リフォーム工事の初日の養生と撤去の様子。職人さんがあっという間に壁や家具を撤去してくださいました。今回は「職人さんのおやつ(差し入れ)問題」について書きたいと思います。
家の建築で覚える専門用語
家の建築をすると様々な工事関連の用語を覚えます。この日行った養生(ようじょう)とは、工事をする建物をシートや板で覆って、ホコリで汚れたり傷がついたりしないよう保護することをいいます。
職人さんと話をすると、施主、巾木(はばき)、ハメ殺し、定尺、ダレる、垂木(たるき)……など独特の言葉を覚えますね。
職人さんの手際とプロの道具
同じ敷地内の工事なので、毎日ちょこちょこ邪魔にならない時間に顔を出して写真を撮らせていただきました。職人さんの手際が素晴らしく、つい見とれてしまいます。プロの使う道具も物珍しくて「なるほど、こうやって使えばよいのか」と工作の参考にさせていただきました。
「職人さんの差し入れ」問題
家の建築や工事をする施主の方が最初に悩むのは職人さんの差し入れではないでしょうか。ネットで調べてみると、全く必要ないと言う工事関係者から、毎日きっちりお茶を出したという施主まで意見も様々。
1日5回のお茶出しは難しい
昔だと仕事始めの朝、10時のおやつ、12時のお昼、15時のおやつ、夕方と、5回お茶を出すご家庭も多かったのだと思います。でも1ヶ月毎日5回のお茶出しは現代では正直難しいのではないでしょうか。
施主がフルタイムで仕事をしていたり、工事現場から離れた土地に住んでいたら無理だし。かと言って全く何もしないというのも、ドライ過ぎる気がします。
クーラーボックスに飲み物
私の場合は、クーラーボックスに缶コーヒーやお茶、ジュースなどいろんな種類の飲み物を、その日に入る職人さんの人数の1.5倍の本数分入れて、小分けできるお菓子を籠盛りにして出していました。これなら朝ご挨拶ついでに、その日の作業についてお聞きできるし、職人さんも好きな時間に休息がとれるからです。
現場に顔を出すべきか否か
現場に頻繁に通うことについて。あまり顔を出し過ぎると作業の邪魔になりますが、全部おまかせして完成まで全く見に行かないというのは問題があると思います。というのも現場は設計通りにいかないことも多々あるからです。実際には設計図とは違っている部分があったりして、何度も臨機応変に対応しなければなりませんでした
現場監督さんに聞いてみた
現場監督さんとは毎日お話をしました。施主がちょこちょこ顔を出したりするのって、職人さんからするとどうなのでしょうとお聞きしました。「何かあってもすぐに聞くことができるし、何度も顔合わせをするとやりがいを感じますね」とのこと。もっとも「邪魔です」とは言い難いでしょうが、お互い相談しながら工事を進められるメリットはありますよね。
積極的に足を運ぶが吉
施主が見に行くと気が引き締まるというのもあるでしょう。それにお互いに話をすることで、施主と職人さんの間に信頼関係も生まれます。仕事の妨げにならない程度なら、できるだけ積極的に足を運んだほうが良いですね。そういう意味では差し入れはとても良い習慣であると思いました。
バスケットにお菓子を盛って
お菓子はいろんな種類のものを買って中身をシャッフルしてバスケットに入れて出しました。職人さんは手が汚れることが多いので、小分けに袋詰されたものを選びました。がっしりした男っぽい職人さんが多かったのですが、おせんべい・あられなど渋いお菓子よりも、可愛らしいパッケージのスナックが人気でしたよ。
撤去は3日かかりました
ほとんど使われていない部屋だったので壁紙も家具も真新しく、もったいないという気持ちもありましたが、床板の一部、戸棚などいくつかはリフォームのためにリサイクルできました。撤去は1日では終わらず、結局3日かかりました。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
