硬質なメタルやリベット打ちが、無骨ながらもシャビーなスチームパンク写真額。実は100円ショップで購入したフォトフレームをリメイクしたものなんですよ。簡単にできるDIYです。
100円ショップ・ハンズ・ホームセンター
100円ショップは工作系スチームパンカーにとって宝の山です。特に買い物がなくても店内をぶらついて売っているものを記憶しておけば、工作の時に「あ、あれが使えるかも!」とアイデアが湧くんです。また東急ハンズやホームセンターの商品も普段から頭に入れておくと、後々役立つことがありますよ。
金属に見える塗装はスチームパンク工作の基礎
このフォトフレームは一見して金属でできているかのように見えますが、木の写真額、厚紙、布ガムテープが材料。金属に見えるような塗装はスチームパンク工作の基礎の基礎です。練習がてら一つ作ってみてはいかがでしょう。
スチームパンク的な加工と塗装方法
今回はスチームパンク的な加工と塗装方法を2種類解説します。土台となるのは木製のフォトフレーム。100円ショップで購入しました
【1】金具を外して下処理
最初にフォトフレームの金具を外します。100円ショップの商品は作りが荒いものもあるので、サンドペーパーで表面を整えておきます。
【2】厚紙を周りに貼る
2ミリほどの厚紙を1センチの幅で切って、額の周りに接着します。
【3】ドリルで穴を開ける
カシメの軸の大きさに合わせて、厚紙の部分に等間隔にドリルで穴を開けます。
【4】カシメを接着
カシメを穴に差し込んで接着剤で固定します。
【5】歯車のパーツを接着
歯車パーツをお好きな位置に接着剤で接着します。歯車のパーツは手芸用品のアクセサリーパーツコーナなどで売っていますが、必ず見つかるわけではないので日頃からコツコツ集めておくのが良いでしょう。100円ショップでもたまに見かけますよ。一つ目の額はこれで下ごしらえ終わり。
【1】布ガムテープを適当に貼る
2つ目の額に移ります。布ガムテープを適当な幅で切り、端2を2ミリぐらい折ってから額に貼り付けます。こんな風に適当でいいです。
【2】ガムテープの端に釘+歯車パーツ接着
ガムテープの端の部分に、小さめの釘を5ミリ間隔で打ち付けます。こちらも歯車のパーツを適当に接着します。2つ目の額の下ごしらえもこれで終わり。
【3】金属用プライマーを吹く
額にプライマー(下地剤)を吹いて十分乾燥させます。
【4】金色のラッカースプレーを吹く
金色のラッカースプレーを吹き、乾燥するまで待ちます。
キラキラのゴールドになった!
キラキラのゴールドになりました。このままでもOKですが、ウェザリング(風化や汚れの塗装効果)を施します。
【5】黒のアクリル絵の具でウェザリング
黒いアクリル絵の具を筆で塗り、乾く前に素早く布やティッシュで拭き取ります。細かい部分は綿棒を使って拭うとよいでしょう。時間が過して汚れたような風合いが出ます。
ウェザリング前とウェザリング後
ウェザリング前とウェザリング後の違いです。ウェザリングを施すと、金属としての重厚感が出るだけでなく、影が出来たように見えてより立体的になるのです。
スチームパンクフォトフレーム完成!
今回は黒一色で汚しを入れましたが、茶色や赤、緑(サビや緑青)などいろんな色で試してみてくださいね。取り外したパーツを付け直したらフォトフレームは完成です。

額に金魚段を入れて飾ってみる
今回フォトフレームに入れてみたのはアキ工作社から発売されている金魚段(きんぎょだん)という段ボールで作るペーパークラフトキットです。可愛いし、どことなくスチームパンクっぽくないですか。
30分ほどの簡単ホビー
金魚段の色はナチュラル、白、黒、赤、ゴールドの5色があります。私は金色を購入しました。封筒が入っていて、組み立て前のキットを郵送することもできます。もらった人は30分ほどのホビーを楽しめますね。
金魚段を真っ二つにする
この金魚段を額に入れるために真っ二つにしてみました。段ボールが外れないように継ぎ目に接着剤を塗ったのでバラバラにはなりません。
鏡に貼り付けてみました
フォトフレームに鏡を入れて、2つに割った金魚段を貼り付けてみました。鏡に半身が映って空中に浮いているみたいな不思議なオブジェになりましたよ。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- フォトフレーム
- 布ガムテープ
- 釘
- カシメ
- 歯車パーツ
- 金属用プライマー
- 金色のラッカースプレー
- アクリル絵の具(黒)
- 綿棒
- 工作道具一式
- 塗装道具一式