4Dmasterの心臓模型と私の驚異の棚(ワンダーキャビネット)

心臓の模型
書斎の驚異の棚(ワンダーキャビネット)。その中央に位置しているのがこの心臓模型です。雑多なものが並んでいるように見えますが、実はわたしはこの棚を「人体」に見立てています。

驚異の部屋・ヴンダーカンマー

心臓の模型

Photo credit: Sint-Katelijne-Waver via Visual Hunt / CC BY-NC-ND

古今東西の、ありとあらゆるコレクションを詰め込んだ驚異の部屋・ヴンダーカンマー(Wunderkammer, cabinet of curiosities)。部屋全体を博物館のようにするのは、一朝一夕にできるものではありません。でも「驚異の箱」→「驚異の棚」→「驚異の部屋」というように、少しずつ長時間かけて作り上げていけば、いずれは驚異の部屋で生活するのも夢ではないと信じています。

ヴンダーカンマー(Wunderkammer)驚異の部屋とは何か?
ヴンダーカンマーはドイツ語ではWunder(驚異の) Kammer(部屋)と書きます。15世紀のイタリアから発生し18世紀後半まで欧州で流行した珍品を蒐集した部屋です。

一番上に頭蓋骨がある「人体」としての棚

心臓の模型
この棚は、最初から驚異の棚にするために設計図の段階から計画して作りました。背面には赤い和紙のような壁紙を貼り、ライトを点灯できるようにコンセントタップも設置してあります。一番上には頭蓋骨、その下が心臓。左右の腕、足の部分にはそれぞれを象徴するモノを配置しています。

本当は「本物」が欲しかったけど……

心臓の模型
棚の中央。最も目を引く部分には、実物大の心臓模型を飾りました。正直言えば、本物の心臓のホルマリン漬けか、プラスティネーション化された心臓を飾りたかったのですが、簡単に入手できるものではないので(そのそも、そのようなモノを売買するのって何か法律に触れたりしないのかしら?)、模型を置くことに。

科学玩具のメーカ4Dmaster

心臓の模型
発売元は4Dmasterという香港の会社。1997年創業。動物の標本モデルなど子供用の科学玩具を中心に製造しています。日本でもAmazonなどの通販で入手できます。

立体パズルの組み立て式

心臓の模型
子供が生物について学べるように意図されて作られているので、この心臓模型はパズルのような組み立て式になっています。パーツの数はそれほど多くないので、ものの10分ほどで完成させることができます。

接合部分の作りがやや甘い

心臓の模型
お値段がそこそこするだけあって(私が買った時は3500円だった)、彩色も意外に丁寧にされていると思いました。ただし、パーツの接合部分の作りが甘く、ぴったりと合わないところも……。

台は自分で作ったほうがいいかも

心臓の模型
飾り台もそっけないので、ネオヴィクトリアン好きの方は木の飾り台と真鍮棒でデコレーションした方が良いかもしれませんね。このあたりが「日本の会社で発売してくれるといいのに……」と思う所以であります。

心臓トリビア1:心臓の大きさは?

心臓の模型
心臓の大きさはどのくらいでしょう? 答えは「自分の握りこぶしぐらい」です。私の握りこぶしよりはやや大きい感じなので、この模型は成人男性の心臓をモデルにしているのかもしれませんね。それにしてもこんな小さな臓器なのに、体中に酸素と血液を送り届けることができるなんて、素晴らしいと思いませんか?

心臓トリビア2:心臓の位置は?

心臓の模型
それから、私の驚異の棚の中心に置かれているのをご覧になって「心臓は胸の左側にあるのでは?」と思った方がいらっしゃるかもしれませんね。実は心臓は胸椎と肋骨が接合した部分、ちょうど人体の真ん中にあるんですよ。ただ心臓はこのようにちょっとだけ傾いています。だから心臓の位置は「やや左」とも言えるかも。

蝶が羽を広げているような美しい造形

心臓の模型
4D VISIONの心臓模型には2種類あります。私が持っているデラックスモデルと、血管が省略されているスタンダードモデルです。スタンダードの方は2000円弱なのでお得なのですが、断然こっちのデラックス版をおすすめします。蝶が羽を広げているような非常に美しい造形をしているからです。

心臓トリビア3:心臓の拍動は何回?

心臓の模型
心臓の拍動は1分間に60〜90回。1日にざっくり10万回とすると、1年間で3650万回、80年で29億2000万回! しかも80年生きる間に止まったりしないんですよ。こんなに美しくて精巧なメカが身体に収まっているなんて。今日一日を生きられたのも、この健気で真面目に働く心臓のおかげ。ありがたいことです。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

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