自転車のパーツ交換をしました「昭和レトロ自転車改造記【3】」

昭和レトロ自転車
オークションや自転車店でコツコツ集めたレトロなパーツにつけかえてみました。カスタマイズを引き受けてくださった自転車店・Bicycle Life 夢屋 Styleさんもご紹介します。

ロッド式ブレーキの自転車

元になった自転車は相互自転車(SOGOCYCLE)サン・クラシック。2年前の2008年に購入しました。

相互自転車のサン・ラシックは、現在は残念ながら販売終了となっています。

一番重視したのがロッド式ブレーキです。前輪のリムにブレーキシューを押し付けるタイプで、昭和レトロ自転車に欠かせない特徴です。昔の実用車に採用されていることが多いですね。ブレーキバーを握ると金属棒のロッドがキコキコと動いて面白いですよ。

現在では入手困難なロッドブレーキ自転車

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しかしウィキペディアに「2008年を最後に、国内の大手でこの形式のブレーキを備えた自転車を販売するメーカーは無くなった」と書かれていてがっかりしていました。そんな中、普通のシティサイクルでありながら、このロッド式ブレーキを採用しているサン・クラシックに出会った時はとても嬉しかったです。

昭和レトロ自転車としての外観だけなら、ロッド式じゃなくてワイヤーブレーキではあるものの真っ黒なボディのブリジストンサイクル株式会社のジュピターがある。ロッド式だとウエルビーサイクルから運搬車8Xも販売されている。

もしどうしても本物のアンティーク自転車にこだわりたい方はオークションで落札してレストアしたり、業務用の自転車を譲ってもらうという手もありますね。

私の愛車「黒糖号」

昭和レトロ自転車
私のサン・クラシックはクラシカルな籐かごがついていたり、タイヤがブラウンで女性好みなフェミニン自転車。大事に大事に可愛がって2年間乗ってまいりました。ここ愛知県の子どもは自分のケッタ(名古屋弁で自転車・子どもはケッタマシーンなどと言う)に名前をつけることが多いので、私も名前を「黒糖号(こくとうごう)」とつけました。

買い揃えたパーツいろいろ

昭和レトロ自転車
買い揃えた自転車のパーツの一部です。無知なもので「自転車パーツなんてどうやって探したらいいの?」と途方にくれていたんですが、ネットのオークションで結構売ってるんですね。腕に覚えのある方の中には、昭和の時代のボロボロの自転車を安く購入して、自分でレストアしてしまう強者もいらっしゃるそうです。

ゴミから宝への昭和レトロ自転車

私が今回大いに参考にさせていただいた「昭和自転車 Vintage Japanese Bicycles」の管理人様も、素晴らしい技術力でレトロ自転車を蘇らせていらっしゃいます。その様子が動画で紹介されていますよ。ぜひ見事な腕前をご覧ください。

お世話になった自転車店・Bicycle Life 夢屋 Style

昭和レトロ自転車
パーツを取り付けてくださる自転車店を探すのに手こずりました。あちこちで断られるので自分で一から勉強しようかとも思いましたが、プロの自転車屋さんが難しいということを付け焼刃の私ができるのは大いに疑問です。

そんな私のわがままを聞いてくださったのが、名古屋市のBicycle Life 夢屋 Styleさんです。ローチャリ、ビーチクルーザー、チョッパーなどの専門店で、自転車カスタマイズや制作・加工・ペイントまでカバーしている凄腕のお店です。

【1】前カゴ

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順番にどこを改造したのか順に見ていきます。前カゴ部分。カゴがあると便利なんですが、せっかくのロッド式ブレーキやクラシカルなライトが見えません。なので取り外しました。

【2】砲弾ライト

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ライトはシマノ製オートライトから、SANYOの砲弾型ライトに交換。砲弾ライトは見た目がカッコイイだけでなく大きくて明るいので安全です。ダイナモ発電機式です。

【3】フェンダ(泥除け)

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ステンレスのフェンダ(泥除け)を、ツヤブラックのフェンダに交換。このフェンダは夢屋スタイルさんに探してもらいました。

【4】シフタ(変速機)

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グレーのシフタ(変速機)とケーブルをブラックのものに交換。実はオークションで昔の自転車のシフタを手にいれたのですが、上手くこの自転車に合わずに断念。いっそのこと変速機を取ってしまうという選択もあったのですが、やっぱりあると便利なので。

【5】グリップ(握り)

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つやつやしたエナメル質のブラウンのグリップ(握り)を、木製のグリップに交換。「昭和自転車 Vintage Japanese Bicycles」様の記事によると、昭和レトロ自転車のグリップはセルロイドが使われていたとのことだったのですが、なかなかぴったりのものが見つからず、結局木製グリップにしました。手のひらにあたる部分にゴムが3本挟み込まれており、手が滑らずがっちりグリップできるので気に入っています。

【6】ペダル

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もともとついていたペダルはブラウンで可愛いのですが、実用車に使われている老舗ペダルメーカ・MKS(三ヶ島)のゴム製ペダルに交換しました。これはユーズドでなくて新品。リフレクタがついているものとついていないものがあって、安全性が少し低くなるもののリフレクタなしの方を選びました。

【7】リフレクタ(反射板)

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リフレクタ(反射板)は昭和初期の気に入ったものが見つかりませんでした。でもリフレクタをつけないのは法律違反なので、サイド部分のグレーのものをブラックに交換しました。

道路交通法第63条の9第2項「赤色又は橙色で、夜間に後方100mの距離から前照灯の反射光が容易に確認できるもの。道路交通法施行規則第9条の4」

【8】後輪リング鍵

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鍵も昭和初期の良いものが見つからず。でも盗難など考えると、アンティークより現代の丈夫な後輪リング鍵の方が良いかもしれません。グレーの後輪リング鍵をブラックに交換しました。

【9】リアキャリア(荷台)

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ごつくて黒々としたリアキャリア(荷台)も昭和レトロ自転車に欠かせない特徴ですが、おしりがすっきりしている方がスタイルが良くて好きなのではずしました。後ろの泥除けもシルバーからブラックに交換しました。

【10】チェーンケース

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そして最も夢屋サイクルさんの手を煩わせてしまったのがこのフルチェーンケース。最近の自転車はチェーンケースがどんどん小さくなってますね。まったくついていないモデルもありますし。

シティサイクルのチェーンに実用車のケースをつけるという無茶をお願いしたのですがうまく装着してくださいました。「今回は勉強になりました」と言ってくださった夢屋サイクルのすフタッフさんは自転車職人さんの鑑です。

とりあえずパーツ交換終了

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両立スタンドやチェーンケースのホイルカバー、シフタ、リフレクタなどもう少しカスタマイズしたい部分はあるのですが、一度に全部改造するのは難しいですね。またパーツがそろったら徐々に交換していくことにします。

まだまだ改造は続きます

昭和レトロ自転車
ネットの先人の皆様、各自転車店・自転車技術者の皆様──たくさんの方のお力添えでここまでできました。心から感謝しています。自転車改造はまだこれでは終わりません。昭和レトロ自転車に必須のアイテムをいくつか手づくりしたので、このシリーズはもうしばらく続くのです。全体写真は最後の記事のお楽しみに。次回も乞うご期待。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

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