次は壁紙貼りです。私は壁に貼るのは壁紙、天井に貼るのは別の名称(天井紙とか?)だと思っていたのですが、どっちも同じなんですね。お恥ずかしい。今回は天井の壁紙についてです。
壁「紙」とは言っても、ほとんどはビニール製
実際の工事現場では壁紙よりも、クロスという名称の方がよく使われます。というのも、現在の建築では紙や布の壁紙はほとんどなく、圧倒的なシェアを占めているのはビニールクロスだからです。
ビニールクロスの利点と紙・布製壁紙との違い
紙や布の壁紙は湿気に弱く、汚れを落としにくく高価である一方、ビニールクロスは水気に強く、汚れがつきにくく安いのです。高温多湿の日本では紙・布の壁紙は向いておらず、抗菌、防汚の機能をつけてしまうと結構なお値段になります。紙・布の壁紙の価格はビニールクロスの数倍から数十倍もするのです。
ハイテクの最新壁紙事情
ビニールクロスでは湿気を閉じ込めてしまうのでは? と疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょうが、そんなことはありません。現代のクロスは相当進化しており、抗菌、防汚だけでなく、防臭・消臭、湿気調節、防火など様々な機能を持つ高性能なものになっています。中にはペットの引っかき傷に耐えられる、スーパー耐久性壁紙なんてのも存在します。
日参したサンゲツショールーム
……とつらつらと書いておりますが、実は壁紙メーカとして名高いサンゲツショールームのスタッフさんの受け売りです。私は約1ヶ月間、ほとんど毎日のようにサンゲツショールームに足を運び、サンゲツ主催の壁紙セミナー、カーテンセミナーまで受講してしまいました。新しいことを勉強するのって楽しいですね。
ミケランジェロも辛かった天井の作業
天井のクロス貼りは腕を上げっぱなしなので相当辛い作業です。長時間上を向いているし、腕も、肩も、首も、腰も筋肉が張って痛いとおっしゃっていました。そういえばミケランジェロもシスティーナ礼拝堂の天井画を描いた時、絶えず筋肉痛に悩まされていたといいますね。
職人さんに恵まれたリフォーム
工事の間はずっと職人さんには頭が下がる思いでした。リフォーム中、お茶とお菓子を運ぶときにお話させて頂いたり、写真を撮影させていただきました。その際に拝見したところ、みなさん本当に一生懸命作業をしてくださっていました。よくリフォームのトラブルをネットで目にしますが、そういうことも全くなく私は恵まれているなあと思いました。
何もない天井とラメのクロスの訳とは?
ベッドルームの天井には全く照明器具を吊らずに、クロスだけの一面まっさらな天井に仕上げてもらいました。写真は寝室に貼ったクロスです。ラメのドットが入っていて、光を当てるとキラキラと光る特殊な素材。
天井に何も付けなかった理由、ラメのクロスを選んだ理由は? 紙面も尽きましたのでそれはまたのちほどご説明することにいたしましょう。【蒸気夫人(マダムスチーム)】