蒸気社の新製品楪滋(CHARGE チャージ)。楪(ユズリハ)が滋(しげ)るように、あっという間にiPadやiPhoneに充電、データ転送できます。スタンドとしてもお使いください。
「学ぶ」ことは「真似(まね)ぶ」こと
ブログで制作方法を公開している理由は決して「この通り同じものを作ってください」という意味ではありません。
ハウツーを公開すれば改良された方法を思いつく人がきっと現れるでしょうし、私もその恩恵にあずかれます。情報の共有はスチームパンク世界全体が向上することにつながると信じています。
「学ぶ」は「真似(まね)ぶ」からきている言葉ですからね。使える技、材料などあればどんどん真似して、あなたオリジナルの方法を生み出してくださいね。
【1】材料・工具を集める
木材やギアパーツ、おもりなど材料を集めます。iPadやiPhoneを充電するためのケーブルはAppleの純正品を使いました。
【2】木材のカット、穴あけ
飾り台や板をカット、穴あけします。
【3】塗装
木製品用の着色剤(ステイン)でこげ茶色に塗装。上から水性のウレタンニスを塗ります。
【4】パーツ組み立て
ひっくり返らないようにおもりに手芸用ウエイトを使いました。これは洋裁で布をカットする時に使うものです。円形をしていて手頃な大きさなので重宝しています。直径2ミリの真鍮棒を等間隔に立てて支柱にします。
【5】歯車でスチームパンク感を出す
歯車のパーツを真鍮棒に接着していきます。それぞれの歯が咬み合って見えるようバランス良く配置。この歯車パーツですが、いつもAliExpressという中国通販で取り寄せています。いろんな歯車が200個入って約1200円。到着まで1ヶ月かかりますがお手頃価格。
【6】背もたれを作る
ネオヴィクトリアンらしさを出すために、iPhone&iPadの背もたれを作ることにしました。充電ケーブルへの負担を軽減するためでもあります。
【7】布を接着(手芸用コテ利用)
ボール紙に、レザー調の布を接着。間にキルト芯をはさみます。接着には木工用ボンドを使いましたが、ボンドを塗った上から熱した手芸用コテでおさえると時間短縮できますよ。コテのホルダーはハンダゴテ用が便利です。
【8】パーツを金色に塗装
トグルスイッチやリベットなどのパーツを金色に塗装して接着します。リベットはカシメを使っています。足があるので取れにくいのです。土台は厚さ2ミリのゴム板です。
【9】プラモパーツでメカを作る
蒸気で動いてるみたいな、メカメカしさを加えます。これは一箱10円(激安!)で買ったデッドストックの昔のプラモデル。ワゴンセールやネットで日頃から集めておくとスチームパンク工作に使えますよ。アクリル絵の具のウェザリングで重厚感を出します。
ちなみにこの写真だけでKARZWORKS(@Karzworks)さん、追跡戦闘者(@masahitoSPV)さんが『伝説巨神イデオン』のパーツであることを看破。分かる人には分かる!
【10】水タンクを試験管で作る
蒸気で動いているように、水を入れるタンクも作りました。元は小さな試験管。ガラスが飛び散らないようにマスキングしてから半分に割り、中に無色透明なレジンを流し入れました。
【11】完成!
電源ケーブルも埋め込んで、完成! 朝9時半に開始して、夕方5時に出来上がりました。おもりがどっしりしているので、片手でiPhoneを接続、着脱できます。iPadでもひっくり返りません。
次は寝室用に充電器を作ろうかな
机の上にこんな風に置いています。ハンズフリーだからFaceTimeやスカイプをするときに便利ですね。次は寝室に置くためのiPhoneスタンドも作ろうかしら。あなたの手作りスタンドもぜひ拝見させてくださいね。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
追記:2015年12月30日
寝室用のスチームパンクiPhone充電スピーカーを作りました。電話型で電気を使わないバックロードホーン式のスピーカーです。こちらの記事もぜひ御覧ください。
工作関係のツイート
工作のコツについて当日のツイートをコピペ。想像力が大事だよー。
【工作は考えている時間が一番長い】何かアイデアを思いついたら、頭の中で何度も、何度も、何度も、組み立て、バラし、360度眺めてみる。何度も脳内の組立作業をやっていると、手順が効率化されて、最短距離、最速時間で完成まで頭の中で作れるようになる。そして実際に材料を集めて作り始める。
— 五十嵐 麻理@11/1初心者の館 (@IgarashiMari) 2015, 8月 9
頭の中の工作はだいたい1ヶ月ぐらい続ける。たいてい犬の散歩しながら、組み立てを考える。1ヶ月の間にもっと良い材料を見つけたり、手順を思いついたら工程もどんどん変えていく。 — 五十嵐 麻理 (@IgarashiMari) 2015, 8月 9
頭の中でもう何回もやっていることだから、メモとか設計図とか描かなくても作れる。後はロボットのように着々と作業を薦めるだけ。 でもそれが楽しい。時々思ってたのと違うことも起こるけど、そういうハプニングも工作は楽しい。
— 五十嵐 麻理 (@IgarashiMari) 2015, 8月 9
完璧な想像ができないモノは作れない。 想像がパタッと止まった時点で何か問題があるので、対策を一生懸命考えたり、本を読んだり、ネットで調べる。そうすると想像の工作が鮮明になる。そうやって一つ一つ想像を積み重ねる。 — 五十嵐 麻理 (@IgarashiMari) 2015, 8月 9
私はそうやって毎日工作を楽しんでます。 あなたはいったいどんな風に工作を楽しんでるかなー?
— 五十嵐 麻理 (@IgarashiMari) 2015, 8月 9
関連商品・参考文献
- 板
- 飾り台
- 木部着色剤(ステイン)
- 水性ウレタンニス
- 手芸用ウエイト
- 真鍮棒
- 歯車パーツ
- レザー調生地
- キルティングワタ
- 厚紙
- カシメ
- トグルスイッチ
- ゴム板(2mm厚)
- プラモパーツ
- 試験管
- マスキングテープ
- 透明レジン
- アクリル絵の具
- 充電ケーブル
- 塗装用具一式
- 工作用具一式