「天蓋(てんがい)つきのベッドで眠るのが夢」というお嬢様、奥様はきっとたくさんいらっしゃるでしょうね。そんなあなたの夢を叶える、手軽で美しいDIYの天蓋をご紹介します。
天蓋(てんがい)とは何か?
天蓋とはベッドの頭上に垂らした布のことで、キャノピー、モスキートネットとも呼ばれます。本来は蚊帳(かや)として、または貴人が使用人に寝姿を見られないようにといった目的がありましたが、現代ではベッド周りの飾りになっています。
もともとは仏像や住職の頭上にある傘状の仏具、貴人の玉座上方に設ける覆いです。ゴージャスなイメージがあるのはそのためかしら。天蓋はゴスロリ系のお部屋作りをしている方にも人気ですよね。
【1】天蓋セットを購入
布の素材は様々、形も様々。いろいろ迷いましたが、取り付けやお手入れが楽なシフォンの天蓋をNoa noaさんというネットのお店で見つけて購入しました。届いたのはポール2本とシフォンの布、取り付け用金具4つ。
【2】ネジ穴をドリルであける
取り付けたい場所に鉛筆などで印をつけて、金具の位置合わせをします。正確な位置を決めたら、ネジを入れ込むための穴をあけます。ルーターやドリルがない方はこの工程は省いて大丈夫です。
【3】金具取り付け
ドライバでネジを回して金具を取り付けます。
【4】ポールに布を通す
ポールの端のカバーを取って布を通し、カバーをはめ直して金具に取り付けます。
【5】金具取り付け
お好みの距離に同じように2ヶ所金具を取り付けます。布のたるませ具合によって距離が違ってきます。
【6】ポール取り付け
同じようにもう一本のポールを取り付けます。
【7】洋灯取り付け
以上で完成でも良いのですが、天蓋にバラの造花で作ったリースを飾ることにしました。二本目のポールの中央付近に洋灯(?の形をした金具)をねじ込みます。
【8】リースを飾る
洋灯にリースをひっかけて完成。30分もかかりませんでした。今回は市販の天蓋セットを買いましたが、作りはそれほど複雑ではないので、突っ張り棒とお好きな布で自作できると思います。費用も同じようなものがたぶん2000円ぐらいでできるのじゃないかしら。お裁縫が苦手な方はお店で購入が吉(シフォンって縫いにくいですからね)。
この囲まれてる感が良い
この囲まれている空間に安心感を覚えます。頭の上だけでも布でふんわり覆われているとよく眠れる気がするのです。
もう一方の壁
ついでにもう一方の壁について。ニッチ棚と対面する壁には寝間着など入れておくためのアンティークチェストがあります。その上にはバラの造花の花瓶。上の方には亡くなったおばの形見のマリア像とロザリオの棚、壁にウォールステッカーで聖書の一節が書いてあります。
わたしはあなたとともにいる
書かれている文字は、聖書のイザヤ書41:10です。
明日も頑張ろう!
自分を励ましてくれるような良い言葉ではありませんか? 勇気が出ない時にこの言葉を読むと、誰かがポンと肩を押して「大丈夫だよ、怖いことなんかないよ」と言ってくれるような気がするんですよね。元気が湧いてきます。
私はいつも眠る前にこの一節を読んで、シフォンの天蓋を眺めながら「今日もよく頑張った、明日も頑張ろう」と眠りに落ちるのでした。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
追記:2016年02月13日
この記事を書いてから3年後に新しく寝室を作りました。基調色を青色に模様替えをしました。
マリア像も移しました
マリア像も新しい寝室に移しました。天蓋はなくなりましたが、また別のタイプの天蓋を手作りしても良いなあと考えています。