明かりをつけると歯車が浮かび上がるシェードランプ。カルトナージュ手芸の技法を使って、赤いランプシェードを青色にをリメイク。真鍮のメタルパーツとフリンジがキラキラしています。
3年前に作ったランプシェードを模様替え
カルトナージュ(Cartonnage)は厚紙で作った箱に布や紙、レース、リボンなどを貼って装飾する、フランスの伝統的な手芸です。箱だけでなく様々な平面、立体作品があります。小箱からタンスなどの大きな家具までカルトナージュで作ることができます。
リメイク前のランプシェード
これは3年前に作ったランプシェードのリメイクです。以前のランプはこのように赤色でした。これはこれで気に入っていたのですが、寝室の基調色を赤色から青色に変えることにしたので作り変えることにしました。同じランプでも布やフリンジを変えるだけでかなり印象が変わります。

【1】布やフリンジを剥がす
このランプの接着剤にはスプレーのりを使いました。スプレーのりは均一に接着剤を吹くことができて、手早く美しく仕上がります。それだけでなく、実は剥がすのも簡単なのです。下に接着しておいた歯車の切り絵はそのままに、布とブレードのみ剥がします。
【2】リサイクルできるものと分ける
歯車の切り絵のみ残して、パーツを全てはずしました。赤と茶色の布は破棄しましたが、ブレードは痛みがなかったのでリサイクルして使うことにしました。歯車の切り絵については以前書いた記事を参考にしてください。

【3】材料を揃える
今度の基調色は青と茶色です。孔雀の羽の柄のリバティプリント、むら染めの茶色のコットン、レーヨンブレード、カーテン用のフリンジブレードを揃えました。なお布はコットン生地が適しています。厚みのある生地を使うと、下の歯車が透けて見えません。
【4】布をカット
剥がした布を型紙にして、布をカットします。またリバティプリントは細長くテープ状に布を切っておきます。今度もスプレーのりを使ってシェード本体に接着します。
【5】均等に布を接着
バランスを見ながら布を均等にスプレーのりで貼り付けます。余分な布ははさみでカットします。
【6】端にテープ状の布を貼る
ランプシェードの上部と下部の端は、テープ状に切った布でくるむようにして接着します。
【7】布の継ぎ目にブレードを貼る
布の継ぎ目にピーコックブルーのレーヨンブレードを接着します。
【8】フリンジを接着する
前のランプで浸かっていたビーズフリンジをランプシェードの端に接着します。これは布の上に貼るのでボンドを使いました。完全に乾くまでマスキングテープで留めておきます。
【9】ビーズフリンジの先にメタルパーツ
前回、ビーズフリンジの先に真鍮でできたメタルパーツを真鍮線で留めました。メタルパーツの大きさはだいたい10ミリほど。電話やカメラ、自転車などアンティークなモチーフです。
【10】カーテン用のフリンジブレードを縫いつける
カーテン用のフリンジブレードをビーズフリンジに糸で縫い付けます。
【11】完成!
スチームパンクランプシェード完成! 左がビフォー、右がアフター。イメージがかなり変わりました。ご自宅の古いナイトランプやオークションで手に入れたランプシェードを、あなたのお好きな布で蘇らせて見ませんか? このランプもまた3年ぐらい経ったらリメイクするかもしれません。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- ランプシェード
- 布
- レーヨンブレード
- カーテン用フリンジ
- メタルパーツ
- 真鍮線
- マスキングテープ
- スプレーのり
- ボンド
- 裁縫道具一式