあり、実行委員の方々も一枚岩ではないような雰囲気が伝わってきました。

Yさんからのメール

私が見たのはグループで応募されて、一人しか当選しなかったという方のツイートでした。一人参加でも楽しですが、気の合う仲間で走るのは格別ですからね。委員会の方にはぜひ公平な審査をお願いしたいものです。

本題のツィードランですが、下記urlで載ってましたよ。
日経
https://www.nikkei.com/
ヒトトモノトウツワ
https://taisetsu.united-arrows.co.jp/552/
ファッションプレス
http://www.fashion-press.net/news/17557
東京 by bike
http://www.tokyobybike.com/2015/10/the-tweed-run-tokyo-2015.html

私も日経さんでは、インタビューで掲載していただきました。
祖父から受け継いだスチームパンクな自転車でしたので(〃ω〃)

距離は離れてますが同行の士。いつかイベント会場でお会いできる日を楽しみにしています。

Tさんからのメール

おっ! お祖父様の自転車、いいですね。アンティーク自転車は大好きです。東京のツイードランはさらに規模が大きいですね。おしゃれな方もたくさんいらっしゃいます。名古屋も負けていませんよ〜!

関連商品・参考文献

ツイードラン尾州2015詳細
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