ポイントウィッグで超簡単! 毎朝10分でできるクラシカルな髪型

レトロ・クラシカルな髪型
淑女の皆様、いつも今日はどんな髪型にしようかとお悩みではないですか? ポイントウィッグを使えば毎朝10分で素敵なヘアスタイルを作れますよ。レトロヘアスタイルのハウツーです。

最近の流行はゆるふわ系だけど……

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素材辞典 Vol.151 〈元気な女性達編〉

最近の女性のヘアスタイルの流行はゆるふわ系。カジュアル系のお洋服を着た若いお嬢様に良く似合います。しかしスチームパンクファッションにはチグハグであまり合いません。また一定上の年齢の女性にとってはゆるふわ系ヘアスタイルは単にボサボサした貧相な印象になってしまうこともあります。

ヴィクトリア時代の女性の髪型

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Alison Gernsheim Victorian and Edwardian Fashion

ヴィクトリア朝の女性の髪型の基本は結い上げた髪です。でもこの時代の中流階級以上の女性は、メイドが髪を結ってくれるので自分で悪戦苦闘する必要はないんですよね。芸能人のように自分専属の美容師さんがいたらいいのですが、私のような一般人には無理です。

私の現在の髪型

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私の髪型は全く染めていない真っ黒なストレートヘアです。子どもの頃から髪が多いことが悩みで、昔はまるで麗子像のようなオカッパ頭でした。中年になった今も黒々としていて、重苦しいほど髪がぎっしり生えています。ゆるふわ全盛の現代では時代遅れの髪ですが、逆にたっぷりした量があるので髪を結うのに全く困りません。

黒髪だと色がつぶれてしまいわかりにくいため、この記事の写真はレベル補正をしてかなり明るく加工しています。

私のポイントウィッグコレクション

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こちらは私の髪を結うためのツール・ポイントウィッグです。すっぽり被るタイプのフルウィッグではなくて、毛先につけるタイプの部分カツラです。値段は数百円から5000円ぐらいまで。高いようにも感じますが、美容院でヘアメイクしてもらう料金よりははるかに安く、何度も使えるので経済的です。

ポイントウィッグ1:バンスクリップ型

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ポイントウィッグのいくつかをご紹介します。これはバンスクリップ型のポイントウィッグ。縛った髪に挟み込むようにして頭に固定します。挟むだけで簡単にボリュームを出せます。ただしクリップの分だけ少々重いのが短所です。

ポイントウィッグ2:バレッタ型

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これはバレッタ型ポイントウィッグ。バレッタで髪をすくって頭に固定します。ネット(網)がついているものも多く、ネットの中に自分の髪をたくしこんで隠すことができます。これは小さめのものですが、大きさ、長さ、形状様々なものがあります。

ポイントウィッグ3:キャップシニヨン型

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こちらはキャップシニヨン型ポイントウィッグ。自分の髪を縛ってまるめてその上からかぶせる形のウィッグです。和装によく合います。私の持っているものはヘアピンで固定するタイプですが、くし(コーム)で止めるものや、バレッタタイプもあります。

便利なツール1:盛り髪ベース

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ウィッグの他に多用しているのが、この盛り髪ベースです。ベルクロテープ(マジックテープ)のような材質でできているクッションです。ザラザラしているので髪にくっつけることができるのです。100円ショップでも売っていることがありますが、私はノーブルという会社から出ているものを使っています。

盛り髪ツールの使い方

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盛り髪ベースは、髪にボリュームをもたせる時に使います。写真左はただ単にひっつめに縛っただけの髪型。右のように後頭部に盛り髪ベースをひっつけて、髪を上にかぶせるようにして縛ると頭の形がこんもりとしてボリュームが出ます。後頭部に使ってもいいですし、前髪の部分につけてもOK。

便利なツール2:ヘアスクルー

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もう一つのスグレモノツールはヘアスクルーです。スクリュー型のヘアピン。100円ショップでも売っています。簡単に髪をアップスタイルにすることができますよ。夜会巻き、日本髪、お団子ヘアなどに大活躍。まとめた髪にネジネジとねじ込むと髪ががっちり止まります。取るときには逆周りにネジネジすると外れます。

ヘアスクルーの使い方

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使い方はまず髪を縛って三つ編みにします。三つ編みの先をゴムで縛って三つ編みを丸めます。丸めた髪と頭の根本の髪をすくうようにヘアスクルーをねじ込むとしっかり止まります。私は1本で十分ですが、ロングヘアの方は3本ほど使うと確実に固定できます。

基本的なテクニック「編み込み」

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クラシカルヘアに欠かせないテクニックを2つご紹介します。1つ目は編みこみです。写真のように髪を少しずつすくいながら編みこんでいく方法。表編みこみと裏編みこみがあります。この写真は表編込みです。

基本的なテクニック「ポンパドール」

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もう一つはポンパドールです。前髪を少しすくってねじり、ピンなどで固定して立ち上げる方法です。この2つの基本テクニックはネットにもたくさんやり方が載っているので割愛します。

なお私はヘアメイクをする時にはスプレーやワックスをほとんど使いません。でもスタイリング剤を使用するとよりきれいに作れますのでお好みでお使いください。

1日目:ポンパドールフェミニンヘア

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ここ一週間の髪型の作り方をご紹介します。1日目の髪型です。
(1)前髪に盛り髪ベースを入れて、髪の半分をすくってバレッタでとめます。
(2)残りの髪もいっしょに縛ってヘアスクルーでお団子にします。
(3)バレッタタイプのカールのポイントウィッグをつけてお団子を隠します。

2日目:編みこみメイドヘア

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2日目は家事仕事がしやすいあっさりしたアップヘアです。メイドさんにお勧めです。
(1)前髪を耳の部分まで編みこみにして残りは三つ編みにします。
(2)残りの髪をまとめてヘアスクルーでお団子にします
(3)シュシュタイプのカールポイントウィッグをお団子にかぶせます。

3日目:ロマンチックダウンヘア

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3日目はお嬢様系のダウンスタイル。
(1)前髪をポンパドールにします。
(2)後頭部に盛り髪ベースを入れて、ハーフアップにします。
(3)残りの髪をヘアアイロンでカールします。

4日目:編みこみマダムスタイル

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4日目は奥様にお勧めの落ち着いた編みこみアップ。
(1)髪を真ん中分けで2分割します。ツインテールにして縛っておきます。
(2)それぞれ編みこみにして根本まで編んだら残りは三つ編みにします。
(3)三つ編みの先を反対側に持って行ってヘアピンで頭に固定します。

5日目:アップ盛りスタイル

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5日は高く盛り上げたアップスタイルです。
(1)前髪をポンパドールにします。
(2)髪を高い位置で一つに縛ってヘアスクルーでお団子にします。
(3)バンスクリップタイプのポイントウィッグでお団子を挟みます。

6日:耳隠しレトロカール

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6日は耳を隠してクラシカルな装いに。
(1)前髪を真ん中分けにして、横によけておきます。
(2)残りの髪を一つに縛ってヘアスクルーでお団子にします。
(3)バレッタタイプのカールポイントウィッグをつけてお団子を隠します。
(4)よけておいた前髪を耳を隠すようにヘアピンで止め、毛先をウィッグで隠します。

7日目:シンプルメイドさんヘア

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7日目は家事の邪魔にならないシンプルなメイドさんヘアです。
(1)髪を一つに縛ってヘアスクルーでお団子にします。
(2)シュシュをお団子にかぶせてゴムやヘアスクルーを隠します。

ポイントウィッグの整理法

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たくさんあるウィッグの整理法です。私はウィッグをプラスチックの容器に形別に入れて、ラベルを貼って引出しに保管しています。ひと目で中身が分かるので忙しい朝にさっと取り出せますよ。

レトロ&クラシカルな髪型で舞踏会へ

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ポイントウィッグはスチームパンクファッションだけでなく、冠婚葬祭にも使えますね。スチームパンクファッション&レトロファッション好きの奥様、お嬢様。素敵な髪型で舞踏会へどうぞいってらっしゃいませ。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

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