ドレッサーの椅子を張り替えました。椅子の大部分を占める生地を張り替えると、がらりとイメージが変わりますよ。布が破れてしまった古い椅子なども生地を新しくして蘇らせましょう。
ヴィクトリア朝のレディのドレッサー
まだらの紐で殺されたストーナー嬢の姉・ジュリアが使っていた部屋には、質素ながら化粧台が置かれていました。家具の中では優先順位が低いドレッサーですが、ヴィクトリア朝のレディにとっては必需品だったんですね。
ドレッサーを手に入れたのはあなたのおかげです
このドレッサーは拙書『ネオ・ヴィクトリアンスタイルDIYブック』の印税で購入しました。長年欲しかったアンティークな三面鏡。これも読者のあなたのおかげです。ありがとうございました。
ドレッサーの椅子の生地は淡いピンク色でした。上品な光沢があって気に入っていましたが、寝室の模様替えをするにあたって自分で張り替えることにしました。
孔雀の絵に合わせた、孔雀の羽の生地
寝室のシンボルは「孔雀の絵」。これにあわせて、美しい孔雀の羽の布を入手しました。銀糸が入っていてキラキラと光っています。この布を使って椅子を張り替えます。
【1】元の生地を外す
ネジ止めされていたクッション部分をはずします。タッカー(大きなホッチキスのようなもの)のステープル(針)を抜きます。使う道具はステープル抜き。ペンチでも良いのですが、ステープル抜きがあれば簡単にタッカーを取ることができます。
【2】生地を切る
外した布に合わせて生地を切ります。やや大きめに切っておくとよいです。
【3】タッカーを打つ
タッカーで生地を土台に留めます。正式な椅子の張替え方法と違うかもしれませんが、カンバス貼りと同じようにタッカーを打ちます。打つ順番は上・下・右・左と対角線上に、シワがでないように打っていくとピンと張れます。
【4】余分な布を切る
対角線上に打ったら、その間を細かくタッカー打ちします。余った布はギリギリでカットします。
【5】裏布をつける
最初に外した裏の布をタッカー留めします。これはそれほど細かく打つ必要はありません。
【6】背もたれの飾りクッションを張り替える
背もたれの飾りクッションも同じようにして孔雀の布を貼ります。これは接着剤で留めてありましたので、後々外れやすいように少量の接着剤を塗ってはめ込みました。
【7】完成!
テーブルのガラスの下にも同じ布を切って敷きました。これでドレッサーの模様替えは完成です。
破れた布を新しく張り替えれば、椅子が蘇る
木製の椅子は木の部分がしっかりしていても、使っているうちに座る部分が擦り切れたり破れたりしてしまうことがあります。でも捨てる前にちょっと待って。お好きな布を選んで張り替えればさらに愛着も湧いてお気に入りの家具になりますよ。椅子の張替えについてはこちらの記事も参考にしてくださいね。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- 椅子
- 生地(できれば椅子用の厚い生地)
- ステープル抜き
- タッカー
- はさみ