コルセットの歴史・スチームパンクファッションにコルセットを!

スチームパンクコルセット
女性スチームパンカーに必要不可欠なもの、それはコルセット。ゴーグル、ロングスカートと並んだ3大要素です。コルセットとは何でしょう? コルセットの歴史をご紹介します。

VICTORIAN GOODS AND MERCHANDISE

コルセットの歴史

スチームパンクコルセット

Victorian and Edwardian Fashion

コルセットは補正下着です。19世紀半ばから20世紀半ばまでヨーロッパの女性たちが使用しました。英国ヴィクトリア時代にはスカートをペチコートクリノリンバッスルでスカートを膨らませることが流行しました。大きなスカートによって対照的にウエストがくびれて見えるからです。

巨大化するスカートで事故が発生

スチームパンクコルセット

Victorian and Edwardian Fashion

しかしスカートは徐々に巨大化し、1860年代になると巨大スカートによる事故(交通事故や引火など)が頻発しました。スカートのシルエットは時代によって流行があり、大きくなったり小さくなったりしています。以下の記事も参照してください。

バッスルにクリノリン? ヴィクトリア時代の女性の下着について
ふんわりとしたロングスカートはヴィクトリア時代のドレスの象徴ですが、時代によって随分スタイルが変化します。バッスル? クリノリン? スカートを膨らませる下着について解説します。

コルセットの仕組み

スチームパンクコルセット

VICTORIAN GOODS AND MERCHANDISE

土台は布製でボーンと呼ばれる鯨髭や鉄鋼製の棒状の骨組みが縫い込まれており、後ろ側にハトメが並んでいます。このハトメに紐を通して引き絞ることによって、細くくびれたウエストを作り上げます。

理想のウエストサイズ42センチ

スチームパンクコルセット

Victorian and Edwardian Fashion

もちろん健康を憂慮する医師などからタイトレイシング(過剰にウエストを引き絞ること)を懸念する声が上がっていましたが、蜂のように華奢なウエスト目指して、女性はウエストを引き絞ることに夢中になりました。理想のウエストサイズはなんと、17インチ(42センチ)!

日本人女性の平均ウエスト65センチ

スチームパンクコルセット
ここで男性のみなさんに現実を見て頂きたい。現代日本人成人女性の平均ウエストは65cmです。「えっ、太い!」と思ったあなたはグラビアアイドルの嘘申告を正直に信じている相当なお人好し(失敬)です。ウエスト58ってDVDを2枚平置きにできないほどのサイズなんですよ。42センチというウエストがいかに尋常ではないかということを知って頂きたいのです。

市販のコルセットをスチームパンクにリメイク

スチームパンクコルセット
こんなふうに市販の安価なコルセットにベルトやかん、革紐などを使ってリメイクしてみるのも良いですね。ミシン縫いでなく手縫いでぬいつけるだけです。お裁縫が苦手な方は、編み上げのヒモをお好きなリボンに変えてみるだけでも随分雰囲気が変わりますよ。

メリットいっぱいのコルセット

スチームパンクコルセット
ファッションとしてのコルセットはメリット盛りだくさん。ボーンによって腰の負担が減る、ローライズのパンツでも背中(お尻)が見えない、足が長く見える、胸が大きく見える、お腹が冷えない……などなど。もちろんウエストが細くなるというのが一番のメリットですね。ぜひお試しあれ。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

参考文献

タイトルとURLをコピーしました