
暖炉の上にある鹿の頭。全体が金色に塗装されています。ところでなぜ鹿の頭なのかお分かりになりましたでしょうか? 実はシャーロック・ホームズに関する一種のシャレなのですよ。
シャーロック・ホームズの帽子

世間一般にシャーロック・ホームズと言って想像されるのは、おそらくディアストーカーと呼ばれる帽子をかぶったホームズですよね。ディアーストーカーとは鹿撃ち帽(deerstalker)のことです。この帽子は1860年代から狩猟用に使われるようになった帽子で、鹿狩りの際に鹿を追い立てる役(deerをstalkする)の人がかぶっていたのでそう呼ばれています。
イラストで広まってしまった帽子のイメージ

でもコナン・ドイルの物語の中では、ホームズが鹿撃ち帽をかぶっていたとは書かれていません。にもかかわらず鳥打ち帽姿が世界的に有名なのは、『ボスコム谷の謎』でシドニー・パジェットが描いた挿絵が広まってしまったからです。
都会ぐらしのホームズは普段はトップハット

上記のように郊外の鹿狩りに使う帽子ですから、都市ロンドンで暮らすホームズがいつもかぶっているわけはないですよね。だから時代考証に忠実なグラナダ版のドラマ『シャーロック・ホームズの冒険』では、普段はトップハット(シルクハット)をかぶっています(※)。
鹿の頭取り付け前

鹿の頭を飾る前の暖炉周りの様子です。ソファに座ってテレビを見るとき、あまり高い位置に画面があると疲れるので、できるだけ低く暖炉を作ってもらってテレビをとりつけました。ただこのままではテレビの上の空間が空きすぎていて、どうも淋しい感じがします。
AliExpressで見つけた鹿の頭

鹿の頭を飾ることは部屋を設計する前から決めていたのですが、鹿の頭を探すのにかなり時間がかかりました。本物の剥製はよくオークションなどで見つかりますが、これはというものがない。やっと見つけたのが、AliExpressというショッピングサイト。
AliExpressは自己責任でご利用ください

うなるほど商品が売っているので、レジン製のゴールドの鹿の頭みたいなヘンテコ商品もすぐ見つかります。ただ中国製ですので日本製品のような精密さを期待しないようにしてください。
到着は1週間〜1ヶ月ぐらい

注文から2週間ほどして到着しました。他にもいろいろ買い物をしましたが、1週間以内に来るものもあれば、1ヶ月かかったものもありました。Amazonや楽天のように翌日届くサービスに慣れていると遅く感じますが、海外通販としては意外に早いという印象です。
写真通りの商品でホッとしました

角は取り外されて梱包されていました。どこも破損しておらず問題なし。AliExpressの写真と全く同じモノ、とても精巧にできている鹿の頭が送られてきたことにホッとしました(中国通販では写真と全然違うものが送られてくることもままあります)。
目は自分で修正

ただし。毛の感じは非常に良くできていましたが、目のペイントがどうも雑でした。適当に丸く塗られた黒い目の真ん中に白色でポツンと点が描かれています。こういうのは目が命なのになあ。ということで本物と同じような目をアクリル絵の具で描いてみました。ニスも塗って濡れたような瞳になりました。
つけまつげでさらにリアルに

調べてみると鹿は意外にまつげが長いことにも気づきました。そこで100円ショップでつけまつげを買ってきて、金色に塗装。アロンアルファで目の際に接着しました。
まつ毛バチバチでカワイイ

カワイイ〜! まつ毛バチバチでラブリーになりました。壁の上の方に取り付けるからこの角度で見ることはないのですが細部にまでこだわりたかったからです。鹿の頭の裏側にはちゃんと取付金具がついていました。壁に釘を打ってひっかけて完成です。
シャーロキアンが分かってくれれば良し

黄金色の鹿の頭は、ウィペット(本当はグレイハウンド)の油絵の額とも非常に相性が良いですね。完全に自己満足ですが、「シャーロック・ホームズ→ディアーストーカー→鹿撃ち帽→鹿狩り→鹿の頭」というシャレは、シャーロキアンの方が分かってくれればそれで良いのです。

次回は鹿の頭をさらに華やかに

確かにテレビの上の空間の寂しさは薄れました。でもこれだけではちょっと物足りませんね。スチームパンクなシャーロック・ホームズルームを目指しているのだから、もう一工夫欲しいところ。次回はこの鹿の周りを美しく飾ってみます。【蒸気夫人(マダムスチーム)】




