重厚な鉄の扉。RPGに出てくるような趣がありますね。でも実はこれはだまし絵的なシールです。扉に貼るだけで部屋の雰囲気ががらりと変わるトロンプルイユステッカーをご紹介します。
我が家・蒸気邸のトロンプルイユ
トロンプルイユ(Trompe-l’œil)は「だまし 絵」のことです。本当は存在しない窓や家具、風景があたかもそこにあるかのように見せかけるトリック絵画の一つ。ヨーロッパで伝統的に用いられる室内装飾です。
これまでも扉にシールや壁紙を貼ってトロンプルイユの本棚を作ってきました。近寄れば平面だと分かってしまいますがなかなか良く出来てるでしょう?


温室の扉が重厚な鉄扉に!
もともとは左のように何の変哲もない白い扉でした。これをレンガ壁に合うように重々しい鉄の扉に変えてみました。鉄サビが浮いたレトロな扉になり、想像以上にイメージが変わりましたよ。作業は半日で終了しました。
AliExpressで購入した扉用ステッカー
これはAliExpressという中国の通販サイトで購入した扉用シールです。扉に貼るだけで簡単に模様替えができるという商品。大きさは77cm✕200cmのもの。真ん中の部分でカットされているので、正確には38.5cm✕200cmのシールが2枚で1セットになっています。
様々な種類の扉用ステッカー
AliExpressで、「door sticker DIY」などの単語で検索すると、様々なトロンプルイユドアステッカーが出てきます。素朴な木のドア、本棚、倉庫風──などなど面白いシールがたくさんあります。お値段は2000円ぐらいから。
注文してから3週間で届きました
注文してから3週間ほどで届きました。こんな風に丸められた形で送られてきます。温室の扉は室内のドアの1.5倍ほどの幅があるので同じシールを2枚購入しました。幅広の分絵柄が少しずれてしまいますが、細かいところは目をつぶりましょう。
温室の扉・ビフォー
元の温室の扉です。温室の壁は最初はコンクリート打ちっぱなしでした。1年前に庭を改造する際に壁にレンガを貼ってもらったため、のっぺりと白い扉が浮いたようになってしまい、ずっと気になっていたのです。
【1】掃除をする
では扉用シールの貼り方です。最初に扉を掃除します。ホコリがあるとシールが上手くつかなかったり、剥がれやすくなるからです。水拭きした後は水分が残らないように十分乾燥させます。
【2】シールの配置
養生テープなどでシールを配置して貼る場所を確認します。なおこのシールは表面に保護用の透明シールがついていました。この保護用シールは最後まで取らずに作業します。
【3】取っ手の部分を切り取る
ドアの取っ手の部分に印をつけて金具が通る大きさにカットします。
【4】シールを貼り付ける
台紙を剥がしながら少しずつドアにシールを接着させます。この時バレンやタオル、刷毛などシールをこするためのものがあると便利です。一人でもできないことはないですが、できるだけ二人以上でやった方が楽だと思います。今回は旦那様に手伝ってもらいました。
【5】扉枠の周りを養生する
ドアにぴったり貼ることができました。通常はここで終了ですが、私はドアの枠も塗装することにしたのでさらに作業を続けます。塗装する部分の周りに養生テープを貼って保護します。
【6】塗料を用意する
塗料は建物用の水性塗料の黒色を用意しました。塗装バケツ、刷毛とともにホームセンターで購入。
【7】扉枠を塗装する
刷毛でドア枠を塗ります。
【8】扉周りも塗装する
蝶番や壁についていたコンセントタップも塗りました。 ……というか塗装作業は旦那様がやったので正確には「塗ってもらいました」ですね。
【9】保護用透明シールを剥がす
最後に養生テープと、表面の保護シートを剥がします。完成です!
【10】完成!
完成後の扉です。とても良く出来ているシールですが、昼間見ると光沢感からシールだと分かってしまいますね。でも扉をまじまじと見る人は少ないと思いますし、私しか温室を使わないので問題ありません。
夜に見るとかなりリアルです
夜に白熱灯の明かりで見ると本物の鉄製のように見えます。しばらくして飽きたらまた別の扉シールに張り替えてもいいかも。数時間で手軽にできる模様替えですね。あなたのお部屋のイメージをガラリと変えてみませんか?【蒸気夫人(マダムスチーム)】