家庭用のプリンター、コーヒー、オーブンを使って手軽に作る昔風写真の方法をご紹介しましょう。およその制作時間は1時間もあれば十分です。時間もお金もそれほどかかりません。
観光地の定番おみやげ
高校生時代にアメリカ一周をしたとき、各観光地にあったのがOld Time Photoというお土産。西部開拓時代のカウボーイやシェリフの格好をして写真を撮ってセピア色の昔風写真に加工してくれるサービスです。アメリカでは定番のお土産のようです。
ホーマーも持ってるアンティーク写真
この画像は私の大好きな『ザ・シンプソンズ』のシーズン8 『Mountain of Madness』の一場面なんですが、ホーマーもこんな写真を撮っています。日本でもお姫様などの扮装をして写真を撮ってくれる観光地はありますが、古びた写真にしてくれるところはあまり見かけませんね。
【1】写真を撮影する(カラーでOK)
最初に元となる写真を撮影します。カラーで構いません。ここではより古びた感じを出すために、フォトショップでモノクロ化して、レベル補正をかけていますが、モノクロで普通にプリントアウトするだけで結構です。ただしインクジェットでなくレーザープリンターを使ってください。
【2】モノクロでコピー用紙に印刷
印刷する紙はつるつるの上質紙でなく普通の白い紙で良いのですが、ややクリーム色がかった色の紙だとよりきれいに仕上げることができます。レーザープリンターを持ってない人は写真をコンビニに持っていってモノクロでコピーを取ってくださいね。
【3】コーヒーブレイク&紙を丸める
ここらで一杯コーヒーブレイク。一杯19円──みたいな簡易ドリップ式やインスタントコーヒーで構いません。ブラジルでもモカでもお好きなものでどうぞ。あ、でもまだ飲まないで! その間に紙にシワをいれておきます。あまりくしゃくしゃにしすぎないように。
【4】コーヒーを紙にたらす
オーブンのトレーにクッキングシートを敷きます。クッキングシートというのはクッキーなどをオーブンで焼くときに使う耐熱性のシートでスーパーで入手できます。その上に印刷した写真を置き、コーヒーをこぼします。全体にコーヒーをのばします。
【5】残りかすやインスタントコーヒーをまぶす
コーヒーの残りかすや粉状のインスタントコーヒーを所々まぶしましょう。コーヒーが多すぎたらティッシュでそっと拭き取ります。
【6】注意! オーブンから目を離さないこと
オーブンを120度ぐらいに設定し余熱、写真の載ったトレーを入れて5分間焼きます。その間、残ったコーヒーを飲みながらオーブンの前であたたかく見守ります。くれぐれもオーブンから目を離さないこと! 万が一設定間違いなどで燃え上がったりしたら大変ですから気をつけてくださいね。
【7】5分オーブンで焼くと……
5分経って取り出したところです。パリパリに乾いています。紙にシミが広がったようになりました。紙を丸めてシワをつけた部分にコーヒーの色が濃く染み込み、ひび割れのようにも見えます。
オーブンを持ってない方はコーヒーを紙に染みこませて数時間置き天日干ししましょう(ドライヤーで乾かす場合はコーヒーが流れないように弱風で)。
【8】かすを払って、アイロンでのばす
上に乗っているコーヒーのかすを払い落とします。トレーに載せるときに使ったクッキングシートを上に重ねて、アイロンでシワをのばします。直接紙にアイロンをかけるとアイロンがインクやコーヒーで汚れることがありますので必ずクッキングシートを重ねてアイロンがけしましょう。
【9】アンティークな額に入れる
台紙を色画用紙で作ります。カッターで写真の大きさに合わせて切り抜くだけ。本格的なものを作りたいときにはマット台紙(額の内側に入る紙製の台紙)を購入するとカッコイイですよ。マット台紙は写真屋さんや大きな文房具屋さんで数百円で手に入ります。写真をアンティーク風の真鍮の額に入れてみました。
【10】完成!壁に飾ってみましょう
私はベッドルームの壁に2枚額を並べて飾っていますよ。スチームパンクな部屋にカラー写真は似合わないので、好きな女優さん俳優さんや家族の写真などをこんな風に作ってみてはいかがでしょうか。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
- レーザープリンター(またはコンビニでコピー)
- オーブン(持ってない人は天日で干す)
- アイロン
- コピー用紙
- コーヒー
- クッキングシート
- 色画用紙
- 額