ヴィクトリアン&スチームパンクなロング全円スカートの作り方

Victorian long skirt
クラシカルなロングスカートはあまり流行でないのか、お店であまりみかけません。そこでヴィクトリア朝的全円スカートを作ってみました。洋裁に慣れている人なら1日で作れますよ。

ヴィクトリア朝の女性ファッションと言えば

ヴィクトリア朝のスカートと言えば、コルセットでくびれた腰にパニエでふんわりとふくらませたロングスタイル。映画『ミス・ポター』に出てくる女性たちはみんな裾を地面にひきずるような長さのスカートをはいていますね。しかしこんなスカートは流行のデザインではないのであまり店頭では見かけません。売ってなければ自分で作ればいいじゃない!

【1】ジョーゼットの布を用意する

Victorian long skirt
使う布はジョーゼット。ジョーゼットはサラサラとした肌触りで涼しく、くしゃくしゃにしてもシワがつかず、風に美しくなびく軽い布です。くるっと回るとふわ~~と広がります。夏のロングスカートにお薦めです。

【2】144cm巾で4メートルでOK

Victorian long skirt
布の長さは147cm巾で4メートル用意しました。同じ布で裏地をつけましたが、中にパニエなどはくだろうし、裏地がなくても問題ありません。裏地なしの場合、型紙の赤い部分だけで大丈夫。

【3】ロータリーカッターで一気に円形に切り出す

Victorian long skirt
ジョーゼットはやや裁断しにくい布です。でも心配ご無用。上の型紙のように4つにたたんで

(1)布がずれないようにしつけ
(2)新聞紙や包装紙などで型紙を作る。
(2)円形を切り出す。

裁ちばさみよりもロータリーカッターの方が楽ですね。洋裁やる人には必需品です。

【4】ファスナー部分を縫っておく

Victorian long skirt
ファスナーをつける位置の部分だけ手縫いで縫っておきます。

【5】縫い代の始末をして縫い合わせる

Victorian long skirt
縫いにくい布でもありますが、ミシン針9号ぐらいで、薄地用の糸を使えばひきつれはほとんど出ないです。縫い代の始末が必要な部分はロックミシンやジグザグミシンをかけてから脇を縫い合わせます。(写真では布の耳を利用しています)その後縫い代をアイロンで割っておきます。

【6】ファスナーをつける

Victorian long skirt
ファスナーをつけます。上の写真は脇を縫った際に、手縫いにしておいた部分です。フファスナーはコンシールファスナーを使いました。

【7】ベルトをつける

Victorian long skirt
ベルトをつけます。ジョーゼットは布が薄いので裏にコットンの布(ここでは茶色ですが隠れるので表地に似た色ならなんでもOK)を縫いつけて、中にベルト芯(インサイドベルト)を入れました。

【8】裾の最終チェック

Victorian long skirt
ベルトがついたら前カンのホックをつけておきます。これで一応着られる形になったので試着。正円に裁断したとしても人体は正確な円柱ではありませんから、裾がそろっていません。試着しながらスカートの裾の長さを確かめて、裾がそろってない部分をカットしたり、裾あげの位置をしつけ糸で縫っておきましょう。

【9】裾を整え、裾あげをする

Victorian long skirt
裾をロックミシンなどで始末しておきます。裾あげの位置でアイロンをかけます。アイロン定規があると便利。半径1メートルってことは2πr=6メートル以上も裾の始末とアイロンがけをしなくてはなりませんが、ここが最後の一踏ん張りですから頑張って!

【10】革や金属パーツを追加

Victorian long skirt
ここで終わっても良いのですが、せっかくなのでスチームパンキッシュなアイテムを加えてみます。革工芸売り場で入手できるDかん、スタッズ、ハトメ、レザーで装飾しました。完成です!

コルセットと合わせてみましょう

Victorian long skirt
コルセットと合わせてみるとさらにスチームパンクっぽくなりますね。夏服用にジョーゼットで作りましたが、冬用にはぽったりした厚手の布で作っても良いかもしれません。全円スカートは簡単だからぜひ自作してみましょう。コスプレの人もどうぞ。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

参考文献

材料・道具
タイトルとURLをコピーしました