シンプルな燕尾コートのボタンをシルバーボタンにつけかえて豪華な燕尾服用のコートにリメイクしました。正礼装に合わせるオーバーコートはどんなものにしたらよいかについても解説。
冬の燕尾服に合わせるコート
この一連の燕尾服作りは冬に行っていました。また2017年02月の京都初心者の館6にてお披露目だったので防寒のためのコートが必要でした。
実はコートというのは上半身に着るものすべての総称です。ベストのこともウェストコートといいますよね。よってジャケットの上に着るものは本当は「オーバーコート」「トップコート」と呼ぶべきなのですが、ここでは「コート」と書くことにします。
礼装用にはチェスターフィールド
ディナージャケットやモーニングコート、イブニングコートなど正装の上に合わせるコートはチェスターフィールドコートです。礼装は通常時間帯によって着るものを変えるのですが、チェスターフィールドは例外として時間に関係なく着用されます。
黒かチャコールグレーで、膝までの長さがあります。本格的なチェスターフィールドは衿の上部が黒のベルベットでなければならないのですが、現代ではそこまで厳密でなくても良いかもしれません。
私の燕尾コート
私の持っているコートは女性用に裾が優雅な燕尾スタイルになっているものです。厚手のウールなので防寒にもぴったりです。ただボタンが金色なのがちょっと気になりますね。
コートのボタンをつけかえてみる
裏地が黒、ボタンは黒無地──という本来の礼装用ルールからは外れますが、パーティー用ですし女性用にドレッシーな装いも良いかと思い、ボタンをつけかえて豪華な印象にしたいと思います。
シルバーの丸ボタン・バックルボタン
正装小物に関する記事にも書きましたが、礼装用のアクセサリーに金色はふさわしくありません。カフスやボタンはシルバー(できれば円形)が好ましいとされますので、このようなシルバーボタンを用意しました。
袖のボタンは3つまたは4つ
袖のボタンは3つ、もしくは4つとされています。元からついていた金色のボタンを外して、ラインストーンたっぷりのシルバーボタンに付け替えました。
袖部分のビフォー・アフター
反射してしまって見にくいのですが、ボタンを変えるだけで一気に印象が変わりますよね。センターの合わせボタンも、シルバーのバックルボタンに付け替えました。
リメイク完成!
完成! キラキラと輝くストーンが美しいです。
いつかはカシミア+ベルベットカラーのコートを
これで冬の燕尾服の防寒対策もばっちり。くるりと回ると燕尾がはためき、ボタンが輝いて目立ちますね。でもいつかはカシミア+ベルベットカラーの本格的な礼装コートも着てみたいです。【蒸気夫人(マダムスチーム)】