美しい孔雀の絵を購入しました。寝室に飾るために落ち着いた色にコーヒーウェザリングを施し、木製モールでぴったりの青い額を手作りしました。軽くて安価なDIY額作りを解説します。
元の寝室の基調色
もともと寝室の基調色はアイリーン・アドラーをイメージした「赤」でした。壁紙もカーテンも赤系統のもの。でも最近やや飽きてきたのと、基調色を「青」にした方がくつろげるのではと思い始めました。
【1】絵を購入
美しい孔雀の絵を見つけました。尾羽根が淡い青色でくつろぐための寝室にぴったりです。大きさは 50x75cm。カンバスに印刷したもので二枚組でした。ただし、これ両方オス。本当は夫婦の孔雀の方が良いと思いますが、メスは茶色で地味ですしね……。ま、いっか。
【1】コーヒーウェザリング
部屋に仮置きしてみると、ちょっと余白が真っ白すぎるように感じました。アンティークな部屋には合わない気がしたので、落ち着いた色合いにするためにコーヒーウェザリングを施すことにしました。材料は普通のインスタントコーヒーを水溶きしたもの。
【2】コーヒーをハケで塗る
水溶きコーヒーを絵全体にハケで塗ります。左側がウェザリング前、右側がウェザリング後。並べてみるとかなり色合いが違っているのが分かりますね。
【3】余分なコーヒーを拭き取る
孔雀の部分は羽の青色が鈍くならないように、コーヒーをつけないようにしました。色がつきすぎたところは濡らした雑巾で拭き取ります。コーヒーの色を定着させるために上からざっとウレタンニス(透明)を吹きます。
【4】モールをカットする
以前テレビの額を作っていただいた額の専門店・高山額縁店さんにお願いしようかと思いましたが、面白そうだったので額を自分で作ることにしました。材料はモール、モールディングと呼ばれる棒状の木の飾りです。ホームセンターで入手。
【5】モールを45度でカット
絵の大きさに合わせてモールを切ります。モールの端は45度にカットします。直角に組み合わせて接着します。
【6】モールを釘で固定し、マスキング
モールをカンバスに釘で固定します。そして塗装のためのマスキング(ゴミ袋使用)をします。ちなみになぜ組み立ての前に塗装をしないのかというと、棒状の木材は水分を含むと反ったり曲がってしまったりするからです。先に組み立てて釘で固定すれば塗装後に歪むことはありません。
【7】下地の色を塗る
ピーコックブルーのアクリル絵の具で額を塗ります。
【8】スパッタリング塗装
額に模様を入れます。今回はスパッタリングという技法を使います。これはぼかし網という網にハンドルがついたスパッタリング用の画材。歯ブラシや固い筆に絵の具をつけて、網でこすると細かい霧状の絵の具が飛び散ります。水色と群青色で、額の上に霧状の模様をつけました。
【9】金模様をつける
スパッタリングだけだと地味なので、金模様を付け加えます。アクリル絵の具の金色をハケにつけて、ささっとこするようにして額に色をつけます(ドライブラシ法)。
【10】ウレタンニスでコーティング
上から保護のために水性のウレタンニスを塗ります。二度塗りしてつやつやになりました。
【11】マスキングを剥がす
マスキングを剥がします。この時カッターナイフでマスキングとの境目を切っておくと、絵の具の層がやぶれてしまうのを防ぐことができます。力を入れ過ぎると絵を痛めてしまうので注意深く切ります。
【12】絵を飾る
額を自作したのは軽く作るためでもありました。木の枠だけなので、50x75cmの大きな絵でもたったの1キロほど。マスキングテープで壁にあたりをつけてバランスを見てから、石膏ボード用のフックで絵を吊ります。
【13】完成
上手く飾ることができました。これで完成。以前作った青銅の花瓶とアートフラワー、フォトフレームも淡い青色なのでぴったりです。
青いものを少しずつ増やす予定
寝室のメインイメージが固まりました。孔雀の「青」とマホガニーの「茶」を基調色に決めました。今後は青色のものを手作りして、寝室を徐々に改造してきたいと思います。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- カンバスの絵画
- コーヒー
- モール(モールディング)
- 木工用ボンド
- 釘
- ゴミ袋(マスキング用)
- マスキングテープ
- アクリル絵の具(青色各種・金色)
- 水性ウレタンニス
- 石膏ボード用フック
- 工作用具一式
- 塗装用具一式