本棚の背面には食器棚を置いているのですが、装飾になるようなオブジェがほしいと思いました。そこでバーのコンセプトであるインダストリアルデザインに沿うように、鉄の壁にグリーンをあしらいました。名付けてアイアン&グリーンウォール。
真っ黒な鉄に植物の組み合わせ
前回作ったアイアン風本棚の中段に観葉植物ライト。そして同じくアイアン壁とグリーンのオブジェ。インダストリアルデザインだからと言って、真っ黒な鉄ばかりに囲まれてしまうとくつろげません。そこで室内のあちこちに植物のモチーフをちりばめています。

【1】スタイロフィームをカットする
この鉄の壁の正体はスタイロフォームです。軽くて加工がしやすいのでこれまでも様々な工作で使ってきました。食器棚の背面にぴったり合う大きさに2枚カットします。このスタイロフォームは接着せずに、本棚と食器棚で挟む形で立て掛けているだけです。
【2】スタイロフィームにスリット状に穴をあける
2枚のうち1枚はこのようにスリット状に3ヶ所カットします。スタイロフォームはカッターナイフで簡単に切断できるのが良いですね。
【3】板をリベット打ちのように加工
厚さ2mm×太さ3cmの板に、一定間隔で印をつけます。この透明なおはじき型のシールはAliExpressで購入したのですが、本来はDIYアクセサリーの材料として使われるもののようです。これを印をつけた部分に接着します。
下地材としてミッチャクロンを吹いて、先程切ったスタイロフォームに木工用多用途ボンドで接着します。
【4】下地作りと下塗り
石灰を黒色の水性塗料に適量混ぜて下地塗りをします。石灰を混ぜることによってザラザラとした質感が得られます。この作業は旦那様にも手伝ってもらいました。
【5】塗料を乾燥させる
石灰を混ぜてあるので、塗料が乾燥するとこのように白っぽい色になります。でもこれは下塗りなので問題ありません。触ってみるとザラザラとした荒いテクスチャで重厚感が出ましたよ。
【6】本塗り(タカラ塗料 アイアン風ペイント)
次は本塗りです。タカラ塗料 水性アクリル アイアン風ペイントで塗装します。水性塗料なので好みの濃さに水で薄めることができますが、原液のまま使用しています。特に薄めて使う必要はないんじゃないかしら。そのままでもとても塗りやすいですよ。
【7】人工観葉植物を入手
スリット部分に入れる人工観葉植物です。マット状のものを3種類、ホームセンターで購入しました。25cm×25cmで400円ぐらいだったかな。近くで見れば人工であると分かってしまいますが、暗い地下室で眺める分にはこれで十分。
【8】観葉植物マットをカットする
これをスリットの幅に合わせてカットします。プラスチック製なのでハサミで簡単に切り離せます。
【9】人工観葉植物をスリットに固定する
本体のスリットの中に人工観葉植物のマットを挟み込んで、グルーガン(ホットボンド)で固定します。
【10】完成!
完成! ザラザラとした見た目は鉄そのもの。とても元がスタイロフォームだったとは思えません。タカラ塗料さんのアイアン風ペイントはすごいですね。重厚な鉄の壁ができあがって、室内のインテリアに統一感が出ました。
いろんな色に光る食器棚
この食器棚は設計士さんにお願いして、ガラス天板の下にLEDライトを仕込んであります。いろんな色で光らせることができるのですが、旦那様は青色が好きなようです。お酒の棚の青色と相まってサイバーパンクなテイストにもなります。(2019年12月29日制作)
【蒸気夫人(マダムスチーム)】

関連商品・参考文献
- 太さ3cm×厚さ2mmの板
- 半球状の透明装飾シール
- コニシの木工用多用途ボンド
- プライマー・下地材(ミッチャクロン)
- タカラ塗料 水性アクリル アイアン風ペイント
- 苦土石灰
- 黒色の水性塗料
- 人工観葉植物マット
- ホットボンド
- 工作道具一式
- 塗装用具一式