私の書斎の壁には、蝶の標本がびっしりと並んでいます。もう10年以上も前からコツコツ集めたものです。最近新しい標本をいくつか手に入れたので、標本タグをつけてレイアウトしなおしてみました。
高校生の時の生物部の思い出
最初に蝶の標本の記事を書いたのはかれこれ10年以上も前になります。高校生の時に生物部員だった私は、毎年の夏合宿で部員たちと一緒に岐阜の山で生物採取をしていました。私の研究はカーネーションの組織培養だったので、合宿では各班のお手伝いをしていました。川でプラナリアを取ったり、山で昆虫採集をしたり。蝶の標本づくりはその時に覚えました。
私の蝶のコレクション
私の子供の頃は駄菓子屋に、注射針などが入っている昆虫採集セットというものが販売されていまして、昆虫採集に夢中になった小学生も多かったようです。でも時代は変わって虫を触れないという子が増えているようですね。ひょっとすると環境保全のために昆虫の採取があまり推奨されていないのかもしれません。だから私のコレクションのほとんどはネットオークションで購入した古い標本や海外のお土産品として販売されている標本です。
蝶のコレクターが出てくる映画2本
子供の頃にホラー・サスペンス『コレクター』という映画を見ました。主人公の家の壁にはびっしりと蝶の標本が並んでいて、私は映画の内容よりもそのコレクションの美しさに圧倒されました。以来、こんなふうにたくさんの蝶を飾るのが夢でした。
最近の映画だとアクション映画『キングスマン』のハリーの家の壁に、所狭しと蝶の標本が飾られていました。彼は蝶類の研究が好きなんですね。彼のコレクションも素敵ですよ。
新しい標本をいくつか手に入れました
さて、そんな私の蝶コレクションにいくつか新しい標本を加えました。それと同時にこれまでの標本のレイアウを変更し、すべての標本の紐をワイヤーに代えることにしました。というのも、以前標本の一つの紐が切れて落っこちてしまったことがあるからです。額の表面はガラス製なので落っこちたら大変! 紐よりもワイヤーで吊った方が安心ですしね。
【1】吊り下げるための金具をつける
今回は自分で標本を作ったのではなく購入したものです。だから吊り金具をつけて、ワイヤーをわたすだけ。適当な位置に穴をあけて金具をねじで取り付けます。
【2】ワイヤーをわたす
ワイヤーを二重にわたして端をねじって固定します。
【3】ラベルを作る
標本ラベルも作り直しました。正式な標本の最低限、採集月日、採集地、性別、標本番号、採集者氏名、年齢(成獣、幼獣など)、学名、和名を入れなければなりません。でもこれはある種インテリアとして飾っているものなので、和名と学名のみにしました。
【4】ラベルを貼る
蝶の下の部分に接着剤でラベルを貼り付けて完成です。
本当はもっとたくさん集めたいのだけれど……
きれいでかわいいなー。蝶々大好きです。これからも良さげな標本を見つけたら飾ってみたいですね。ただ問題は……もう飾るための壁が残されていないことなんですよね。コレクターあるあるですが、うーん、こりゃ困った。(2020年03月17日制作)【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- 蝶の標本
- 吊り金具
- ワイヤー
- ニッパー
- ペンチ
- ルーター
- プリンタ
- 接着剤