木工作をすると木の端材が溜まってしまうことがありますね。そこで歯車モチーフの鉢カバーを作ってみました。金色と銀色のギアがポイント。温室の棚にサボテンを入れて飾っています。
端材で作った木製鉢カバー
納戸を片付けていると、これまで作った木工作の端材が溜まっていることに気が付きました。捨てるのはもったいないし何かこれで作れないかなと思案していて考えついた鉢カバーです。木製ですが、水をそれほど必要としないサボテンなら水浸しになることはあまりないでしょうから大丈夫です。
【1】端材をカットする
MDFの端材をカットしました。これは以前モニターカバーやヤシの木の花台を作った時の余り。中途半端な大きさだったので持て余していましたが、これでようやく片付きました。
【2】木工用ボンドで組み立て
MDFは木の粉を樹脂や接着剤で固めたものなので釘が効きにくい性質があります。そこで木工用ボンドで接着しておいたり、釘打ちの前に釘よりもやや小さな穴をあけて下穴処理をしておくと丈夫で割れにくくなります。
【3】木製のモールをカット
木製のモールはホームセンターで入手できます。端を斜め45度にカットします。
【4】モールのパテ埋め
人力で切っているのでどうしてもこんな風に隙間が空いてしまうことがあります。その場合は、木の粘土をペースト状に練ったもので隙間を埋めてからサンドペーパーをかけると目立たなくなります。またはカットの時に出た木くずをボンドで練って埋める方法もあります。
【5】サンドペーパーをかける
全体的にサンダーで滑らかにしておきます。はみ出したボンドもこの段階で綺麗に削っておくと塗装の仕上がりが良くなります。サンドペーパーを使って手作業でする場合は当て木をしてやすります。
【6】釘打ち+モールつけ
釘打ち後に角にモールをつけて箱の形になりました。ただし水やりのために底はつけずにおきました。モールをつけると手作り品ながら一気に立派になりますね。
【7】ステインで着色
ステインで着色します。何度か塗り重ねてお好みの色に近づけます。今回はオーク色を使って3度塗りしました。
【8】ウレタンニスを塗る
防水も兼ねてウレタンニスを塗りました。ツヤツヤ!
【9】ギアパーツのレイアウト
木製のギアパーツや歯車ボタンをレイアウトします。枠に入り切らない部分はルーターでカットしました。歯車が動かないように裏に両面テープで台紙に貼り付けると良いですね。
【10】ラッカースプレーで塗装
ラッカースプレーで金色と銀色に塗装します。木製品は塗料の乗りが良いので今回は下地処理なしで塗装しました。
【11】ギアパーツを接着
台紙の配置通りに鉢カバーの側面にギアパーツを並べて木工用ボンドで接着します。
【12】底にフェルトを接着
底に保護用として黒いフェルトを貼りました。このように底から2cmの部分に支えとなる木片をつけてあります。
【13】鉢底ネットをネジ止め
支えの木片部分に、厚めの鉢底ネットをカットしてネジ止めしました。こうすることで植木鉢を入れたまま水やりができるんですね。
【14】完成!
これは私のお気に入りのセレウスサボテン(左)と黄金紐(右)。これまでそっけないプラスチック鉢で育てていましたが、鉢カバーに入れるとがらりと印象が変わります。あなたのセンスで素敵なデザインを考えてみてくださいね。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- 木材の端材
- 木工用ボンド
- 木製モール
- 木の粘土
- サンドペーパー
- ステイン(木部着色剤)
- 水性ウレタンニス
- 木製ギアパーツ・ギアボタン
- ラッカースプレー(金と銀)
- フェルト
- 鉢底ネット