ぷくぷくしたセダムの森の中で子鹿とアリスがたたずんでいる『鏡の国のアリス』のシーンです。セダムは比較的育てやすい多肉植物。寄せ植えにしてフィギュアと共に楽しんでみませんか?
Alice with her arms clasped lovingly round the soft neck of the Fawn, till they came out into another open field, and here the Fawn gave a sudden bound into the air, and shook itself free from Alice’s arms. “I’m a Fawn!” it cried out in a voice of delight.
開けた野原にやってくるまで、アリスは子鹿の柔らかな首に愛おしそうに腕をまわしていました。子鹿はいきなり飛び上がってアリスの手を振りほどきました。「僕は子鹿なんだ!」と嬉しそうに言いました。
『不思議の国のアリス』の続編『鏡の国のアリス』
『鏡の国のアリス』(Through the Looking-Glass, and What Alice Found There:1871)は『不思議の国のアリス』の続編となる物語です。ハンプティ・ダンプティやトゥイードルダムとトゥイードルディーなど、マザーグースに登場するキャラクタが印象的ですね。
物の名前を忘れてしまう名無しの森
セダムの森の中で仲良く佇むアリスと子鹿。ここは物の名前を忘れてしまうという「名無しの森」。アリスと子鹿はその不思議な森で出会うのですが、森を出た途端に子鹿はアリスが人間だと思い出して慌てて逃げ出してしまいます。でもこの森の中にいる限り、彼らはずっと仲良しのままですね。
海洋堂・アリスのティーパーティーシリーズ
使用したフィギュアは北陸製菓の食玩、アリスのティーパーティー第2弾で発売されたものです。海洋堂制作。子鹿の首に手をまわしているアリスが美しく再現されていますね。可愛い! 海洋堂のフィギュアについてはこちらの記事を御覧ください。

【1】鉢植えの材料を揃える
ではこのフィギュアにふさわしい舞台を作ってみましょう。ホームセンターで多肉植物のセダムを3種類購入。セダムはマンネングサ属ベンケイソウ科の植物で、様々な種類が販売されています。ハイドロカルチャー用の人工倍土(ハイドロコーン、ハイドロボールなど)、観葉植物用の土も用意しました。
【2】アクリルポットの底に穴をあける
使う容器はガラスではなくてアクリルポット。セダムはぷりぷりした葉の部分に水分を蓄えているので、水はけがよくするのがうまく育てるコツです。底に穴が空いていない容器は向いていないので、ドリルで10ヶ所ほど穴をあけました。
【3】ハイドロコーンを入れる
さらに水がうまく穴から流れ出るように、大きめの粒のハイドロボールを厚さ2センチほど入れました。ハイドロボールは多孔質になっていて水分を蓄える機能もあるので、微妙な水加減を調節できるんですよね。
【4】水草用の培養土を入れる
私は水草用の水草一番サンドという商品をよく使っています。少々お値段がするのですが、真っ黒な粒状の土で見た目が良いのと、養分が配合されていて植物が良く育つからです。これを1センチぐらいの層になるよう投入。
【5】セダムを植え付ける
セダム各種をポットから出してなるべく根を切らないようにそっと小分けして、観葉植物用の土でバランス良くポットに植え付けます。
【6】ミリオンバンブーを植え付ける
セダムだけだと背が低くて単調になるので、長さ10センチほどのミリオンバンブーを一緒に植えました。植え付けたら上から水をかけて、ちゃんと鉢底から水が流れ出ることを確認します。
【7】フィギュアを配置する
アリスのフィギュアの底には、錆びにくいステンレス製の釘を接着剤でつけます。こうすると安定性がよくなるのでうまくフィギュアを飾ることができます。ところどころに、真っ赤なキノコのフィギュアも刺してみました。
【8】完成! セダムの国のアリス
ラベルをつけて完成です! セダムは日当たりを好むものが多いので、なるべく日光によく当てるようにします。水やりは土の表面が乾いたら下から流れ出るぐらいたっぷりと。くれぐれも水をやりすぎないように注意。高温多湿にも弱いので風通しの良い場所で育てますが、室内でも大丈夫です。
2ヶ月後の様子:フィギュアの塗装がはげてしまった
この鉢植えを作ったのは10月の半ばでしたが、2ヶ月後の12月になったら、差し込んだプラスチックのキノコフィギュアの塗装がはげてきてしまいました。どうも水濡れに弱い物だっったようです。あらら。アリスの方はなんともありませんでした。
別のキノコフィギュアに交換
そこで今度は別の、水に強そうなレジン製のキノコを入れてみることにしました。さらに別の鉢で育てていたシェルフレラの葉をアリスの背景に差し込んでみました。植え付けたセダムは鉢から飛び出すほど元気。ハサミで剪定しましたよ。
3ヶ月後:ミリオンバンブーが大きくなりました
植え付けから3ヶ月後。これは今日、01月06日のセダムの鉢植えの様子。ミリオンバンブーがたくさん葉っぱをつけて、セダムも生き生きしていますね。セダムの国のアリスは今日も子鹿と仲良く森の中で過ごしていますよ。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
追記:6ヶ月後のセダム(2017年04月12日)
鉢いっぱいに育ってしまったので、大きな植木鉢に植え替えました。
去年の10月に作った「セダムの国のアリス」。鉢からはみだすほど成長してしまったので、先月大きな植木鉢に植え替えて庭に出したらもりもり成長。
この鉢が手狭になるのも時間の問題かもしれない。 pic.twitter.com/l7dciZVQT4
— 五十嵐麻理・Mari Igarashi (@IgarashiMari) 2017年4月12日
追記:7ヶ月後の多肉植物(2017年05月16日)
案の定、たった1ヶ月で「セダムの国のアリス」が過密状態に。もうカットしないとまずい。
他の鉢でセダムをじゃんじゃん増やしてみようかな。セダム増産計画。 pic.twitter.com/V8ofcDeHay
— 五十嵐麻理・Mari Igarashi (@IgarashiMari) 2017年5月16日
追記:8ヶ月後のセダム(2017年07月19日)
トリケラトプスガーデンは、以前作った「セダムの国のアリス」と「海の国のアリス」を植え直して(少し多肉を買い足して)作った。どっちももっさもさに成長&徒長してしまったから。
どうも我が家の植物たちは育ちすぎる傾向がある。 pic.twitter.com/G2vd5Bq6g7
— 五十嵐麻理・Mari Igarashi (@IgarashiMari) 2017年7月19日
追記:1年と2ヶ月後のセダム(2017年07月19日)
育ちすぎたアリスの多肉植物を使って、新しくトリケラトプスの寄せ植えプランターを作りました。広々としたプランターで多肉植物はぐんぐん成長中です。

関連商品・参考文献
- (植物)セダム各種
- (植物)ミリオンバンブー
- (植物)シェフレラ
- アクリルポット
- 人工培土(ハイドロボール、ハイドロコーンなど)
- 水草用培養土(水草一番サンド)
- 観葉植物用の土
- アリスのフィギュア
- キノコのフィギュア
- 印刷用紙
- ステンレス製の釘
- 工作道具一式
- 園芸道具一式