薬瓶にはDrink Meと書かれた札が下がっていますね。瓶の中に入っているアリスの手にもDrink Meと書かれた札の薬瓶が──という入れ子状になった薬瓶のミニテラリウムです。
世界で愛されるヴィクトリア朝の児童文学
ヴィクトリア朝の児童文学の代表と言えば、もちろんルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』(1865年)ですね。書籍だけでなく、ディズニーアニメや実写化映画も世界中の人々から愛されている作品です。
そんな『不思議の国のアリス』をモチーフに、植物と組み合わせた作品をたくさん作ってみようと思い立ちました。今後は私のアリスコレクションを一つ一つご紹介していきたいと思います。
LEDライトに照らされたアリスとアヌビアスナナ
最初は『薬瓶の国のアリス』です。小さな瓶の中にアヌビアスナナという水草と、『不思議の国のアリス』の小さなフィギュアが入っています。薬瓶にLEDライトをくっつけて、リモコンで色んな色に光るようにしてみました。
1年前に購入した瓶詰め植物
使わせて頂いたのは、名古屋のハンドメイド市場(2015年12月06日開催)というイベントで1年ほど前に購入したもの。サボテンの水栽培や、瓶詰めテラリウムを販売されていたパルフェパルフェさんの商品です。土の代わりに活性炭と水が入っています。
パルフェパルフェさんのエンクロージャーも購入。ガラス瓶に閉じ込められた植物ってワクワクするなー。 pic.twitter.com/9kkHepB9E6
— 五十嵐 麻理 Mari Igarashi (@IgarashiMari) 2015年12月6日
一度も蓋を取ることもなく放ったらかしだったのに、アヌビアス・ナナはずっと生き生きしていました。ナナはとても育てやすい水草なのですが、こんな小さな環境でも大丈夫なのだなあとびっくりしました。
12月06日のハンドメイド市場で購入した、パルフェパルフェ(@Parfaitleaf)さんの瓶詰め植物「エンクロージャー」。3ヶ月経ちましたが、本当に全く何もしなくても(フタさえ開けていません)生き生きとしています。すごい! pic.twitter.com/j2BbKr0nrb
— 五十嵐 麻理 Mari Igarashi (@IgarashiMari) 2016年3月15日
海洋堂の食玩フィギュアアリス
そして組み合わせたフィギュアはこちら。のフルタ製菓の食玩『人形の国のアリス』(2001年11月発売)、北陸製菓の食玩『アリスのティーパーティー』シリーズ(2002年10月〜2003年11月発売)です。制作はご存知、海洋堂!
滋賀県の海洋堂ミュージアムについては以前「日本珍スポット100景」で取材しましたのでぜひ以下の記事も御覧ください。
挿絵画家ジョン・テニエルの画風を忠実に再現
『不思議の国のアリス』の挿絵画家ジョン・テニエルの挿絵が忠実に立体化されています。この驚くべき再現力! 1方向だけしかない1枚の挿絵からこんなにリアルに3D化できるなんて、まるで魔法のようです。原型制作は仏像シリーズやアルフォンス・ミュシャシリーズでも知られる名人・村田明玄氏です。
『不思議の国のアリス』のレトロカード
『不思議の国のアリス』のレトロカードも入手しました。アリスの名場面をテニエルの挿絵とともにカード化してあります。縁の古びたシミも印刷されたものなんですよ。
2Dのアリスと3Dのアリス
カードの絵柄とフィギュアを見比べて楽しんでいましたが、フィギュアに最もふさわしい背景をテラリウムやアクアリウム(水槽)で作ったらもっと見栄えがするのではないかしらと思いつきました。よし、やってみよう!
瓶の中のアリスが持っている瓶
そんなわけで、私のアリスコレクションの第一弾はこの『瓶の国のアリス』です。「Drink Meの瓶の中のアリスが持っているDrink Meの瓶」なんて、入れ子状のマトリョーシカみたいで不思議なイメージではないですか?
Drink Meでも飲んではいけません
リモコンのLEDライトは赤、青、黄色、ピンク、黄緑──などいろんな色に光ります。普段は私の生物室に置いてあるのですが、時々書斎机の上に移動して眺めていますよ。でも仕事中にコーヒーカップと間違えて手に取ってしまうことも。あぶないあぶない! Drink Meでも、絶対に飲んだらダメ!【蒸気夫人(マダムスチーム)】