階差機関(ディファレンス・エンジン)式!? 歯車のスチームパンクペンスタンド

歯車のペンスタンド
デジタル時代の今でも私は毎日手書きで手帳や日記をつけています。書斎机に置くものはスチームパンクガジェットで統一しているので、必需品のペンをサッと手に持つことができるよう金色の歯車いっぱいの階差機関(ディファレンス・エンジン)風ペンスタンドを作りました。

スチームパンクの父・バベッジの階差機関(ディファレンス・エンジン)とは?
パンチカードでプログラムを組み、蒸気機関によって歯車を回し、演算結果を印刷する世界初のコンピュータ・ディファレンス・エンジン。コンピュータの父バベッジと階差機関について。

もう何度も作っているペンスタンド

歯車のペンスタンド
自分のため、または人に依頼されたりでこの形式のペンスタンドはこれまで何度か作っています。以前使っていたペンスタンドはガラスの試験管にインクが入っているインク壺付きでした。これはこれで気に入っていたのですがやや大きくて場所ふさぎなので、小さめのペンスタンドを作ることにしました。

キラキラ数字の歯車! スチームパンクな万年筆スタンド
毎日使う文房具なのでペン立てにもこだわりたいもの。キラキラと輝く数字の歯車が特徴的なスチームパンク万年筆スタンドを作ってみました。適度な重さもあってペンの抜き差しも楽です。

【1】デザイン・材料のカット・穴あけ

歯車のペンスタンド
Illustratorでデザイン・設計をします。実物大で印刷して木材にテープで貼り付け、カット・穴あけを行います。私はプロクソンのミニルーターとスタンドを愛用しています。

【2】塗装

歯車のペンスタンド
金属でできたペンスタンドと穴あけした円盤を、金色のラッカースプレーで塗装します。金属のペンスタンドは、塗装が剥げないようにラッカースプレーの前に下地材を塗布しておきます。

【3】カシメ打ち

歯車のペンスタンド
焦茶の本革に等間隔で穴をあけ、金色のカシメを打ちます。

【4】パーツの組み立て

歯車のペンスタンド
穴をあけた木の円盤に3mmのアルミ棒を刺し、歯車を接着しながら積み上げます。同時にカシメを打ったレザーベルトや飾りの金属パーツも接着していきます。コニシの木工用・多用途ボンド(緑のボンド)は木だけでなく、布、革、塩ビや金属などにも使える万能ボンド。私の工作はこれなしには成立しません。

なお歯車の作り方は蒸気社(五十嵐麻理が代表を務めるスチームパンクガジェットメーカ)の企業秘密です。

【5】完成!

歯車のペンスタンド
完成! 何度も作っているから手慣れたものです。途中塗装の乾燥時間が必要だったので2日がかりでしたが、実質的な制作時間は3時間ほどでした。

ただ組み立ててみて歯車の感じがどうも気に入らなかったので、1週間後に別のパーツで作り直しました。

回す必要はないけど回っても面白いかな

歯車のペンスタンド
以前作ったものは手動で歯車がくるくる回ったりしましたが、特に回す必要もないので今回のものは固定してあります。でもモータを組み込んで回すのも楽しそうですね。この階差機関風のペンスタンドは今後も制作依頼があれば作っていきたいなと考えています。(2019年04月07日制作)

【蒸気夫人(マダムスチーム)】

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道具・材料
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