部屋の掃除は終わることがありません。毎日の掃除を少しでも楽に楽しくするためのコツとクラシカルなドイツ製レデッカーのブラシについて。あなたのお部屋をピカピカにしましょう!
『渡辺篤史の建もの探訪』における最近の家の傾向
学生の頃から『渡辺篤史の建もの探訪』という番組が好きで毎週楽しみにしています。「私もいつか自分の理想の家を建てるんだ!」とずっと夢ふくらませていました。ただ最近はナチュラルな白を基調色としたあっさりした内装が流行りみたい。どこもシンプルインテリアばかりです。これはこれで素敵だけど……。
現代の流行と逆行した書斎
『建もの探訪』の部屋は、私が理想とする部屋と真逆です。重厚なマホガニー、ダークブラウンの塗装、ピカピカ光る真鍮、壁一面を埋め尽くす標本、積み重なった科学玩具、フリルとレースいっぱいのリネン類──。
シンプルとは対極にあるヴィクトリアンな内装が今の流行りでないのは、おそらくメンテナンスが大変だからだと思います。
シンプルな方がメンテナンスが楽
我が家は私の書斎以外は現代的な内装になっています。モノもほとんど置いていません。今流行の北欧系インテリアですね。どこもかしこも真っ白です(旦那様の趣味)。
こういったシンプルな部屋の掃除はヴィクトリアンな書斎の掃除よりも時間がかかりません。掃除はモノが少ないほど簡単なんですよね。現代の家があっさりした印象なのはメンテナンスのしやすさという理由が大きいでしょう。
自分でやるしかない
おそらく、ヴィクトリア朝の部屋がゴテゴテとしたインテリアなのは、掃除をしてくれる専門のメイドさんがいたからでしょうね。モノが多い部屋は毎日がホコリとの戦い。ダークな木目は汚れが目立つし、ぎっしり置かれた真鍮グッズにはホコリが降り積もります。我が家には犬もいるので抜け毛も油断出来ません。
ヴィクトリア時代のブラシ
『イギリス手づくりの生活誌』という名著には、ヴィクトリア時代に使われていた28種類ものブラシが図解されています。手すりブラシ、マットレスブラシ、カーペットブラシ、洋服ブラシ、家具ブラシ──。昔は掃除する場所、用途に合わせたブラシが多数存在しました。
掃除機の歴史
掃除機が発明されたのは1876年。メルヴィル・ビッセルのカーペット掃除機でした。1901年に吸引力を増した真空掃除機がヒューバート・ブースによって発明され、1907年には電動モーター式のコンパクトな掃除機に発展しました。
掃除機の発明以前は人力掃除
しかし一般家庭に真空掃除機が普及するのは1920年代になってから。ヴィクトリア時代のメイドさんは、腰を曲げて掃き掃除をしたり、床や階段にはいつくばって拭き掃除をしなければなりませんでした。
掃除のコツは道具を揃えること
掃除をする上で最も大切なのが道具です。私は最新式の電気掃除機を使っていますが、それ以上に活躍しているのがブラシです。ヴィクトリア朝のように何十種類もブラシを揃える必要はありませんが、各部屋、各エリアに合ったブラシを用意すると良いですよ。
ドイツ製ブラシ
以前はどうせ汚れるものだからと100円ショップやドラッグストアの安い掃除道具を使っていたのですが、『タニアのドイツ式部屋づくり』という本に載っていた、ドイツ製ブラシを見て考えが変わりました。本書にはドイツ人のお母様からタニアさんが受け継いだ生活の工夫が書かれています。
タニアさんは「掃除を一日の流れの中に組み込む」ことを提唱されています。ホコリを払うブラシはすぐ使えるよう出しっぱなしにしたり、ベランダ掃除のホウキを窓につるしたり。
インテリアとしてのブラシ
プラスチック製のカラフルな掃除道具は部屋の雰囲気から浮いてしまうため、出しっぱなしにするのはちょっと……。でもこのクラシカルなブラシならポンと置いておいても違和感がありません。
お財布にも環境にもやさしいブラシでの掃除
一気に長時間掃除をするよりも、気づいた時にさっとブラシで払う方が楽です。また選びに選んだ掃除道具は大事に長く使いますから、使い捨ての掃除道具よりも経済的で環境にも優しいですね。
掃除専用服を着ればやる気になる!
また掃除は「服装から入る」というのもコツの一つです。お気に入りの掃除専用の服やエプロンなどつけると、気分が掃除モードに切り替わってよりやる気が出ますよ。女性の皆様にはメイド服もお勧めです。どうぞお試しあれ。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
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