鹿の頭をかけた壁に歯車のウォールステッカーを貼りました。ヴィクトリア朝の部屋において、暖炉は部屋の中心となります。スチームパンクらしさを出してインテリアの調和を図りました。
英国の暖炉と日本の床の間
暖炉は欧米ではごく普通のインテリアですが、世界一暖炉を愛しているのはイギリス人だと言われています。彼らは家の内装においては暖炉周りの装飾に最も力をいれているようです。暖炉は住む人の趣味が一番表れる場所だからです。
日本建築で言うならば、そのこだわりは床の間に匹敵するでしょうか。日本の家の主が掛け軸や花器のあつらえに熱心なように、ヴィクトリア朝の人々は暖炉に何を飾るかに熱中していました。
鹿の頭だけでは寂しすぎる
前回はホームズのディアーストーカー(鹿撃ち帽:deerstalker)にかけたハンティングトロフィー、鹿の頭を暖炉に飾るところまで進みました。鹿の頭はテレビ上の空間にちょうどぴったりの大きさでした。ゴールドでインパクトがあるものの、頭の周りの空間がガランとしていてやや淋しい感じがします。

AliExpressの歯車ステッカー
そこで前回と同じくAliExpressでこんなものを買いました。ウォールステッカーは近年人気を集めるインテリアデコレーションなので、国内でも様々なデザインのものが入手できます。でもAliExpressは大手中国通販サイトなので、日本で売っているものよりもはるかに安い値段で買えるのです。私が購入したのは歯車のステッカー。色はブラウンを選びました。
ウォールステッカーとはなにか?
ウォールステッカーはインテリアシール、ウォールデコなどとも言います。様々な大きさ、色、形の壁専用のシールです。値段も手頃で、手軽に貼れますしし、跡を残さずきれいにはがせるので、賃貸マンション・アパートでも安心です。
安い分、多少は目をつぶりましょう
私は日本のウォールステッカーも、AliExpressのものも両方何点か購入したことがあるのですが、どうも中国のショップは品質がいまひとつのような気がします。接着剤が弱すぎて貼るのに苦労したり、切り抜きが甘かったり……。
あと日本のショップは折り目がつかないように丁寧に巻いて配送してくれましたが、ここはガッツリ折りたたまれて来ました。とほほ。まあ値段が4分の1ぐらいなので仕方ないけど。
【1】透明フィルムを模様シールに貼り付ける
中には模様が切り抜かれたカッティングシート1枚と、同じ大きさの透明フィルム(接着剤つき)が入っています。まずは透明フィルムを模様のカッティングシートにぴったり貼り付けます。この時シートの方眼を基準にしながらまっすぐに、かつ気泡が入らないようにタオルでこすりながら少しずつ貼り付けます。
【2】ハサミでパーツごとに切り抜く
レイアウトしやすいように、はさみでパーツごとに切り分けます。おおまかにカットすれば大丈夫です。歯車のシールがバラバラになりました。
【3】レイアウトを決める
床に並べてだいたいのレイアウトを決めます。
【4】マスキングテープで壁にとめる
床に並べたのと同じように、マスキングテープ(剥がせるテープ)で壁にとめていきます。角度や位置によって意外に印象が変わってくるので、納得いくまで位置合わせをします。
【5】転写したステッカーを壁に貼る
透明フィルムを台紙からそっとはがすと、ウォールステッカーが透明フィルムにくっついてきます。ウォールステッカーをやぶらないようご注意。はがした透明フィルムを壁に慎重に貼り付けます。
【6】透明フィルムを壁から剥がす
透明フィルムの上からタオルなどでしっかりこすります。細かい部分はへらや爪でゴシゴシこすると良いでしょう。こすりすぎて、シールを破損しないように。壁に完全にくっついたのを確認して、透明フィルムをはがせば完成!
透明フィルムの接着力が強すぎ……
……と簡単に書きましたが、普通ウォールステッカーは「模様のカッティングシートの粘着力>透明フィルムの粘着力」であるべきなのに、購入した商品はその逆「透明フィルムの粘着力>模様のカッティングシートの粘着力」となっていて少し苦労しました。かかった時間は1時間ほどでした。
ホームズかつスチームパンクなモチーフ
鹿の頭の周りが華やかになりました。2,000円のウォールステッカーにしては結構豪華。これで私の目指す部屋づくりシャーロック・ホームズの部屋とスチームパンクの部屋の融合を象徴するモチーフができあがりました。次回も暖炉周りの改造を続けます。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
