管理人が発案・監修を担当させていただいた『うさこのスチームパンク&クラシカルドレス』が2015年07月07日に発売。スチームパンクファッションを自分で作れる洋裁本です。
この洋裁本ができたきっかけ
ことの起こりは、大型手芸ショップ・オカダヤさんで私の作品展を開催したのがきっかけです。展示の終了後にオカダヤさんの企画スタッフMさん、Yさん、グラフィック社編集部のHさん、Iさんの5人で食事会をしました。その時に前々から考えていたアイデアをご提案してみたのです。

地方にお住まいのスチームパンカーのために
日本におけるスチームパンクの中心地は東京。関連のイベントもスチームパンクのファッションやグッズを取り扱うショップも東京など都心ばかり。地方にお住まいのスチームパンカーは寂しい思いをしているのではないでしょうか。
自分で思い通りの洋服が作れる!
でももし初心者でも簡単にスチームパンクファッションを楽しめるハウツー本があったら、自分で洋服を縫うことができたらどんなに良いでしょう。基礎的な洋裁テクニックから学べば、ショップで買わなくても自分の思い通りのお洋服を着ることができるんです。
手芸用品最大手のオカダヤさんと、スチームパンクの先駆け出版社グラフィック社でなにとぞこのアイデアを実現してもらえないでしょうか──と。
ネット界の洋裁の大御所・うさこさん
「でも型紙の設計や洋服の制作はどなたに頼めば?」という編集Hさん。そこで私が私淑しているUSAKOの洋裁工房のうさこさん(@yousaikoubou)をご推薦しました。
以前記事にも書きましたナイトキャップやメイドエプロン作りで大変お世話になったうさこさん。直接面識はありませんが、うさこさんはネットの洋裁世界でとても有名な方ですから、とグラフィック社を通してお話を提案していただいたのです。




Amazonランキング洋裁部門1位!
そして半年のうちにトントン拍子で話が運び、こうして『うさこのスチームパンク&クラシカルドレス』という書籍を手にすることができた喜び! 本当に感無量。しかも1ヶ月前からAmazonの洋裁部門のランキング1位を達成なんて、夢のようです。
スチームパンクのDIY精神を大切に
私も監修とデザインを担当させていただきましたが、とにかく「初心者が実際に作れるような詳しい解説」「あくまでシンプルなデザインで応用が効くように」ということをお願いしました。スチームパンクのDIY精神を大切にしたいからです。
オリジナリティの発揮こそスチームパンク
極論を言うのなら「『うさこの手作りスチームパンク&クラシカルドレス』の参考写真と、そっくり同じのもの着てみました!」──よりも、「こんな風にアレンジしてみました!」というかたとお話できたら嬉しい。作る人のオリジナリティを発揮できることこそがスチームパンクだと思っているからです。
超初級編から丁寧に解説
うさこさんの解説は、なんとボタンの付け方、スナップボタンの縫い方──といった、中級者からすると「えっ? そこから?」という超初級編から始まります。けれども中級者にとっても「これ知らなかった!」という発見がある丁寧なハウツーがいっぱいです。それにCD-ROM付きで自分のサイズに合った型紙をお手軽にプリントアウト出来るんですよ。これは便利。
撮影会に行ってみました
5月に行われた写真撮影会には私もおじゃまさせていただきました。モデルのガブリエル、フィオナが身に着けている小物やお洋服のいくつかは私の私物。たとえば左のバッスルスカートの上のジャケット、手袋、右のパラソルとトーク帽は私が普段使っているもの。他にもいろんな私物が使われています。いやー美しいガブちゃんが着るとこうもイメージが違うのか!
当日ははじめてうさこさんにもお会いすることができました。とても気さくで頭の回転が早い方でしたよ。うさこさんはたくさんの方に洋裁を広めたいという情熱家な面もおありです。いろんなお話ができて楽しかったです。
皆様のお力のおかげです
私はほとんど全く仕事をしていないようなもので、本書の実現はひたすらうさこさんのお力によるものです。うさこさんには感謝しかありません。もちろん材料を提供してくださったオカダヤさん、グラフィック社、モデルさん、カメラマンさん、装丁家さん、校正家さん──みな周りの方々に助けていただいたおかげです。私は本当にこうしたご縁に恵まれています。ありがたいことです。
また夢が一つ叶いました
「日本のスチームパンカーのみなさんのお役に立てるようなことがしたい」というのは私の長年の夢です。また一つ夢が叶いました。本当にありがとうございました。手にとってくださった皆様にもモニタの向こうで頭を下げたいです。またやる気と勇気が湧いてきましたよ。これからもバリバリやるぞー! えいえいおー!【蒸気夫人(マダムスチーム)】