月明かりに照らされた小さなジャングル。植物に埋もれるようにたたずむガネーシャ像は、かつて密林の中にあった寺院の名残でしょうか。バーのインテリアとして本物の植物を使ったパルダリウムを作りました。
苔やミニ観葉植物でジャングルを再現
パルダリウムとは、ジャングルなどを模した風景を水槽やガラス容器の中に作り上げたテラリウムの一種です。
枯木にもたれるように白いガネーシャが座っています。取り囲んでいるのは様々な緑の植物たち。熱帯のジャングルを旅していて、こんな光景に出会ったら言葉を失ってしまいますね。様々な種類の苔やミニ観葉植物を使ってこんな風景を再現してみました。
【1】下地作り
25cm×25cm×25cmのガラス水槽の底に保護のためのマットを敷きます。ソイルを節約するために、ストッキングに入れたハイドロボール(ハイドロカルチャーで使用する粘土を高温で焼いて発泡させたもの)で段差を作りました。ガネーシャ像や流木の位置決めをします。
【2】ミリオンAを撒く
水槽の底にミリオンAを撒きます。排水孔のない植木鉢やガラス容器に植物を植える場合は、根腐れ防止となるミリオンAが大変重宝します。
【3】植物のレイアウト
観葉植物をレイアウトします。アクアショップなどで売っているパウダリウム用のミニ観葉植物が使い勝手が良いですよ。葉が小さめのもの、大きく成長しすぎないものを選びました。
【4】植物・コケを植える
観葉植物用の土を入れて、表面に数種類の苔を植え込んでいきます。
【5】2ヶ月ほど様子見
植物が土に根を張るまでカーテン越しにやわらかい日光がさす場所に2ヶ月ほど置いて様子を見ました。土の乾燥具合を見ながら水やり、霧吹きをしました。
【6】植物育成ライト購入
2ヶ月が経過し植物たちも落ち着いたようなので、旦那様バーにパルダリウムを移動することにしました。屋内植物育成用のライト・GENTOSの「植物のためのそだつライト」を購入しました。
GENTOSの「植物のためのそだつライト」について
こんなちっちゃなライトで大丈夫なの?……と不安になりましたが、Highモードにおける直下の照度は2000lxもあるそうです。LEDライトの色も太陽光に近いRa90。太陽光に近いので植物が育つには十分な光ですね。
【7】旦那様バーへ移動
パルダリウムをバーのアイアンシェルフの上に設置しました。ライトのスイッチを入れて完成です!
ガネーシャ君もようやく落ち着きました
このガネーシャ像はAliExpressで500円ほどでした。大きさは9cmぐらいで意外に良くできています。彼はこれまであちこちの植物鉢を転々としてきましたが、ようやくこの水槽で落ち着きました。緑の木々に囲まれてのんびりとくつろいでいるようです。
森の中のガネーシャ像。まるで寺院の廃墟のようでしょう?
これは斑入り白丁花(フイリハクチョウゲ)。以前不思議の国のアリス盆栽として育てていたものを仕立て直したものです。
こんなふうに根が地面の上に露出した状態の盆栽を「根上り(ねあがり)」というんですよ。#蒸気邸植物図鑑 pic.twitter.com/4AL4VUCu6A
— 五十嵐麻理(蒸気夫人・マダムスチーム) (@IgarashiMari) June 7, 2019
本物の植物があるとホッとします
旦那様バーは地下にあるので日光がさしませんから、これまでは主に人工観葉植物を使ったインテリアを作ってきました。でも一つだけでも本物の植物があるとホッとしますよね。このパルダリウムを作って1年近く経ちましたが植物用のライトで小さなジャングルは今も生き続けています。(2020年08月02日〜2020年9月29日制作)
【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
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- 観葉植物用の土
- ガネーシャ像