蒸気邸の寝室はアイリーン・アドラーをイメージしてデザインしました。基調色はダークレッド。アイリーンは、ただ一人シャーロック・ホームズを出しぬいた女性(the woman)です。
アイリーン・アドラーとは何者?
アイリーン・アドラー(Irene Adler)はアメリカ・ニュージャージー州出身のオペラ歌手。当時皇太子であったボヘミア国王の愛人であり、交際中に撮影した二人の写真をめぐってホームズが奔走します。彼女が登場するのはこの短編ただ一度なのですが、映画化・ドラマ化されたホームズ物語の中では美女かつ悪女として描かれ、人気の主要キャラクタとなっています。
基調色はダークレッドとダークブラウン
私も子供の頃から彼女のファンです。結局全然美女にも悪女にもなれなかったのですが、そのあこがれから寝室をアイリーンのイメージで作りました。ダークレッドとダークブラウンを基調色に、彼女が夜のんびりくつろげるような重厚な雰囲気に仕上げました。
【05月19日】工事直前
ここからは寝室のリフォームの工程をご紹介します。2013年05月19日。リフォーム前の部屋の様子です。リビングと寝室はひと続きのスイートになっていて、寝室側にはリビングの境目にクローゼットがありました。
【05月20日】解体工事1
05月20日。解体工事が始まりました。リビングと寝室の間のクローゼットは撤去されました。
【05月22日】解体工事2
05月21日。完全にクローゼットと壁が取り払われました。
【05月25日】壁の工事1
05月25日。クローゼットのあった部分に小部屋の壁が作られました。この小部屋は、暖炉後ろの隠し納戸となっています。リビング側の壁は薄型テレビを設置するので、石膏ボードではなくベニヤにして補強。寝室側も後に絵画などかけられるように、ベニヤ壁にしてもらいました。
【06月06日】壁の工事2
06月06日。壁ができあがりました。ドアの枠も設置され、ようやく部屋らしくなりました。
【06月12日】壁紙を貼る
06月12日。壁紙が貼られました。壁紙はダマスク模様のクラシカルなダークレッド。濃い色合いの壁紙は日本ではあまり販売されていないので探すのに大変苦労しました。海外の壁紙メーカのカタログを取り寄せたり、壁紙ショップのWALPAで見本を選んだりしたのですが、結局サンゲツであっけなく見つかりました。
【06月14日】電気工事
06月14日壁の照明器具がつきました。ドアも取り付けられました。ドアには真鍮の船舶窓、トイレの電気スイッチは陶器製のアンティークトグルスイッチ。手前左手のクローゼットの中は、ウィリアム・モリス風の小花模様の壁紙を貼ってもらいました。
【06月18日】家具搬入
06月18日。ベッドが運び込まれました。このベッドはアシュレイホームストアというアメリカの家具メーカのものです。アンティークな雰囲気の家具(本物のアンティークではなくて、新しく作られたもの)なので、よくテレビドラマのセットで見かけます。ベッドボードが革張りになっていてゴージャス。
【現在】ベッド周りの様子
そして現在の寝室の様子。マットレス、コンフォーター(ベッドカバー)、クッションカバー、ピローカバー、ベッドスカートなどもアシュレイのものです。ブラウンとダークレッドでそろえました。ベッドの左に置いてある階段は犬のシュガー用。ベッドの高さが高いのでシュガーがベッドの上に上がりやすいように購入。(どんだけお犬様なの!)
寝室の中のグッズ
他にベッドルームに置いているのは、スチームパンクランプシェード、ソファ(張り替えたもの)、チェスト、ハンガーラック、アートフラワー、サイドテーブル、シュガー用のトイレ。家具はマホガニーのアンティーク。この部屋は夜しか使わないので、あまりモノを置かないようにしました。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
追記:2016年2月3日
寝室の基調色を赤色から青色に模様替えしました。2ヶ月前から約20点のモノづくりをしましたよ。