ビカクシダを育て始めて2年半が経過しました。みんな元気いっぱいに葉を伸ばしています。今回は歯車型の板に固定する、スチームパンクなビカクシダの板付けを作ってみました。植物はビカクシダ・ビーチーとトキワシノブです。
蒸気邸の壁は植物でいっぱい
壁は今やごらんの通りで、植物がびっしり並んでいます。これまでのビフルカツムという種類の3体に加えて、新たにビーチーとトキワシノブが我が家にやってきました。スチームパンク屋敷っぽく、歯車型の板に固定してみることにしましたよ。

【1】ビカクシダ・ビーチーを入手
ビカクシダの一種類であるビーチーはオーストラリア東部に分布しています。全体的に白っぽい毛が密集しているので光の当たる方向によっては銀色に見える美しい種です。これはホームセンターで見つけました。こんな立派な鉢が1000円で買えたので、最近ビカクシダが流行していてよかったなあとホクホク。
【2】材料一覧
材料はごらんの通り。もう何度も板付けの記事を書いていますので、ブログを見てくださっている方にはおなじみですね。今回違うのは板です。AliExpressで歯車型の木製の壁飾りを見つけました。大きさも手頃なので使ってみることにしましたよ。

【3】鉢底ネットを丸く切る
プラスチック製の鉢底ネットを適当な大きさの円形に切り出します。
【4】タッカーで木製歯車にとめる
鉢底ネットをタッカーで木製歯車に打ち付けて固定します。
【5】ビカクシダの余分な根と土を取り除く
ビカクシダの余分な土をノコギリで切って、根に残った土を丁寧に水洗いして落とします。バケツに水をはって、手で揉むようにして洗うとうまく土を落とすことができます。
【6】ベラボンを丸めて置く
鉢底ネットの上に、水で十分湿らせたベラボンを丸めて板に置き、真ん中をくぼませます。
【7】ミリオンAを置く
根腐れ防止のためにミリオンAを適量置きます。ミリオンAは天然の珪酸塩白土を大粒に砕いたもので、水苔や用土に混ぜると根や水が腐るのを防ぎ、ミネラル補給で植物がよく育ちます。
【8】水苔で根とベラボンをくるむ
ビカクシダをベラボンの上に置いて、熱湯で殺菌した水苔を十分冷ましてから根をくるむように置きます。水苔の形は半球状になるようにします。
【9】テグスを張り巡らせて水苔を固定する
ビカクシダを水苔の上に置いてテグスで留めます。麻ひももビカクシダの板付けに人気の素材ですが、劣化が早くて貯水葉が出る前に腐り落ちてしまうことがあります。透明なテグスが丈夫で見た目もよく使いやすいですよ。テグスの端を板に結んで完成。
応用でトキワシノブも板付けしてみました
ホームセンターで一緒に買ったトキワシノブ(石化シノブ)も同じように板付けすることにしました。トキワシノブは別名「猫の手」と言われます。根の部分がふさふさしたネコの脚のように見えるからなんですよ。ぴょんぴょんと飛び出した葉っぱを折らないように丁寧にテグスで固定しました。
板付けシダ類の育て方
おおー! 思ったとおりにできあがりましたよ。水やりは夏の場合は1週間に2、3回、秋冬は1週間に1度、壁から歯車を取り外して台所でジャーっと水をかけるだけ。数分シンクに放置すると余分な水が落ちますので、また壁にひっかけます。トキワシノブもビカクシダもそれほど肥料を必要とする植物ではありませんが、春から秋にかけて液肥を与えると緑色が濃く元気になります。
壁のシダ類を全部木製歯車に板付けしてみました
木製歯車の板付けがうまくいったので、前から育てていたビカクシダ・ビフルカツム3つも同じように歯車化してみました。この3体は2年が経過しましたが外套葉(がいとうよう。貯水葉ともいう)がテグスを覆って元気に成長していますよ。また新しい仲間が増えるといいなー。(2020年08月22日制作)
【蒸気夫人(マダムスチーム)】

関連商品・参考文献
- ビカクシダ
- 板(歯車型の板を使用)
- テグス
- 水苔
- 園芸ネット
- タッカー
- ベラボン
- ハサミ