我が家の寝室には古い洋書がぎっしりと詰まった本棚があります。でもよく見ると……。実は隠し部屋の扉となっています。トロンプルイユ(だまし絵)の壁紙を使った隠し部屋について。
シャーロック・ホームズ物語の隠し部屋
シャーロック・ホームズシリーズではいくつかの物語において密室トリックが使われています。例えば、ホームズ物で一番人気の短編のアレとか、みんなで「火事だ〜!」と叫んで犯人を燻り出すアレとか、上の引用の文章が載っているアレとかね。トリックをバラすことになってしまうので、タイトルが言えないのが残念です。
本棚の扉が隠し部屋への入り口
ベッドルーム側から見た隠し部屋です。右側の本棚が扉になっています。左の扉はトイレ、正面はリビングに通じています。リビングとトイレの扉には、真鍮製の船舶窓がついています。扉は全てアーティストリーという会社の職人さんに作ってもらいました。これまで何度もお世話になっています。
リビングとベッドルームの間の空間
これは現在のリビングの様子です。リビング側から見るとこんな感じです。隠し部屋はリビングとベッドルームの間に挟まれている、小さな空間です。
リアルに描かれた本棚の壁紙
本棚は近くで見ると精巧に描かれた絵であることがわかります。これはkozielというブランドの壁紙です。kozielは元舞台装飾のデザイナーだったクリストフ・ コジエルという方が作った壁紙ブランドで、大胆でエキセントリックなデザインで知られています。
輸入壁紙・koziel
特に本がずらりと並んだ壁紙や、一面が革張りのように見える壁紙、トイレットペーパーが積み重なった壁紙、カーテンのように見える壁紙……など、だまし絵のような壁紙が特徴的です。ちなみにだまし絵的な扉は以前の書斎でも作ったことがあります。以下の記事をご覧くださいね。
日本では無難な白い壁紙ばかり
日本の住宅では無難な白い壁紙が好まれるので、ユニークな壁紙を探そうと思ったら輸入壁紙に頼るしかありません。直接見て輸入壁紙を選びたいという方は、東京、大阪、名古屋、福岡にショップがある輸入壁紙専門WALPAをお勧めします。私も名古屋店に赴いて壁紙を選びました。
壁紙は実物を見て決めましょう
他にはサンゲツのショールームにも足を運びました。壁紙は広い面積を貼るので、オンラインのカタログや写真のイメージと実物が全く違うこともしばしば。ショールームで柄の大きさや手触りなど確かめた方が失敗が少ないですね。
暖炉やAV機器を入れる場所
これは工事中の隠し部屋の写真。穴があいているのは、ここに電気暖炉をはめ込むためです。その奥はプレステやXBOXなどのゲームやブルーレイ、DVDプレイヤーを置くための棚です。この棚も巧妙に隠されていて、リビング側から見てもそこに棚があるとは気づかない構造になっています。
たくさんの棚も作ってもらった
狭い部屋なのでたくさんの棚を作ってもらいました。この棚に置く予定のバスケットの大きさをあらかじめ測っておいて、バスケットがぴったり収まるように作ってもらいました。
家の荷物は全てコンピュータ管理
5年前に家を建てた時に棚が足りなくて後付で棚を作ってもらったという失敗に基づき、今回のリフォームでは全ての荷物を計測しておいたのです。ちなみに我が家では購入品は全てコンピュータ管理しているので、家にあるモノ全てをリストアップするのは難しいことではありません。
アイロンがけは隠し部屋の中で
今現在の隠し部屋の様子。アイロンがけはこの中で立って作業しますが、他の家事は以前の家事室ほど広くないので難しいですね。縫い物をする時はダイニングのテーブルにミシンを運んで作業しています。
現在の隠し部屋の様子
中はこんな感じ。ブラシや洗剤のラックを吊るして壁面収納にしたり、工作材料をバスケット別に分類してしまったりしています。まだごちゃごちゃしているのでもうちょっとなんとかしたいところです。でも犯人がさっと隠れて探偵をやりすごすぐらいはできるかもしれませんね。
追記:読者の方よりご質問
読者の方より「いつも掃除はどうしているのか」というご質問がありました。私はヴィクトリア朝のメイドと同じく、ブラシや雑巾でホコリを落とす方法で掃除していますよ。後は落ちたホコリを掃除機で吸い込んでいます。お互い家事を頑張りましょう!【蒸気夫人(マダムスチーム)】