プロフェッショナルメイド向け「実用的メイド服」私の7年間の変遷

メイド服考察
いかに家事を効率良く、最短の時間で、完璧にこなすか──プロフェッショナルのメイド仕事に耐えうる、実用的なメイド服について考察しました。奥様、お嬢様向けの記事です。

本格的な家事仕事のためのメイド服

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この記事は前回の記事も合わせて御覧ください。

なぜメイド服で家事をするのか? メイド服の薦めと家事ライフハック
知人にメイド服で家事をしていると話したところ「わあ、優雅ですねー」。全然分かっとらん。伊達や酔狂、コスプレで着ているわけではありません。私がメイド服で家事をする理由です。

この手の記事を書くと必ず「萌え」がどうとか、「メイド喫茶」がうんたらとかのご意見をいただきます。でも本格的な家事仕事をメイド服で実践したい女性以外のご意見は無用です。失礼。これは差別発言でしたね。「僕はメイド服を着てバリバリに家事をしたいんだ!」という男性の方はウェルカムですよ。以下私の歴代のメイド服と改良型メイド服です。

2005年のメイド服

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今から2005年の私のメイド服。ブログ(メイドさん入門18-メイド服完成!- -真があって運の尽き-」)の企画で手作りしたもの。当時からプロのメイドと同じ技量を持つべく日々励んでいたのでした。若かったです。でも若さゆえか、メイド道の奥深さを理解しておらず、本格的な家事仕事には向いていないフリルとリボンたっぷりのメイド服を着ていたのでした。これはコスプレ的メイド服ですね。

手作りのメイド服が完成しました!・メイドさん入門(18)
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2009年のメイド服

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次に2009年に着ていたメイド服。パフスリーブのワンピースに、フリルで飾られた純白のエプロン、頭にはメイドを象徴するカチューシャ──といった、いかにもメイドな出で立ちです。メイド服の専門店で購入しました。正統派ロングメイド服のデザインは大変気に入っていたのですが、やはり外観重視だったため毎日のハードワークには耐えられませんでした。

市販品の問題点

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真っ白なエプロンはメイド服につきものですが、床を這いずりまわって拭き掃除をしたり油ものの料理をしたりしていると、すぐに黒く汚れてしまいます。フリルいっぱいの長い前掛けもしゃがんで立ち上がった時に踏んづけてしまったりで動きづらい。

暑くストレッチ性がないのが難点

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それにコスプレ用のメイド服はポリエステル生地で作られていることが多く、丈夫で手入れが楽なのは良いけれど、ほとんど汗を吸わないので暑くて仕方ありません。ストレッチ性もないので、肉体労働をしていると窮屈に感じます。

リボン結びはやっかい

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エプロンの腰ひもはきゅっと結んだ時に「よしっ、今日もカンバルぞ!」と気合を入れることができます。しかし長めに作られたリボンは座った時にお尻に敷いてしまったり、何かに引っ掛けたりと、動きまわる家事仕事には都合が悪い。上手く蝶結びにするのも結構面倒でした。

カチューシャの問題点

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さらにメイドカチューシャ。これがあるからこそメイドであると言えるシンボル的グッズですが、フリルやレースをふんだんに使ってあるから安定性が悪く、ピンであちこち髪に固定しなければ、ちょっと頭を下げただけで落っこちてしまうのです。これでは掃除や料理の時にやっかいです。

カチューシャは衛生を考えるとお薦めできない

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食べ物を扱う仕事では髪の毛を完全に覆うのが望ましいのですが、これだけではどうしても髪の毛が落ちるのを防げません。メイドカチューシャはメイドさんの象徴であり見た目も可愛らしいのですが、衛生面や実用性を考えるとあまりおすすめできません。

市販品はあまり実用的ではない

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実際に働いてみると市販のメイド服はやっぱりコスプレに過ぎないのだなと思い知りました。コスプレメイド服が悪いというわけではなくて、ただ単に用途が違うんですよね。市販のメイド服はコスプレ撮影やお茶を淹れるぐらいの簡単な家事用だと思いました。

現在のメイド服

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これが2012年現在使用している改良型メイド服です。半袖バージョンと長袖バージョンがあります。「こうだったら使いやすいのにな」と改善・改良しつつ、フリルとモノトーンでメイドさんらしさを失わないデザインとなっています。カットソーのトップスと、ロングスカートのセパレーツ式に、自分で縫ったエプロン、三角巾を組み合わせています。

トップス

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トップスのカットソーは市販品。ボタンがないのでさっと着られます。フリルやギャザー、シャーリングが施されていてクラシカルな雰囲気のものを選びました。伸縮性のある綿素材だから動きを妨げませんし、汗もよく吸います。長袖と半袖のカットソーを気候に合わせて組み合わせています。上下が分かれていると洗濯が楽ですね。

ボトムス

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ボトムスは夏用と冬用のロングスカート2種類を購入。ウエストゴム&ストレッチがきいていて動きやすい素材です。フレアもたっぷり入っているマキシ丈は、正統派メイド服と変わらないシルエット。トップスとボトムスは1年ごとに新しいものを購入していますが、どちらも1000円〜3000円ほどなので経済的です。

エプロン

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エプロンは「コスプレ衣装の型紙販売ショップUSAKOの制作工房」さんでダウンロードした型紙から自分で縫いました。一番気に入ったポイントは背中がボタン式で腰紐でない点です。誤って紐を踏んでしまうことがないし、椅子に腰掛けた時に邪魔になりません。胸の部分が開いているデザインで息苦しさがないのもいい。色は汚れが目立たないグレーでアイロンがけの必要がないTCブロードという生地で作りました。

エプロンの三角巾を作りました

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三角巾はエプロンの余り布で作りました。ギャザーを寄せて、ダーツを入れてある立体構造だから頭の形にきれいに沿います。端にはフリルを入れてメイドさんらしさを出してみました。上部にすべり止めのゴムを縫いつけてずり落ちにくくなっています。髪の毛を覆って衛生的ですし、掃除の時に髪がじゃまになりません。

今後人気がでると嬉しい三角巾

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個人的にメイド服のトレンドに今後、三角巾が来るのではないかと思っています。実用性があるのはもちろんですが、三角巾にはクラシカルなたたずまいがあるし、レースやフリルを加えてデザイン性を高めれば、コスプレ用としても人気が出るのではないかと。どうかな?

シューズ

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最期にシューズ。日本の住宅では土足の習慣がありませんが、靴を履かないメイド服はなんともしまらないものです。私が使っているのは黒いバレエシューズ。豚皮である程度の伸縮性があり、底にレザーのグリップがあって滑ることがありません。

ゴムのストラップもついており足にぴったりフィット。私は毎日かなり歩くので、足の健康を考えて底にシリコンの中敷きを入れています。だいたい半年でボロボロになってしまうため年に2足購入。

実用面だけを考えればジャージが一番?

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実用面だけを考えればジャージで掃除した方が良いでしょうね。でもそれだと辛い家事をする気になれない。実用性と精神的な面両方を考えるとこのくらいがギリギリの線だと思います。7年の間に改良を重ねてきた私のメイド服。今のところは大変満足していますが、また不満点が出てきたらカスタマイズしていきます。実用的なメイド服は進化し続けるのです。

メイド服で家事をしてみませんか?

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メイド服で家事をなさる方がもっと増えてくれると、実用に耐えうる安価なメイド服がたくさん市販されるのになあ。毎日家事を頑張っていらっしゃる奥様、お嬢様(そして一部の男性諸君)、気力を奮い立たせ、効率良く作業が進むお気に入りのメイド服で家事をしてみませんか?【蒸気夫人(マダムスチーム)】

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