1年前から育てているビカクシダ(コウモリラン)です。1年経って大きく成長しましたので板付けをしなおしました。たっぷりの水苔を使ったので保水性も十分です。今回はビカクシダの板付け方法について解説します。
1年経ったビカクシダのフォトフレーム
1年前に作ったフォトフレーム風のビカクシダは、水やりの度に水苔が少しずつ落ちていき小さくなっていってしまいました。これでは水やりの頻度を増やさねばなりませんし、ちょっとかわいそう。そこでビカクシダをもっと大きくするためにも板付けをやり直すことにしました。

【1】材料を用意する
用意するものは水苔とテグス(釣りなどにつかう透明なナイロン糸)、そしてベラボンというヤシの実チップです。ベラボンは軽くて通気性が良いだけでなく、清潔で可燃ごみとして捨てられるのが魅力。植物を育てるのに便利ですね。
【2】板に穴をあける
水苔が大きくなりますので、板にドリルで穴を増やしました。穴が多くなると裏側から水やりもできますし、通気性が良くなりますね。
【3】ベラボンを盛る
水で十分湿らせたベラボンをおにぎりのように握って丸めます。板中央よりやや下側にベラボンのおにぎりを置きます。なぜ下の方に置くのかは後ほど説明します。
【4】水苔でベラボンをくるむ
熱湯で殺菌した水苔を十分冷ましてからベラボンの上に置きます。ベラボンを水苔でコーティングするような感じです。水苔は熱を冷ましてから作業してくださいね。やけどに注意。
【5】テグスで巻く
取り外したビカクシダを水苔の上に設置して、テグスで留めます。穴をくぐらせて縦横無尽にしっかりとくくりつけていきます。麻ひもも人気の素材ですが、劣化が早くて貯水葉が出る前に腐り落ちてしまうことがあります。なので透明なテグスが最適です。
くるくる回しながらつけているのでこの写真では上下が逆になっていますが、本来は写真下がビカクシダの上向きになります。
ビカクシダの上下の見分け方
ビカクシダを留め付ける時に上下を確認してください。ビカクシダの葉の根元にポヤポヤとした毛が生えている部分がありますね。これは成長点で、新しい葉っぱを作り出すところです。ここから貯水葉(ちょすいよう)、胞子葉(ほうしよう)が展開していくのですが、貯水葉は上にかぶさるように次々と出現して大きくなっていきます。
写真では小さな白い貯水葉が出始めていますね。板付けするときには貯水葉が上向きになるようにビカクシダを留める必要があります。上下を逆にしないように気をつけてくださいね。そして上向きに成長していくのでやや下側に板付けすると後々バランスが良くなりますよ。
初夏に植え替え、板付けするのが最適です
さて出来上がり! ビカクシダの植え替え、板付けは成長期である5月〜7月にかけてが最適ですよ。貯水葉が出てきてテグスを全体的に覆ってくれたら一安心。毎日の成長を見守りながら大切に育てていきたいです。(2020年06月12日制作)
【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- ビカクシダ
- テグス
- 水苔
- ベラボン
- ドリル
- ハサミ