2013年05月に開始した我が家・蒸気邸のリフォーム。今後はモダンデザインの部屋がヴィクトリアンな内装に生まれ変わるまでをレポートした「蒸気邸改造記」の記事をアップします。
半年間の準備期間を経てリフォーム開始
工事期間は1ヶ月ほどでしたがその準備には半年ほどかかりました。5年前に家を新築したときも結構な時間がかかったのですが、それと同じぐらいの期間、準備の作業をしていました。前回の時は初めての家作りで何が何やら分からないまま事が進んだのですが、今回は2回めなのでじっくり取り組めました。
5年間空き家状態の家
この写真の家は蒸気邸内のゲストハウスとして作られたもので、私たち夫婦が暮らす母屋とは別の場所です。訳あって新築からの5年間ほとんど使われることなく空き家となっていました。
蒸気邸の全ての部屋の掃除はかなりの負担
引っ越してしばらくはゲストハウスも私が掃除をしていたのですが、母屋に加えてこちらも掃除するのはかなりの負担でした。蒸気邸全ての部屋を掃除するとそれだけで1日がかりの肉体労働。本当に辛くて仕方ありませんでした。
ここ2年ほどは開かずの間だった部屋
この部屋のデザインに私が関与しておらず思い入れが無かったこともあり、だんだん足が遠のくようになりました。ここ2年は誰も足を踏み入れることなく放置されている、いわゆる「開かずの間」でした。
雨漏りや鳩の営巣で家がめちゃくちゃに
去年の11月のこと。用があってここに来てみると悲惨な状態になっていました。雨漏りして壁紙が剥がれていたり、敷地の一角に複数のハトが巣を作って糞や羽でめちゃくちゃな状態になっていました。
誰も住んでいないゲストハウスはお荷物に
素人の手に負えない惨状だったので、業者さんに清掃・修繕をお願いしました。家の管理は私の責任なので自腹を切りました。相当落ち込みました。家は人が住まないとすぐに荒むんですね。正直このゲストハウスはやっかいなお荷物になっていました。
ゲストハウスを全面的に改装することに
でも今年になって誰も使わないまま放置しておくよりはと、話し合いの結果こちらを生活の拠点にして全面改装することになりました。そしてついでにゲストハウスのキッチン、リビング、ベッドルーム、トイレをヴィクトリアンなデザインに改造することにしました。
住んでみないと分からない部屋の使い勝手
家作りをされたことのある方はおそらく皆さん同じだと思いますが、どんなに慎重に計画して考えに考えて建てたとしても、住んでみると「ここをこうすれば良かった」と後悔するところがあちらこちら出てくるものです。私自身、最初の家作りやスチームパンク書斎作りで失敗したと思った部分はゼロではありません。
ホームズの家を実現するために勉強
前回の反省点を踏まえて、今回は新築時と同じだけの準備期間を設けました。図書館や書店に通い詰めて読んだ本は200冊以上。聖典であるシャーロック・ホームズ物語も全て読み返し、グラナダ版のドラマ『シャーロック・ホームズの冒険』もメモを取りながら各3回ずつ見ました。
建築士さん、デザイナーさんとも綿密な打ち合わせ
何ヶ月も建築士さん、デザイナーさんともじっくり話し合って納得のいくデザインになりました。今回も結構な無茶を言ってしまった(隠し金庫を作ってほしい、密室になるようにしてほしい、ダミーの本棚の隠し扉を作って欲しい……など)のですが、思った通りに仕上げていただいて感謝しています。
この部屋の他にリフォームした部分
なおこのブログでは詳細は書きませんが、旦那様のベッドルーム、トイレ、バスルーム、駐車場もリフォームしました。それらは旦那様が費用を負担し、写真のゲストハウスの写真の部分(キッチン、リビング、ベッドルーム、トイレ)は私が費用を負担しました。旦那様負担分のエリアはモダンデザインで、ヴィクトリアンではありません。
蒸気邸改造記をどうぞよろしく
部屋のリフォームの行程は直接スチームパンクと関係ありませんが、今後家の改造を計画されている方の参考になれば幸いです。次回からしばらく続く「蒸気邸改造記」をどうぞよろしくお願い致します。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
