スカスカだった軽量鉄骨に石膏ボードや板が貼られ、ようやく部屋が仕切られました。壁ができると一気に部屋らしくなりますね。6月に入ってから蒸気邸は着々と工事が進んでいます。
一般住宅で使われる石膏ボード
一般的な日本の住宅では、壁の下地として石膏ボード(プラスターボード)がよく使われます。石膏ボードは石膏の上に紙が貼られた板状の建築資材で、我が家のような軽量鉄骨や下地板の表面に打ち付けて固定します。
石膏ボードの問題点
石膏ボードは防火性もあり価格も抑えられるので、日本の住宅の99%以上に使われていると言われます。しかし万能の資材ではありません。石膏ボードの廃棄方法はほとんど埋め立てによるもので、環境への影響が懸念されています。また廃棄処分費が高いことから不法投棄されることも多く問題になっています。
石膏ボードと合板を使用
また石膏ボードは壁に重いものを固定したい場合には向いていないという短所もあります。そこで設計段階で部屋のレイアウトを決めておいて、重い物を固定したい部分は石膏ボードでなく合板(ベニヤ)をはってもらうことにしました。
再び企画ノートのススメ
以前、綿密な企画・計画ノートを作るべきだという記事を書きました。

施主は決めることが山ほどあって忙殺されるため、部屋のどこに何を置くかということは後回しになりがちです。しかし出来上がってしまったらやり直しができないので、引越し後に家具や電化製品を置こうとしたものの、時すでに遅しということもあるのです。
照明器具や薄型テレビの場合
例えば照明器具やテレビなどを天井や壁に組み込むつもりであれば、工事が始まる前に重さを計算して資材を決定しなければなりません。いくら軽量の照明、薄型テレビと言っても意外に重みがありますし、石膏ボードに直接固定することはできません。(※)
標本コレクションやスチームパンクパイプ
また私は蝶の標本をコレクションしており、壁一面に額入りの標本を取り付けたいと思っていましたし、トイレの一部の壁にスチームパンク的なパイプを張り巡らそうと考えていました。建築士さんとは事前に何度も打ち合わせをして、家具や家電、オブジェのレイアウトを伝えて、荷重に耐えられる壁の建材を選んでもらいました。


正直素人には難しい
正直まだ何も建っていないような段階で、全ての家具、家電、荷物をどこに置くかを考えておくのはとてもむずかしいことです。その上口頭で建築士さんに伝えるのは至難の業です。そのためイラストや写真の切り抜き、パンフレットなどをスクラップしたノートは本当に役立ちました。
壁の次はドアの枠
百聞は一見に如かず。文字や写真は口で伝えるより正確に情報をやりとりできますし、手で字を書いたり絵を描いたりすると頭の中が整理されます。さあ、壁がすっかり出来上がりました。次回はこの壁にドアの枠がつく行程です。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
