この美しいペーパークラフトは「潜水氣球」。叙情的で繊細。古き良き時代のSFを髣髴(ほうふつ)とさせる作品です。YoshidaFactoryさんのインタビュー記事をどうぞ。
潜水氣球は氣球型の一人乗りの潜水艇である。
重力制御歯車を浮沈装置に使用し、短時間の飛行すら可能な高性能さなのだがすこしばかり燃料費がかさむのがいかんな・・・いざ!ランゲルハンス島に行こうじゃないか
スチームパンク初心者の館にて
YoshidaFactoryさんに初めてお会いしたのは、京都で開催されたスチーム・パンク初心者の館でのこと。確かな技術力と自由な発想に惚れ込んでしまいました。YoshidaFactoryさんの木製ギアコースターや蒸気バッジもお気に入りです。コースター300円、潜水氣球1000円って本当にこのお値段でいいんでしょうか。

メールでお話をおうかがいしました
こんな素敵な作品をお作りになるYoshida Factoryさんとはいったい何者? 読者のみなさまも興味津々と思います。メールでのインタビューと写真の提供を快諾していただきましたので以下ぜひご覧くださいませ。
YoshidaFactoryさんメールインタビュー

お名前をうかがってもよろしいですか? お名前の由来などありましたらお教えください。

友人依頼の楽器などを作ったりしていましたらいつの頃からかYoshidaFactoryと呼ばれる様になりましてtwitterアカウントを作る時に使用しました。後にそのまま屋号ににしました。

ご趣味、現在はまっているものはありますか?

海釣りが趣味です。船は使わず突堤から鰤を狙い2013年に84センチの鰤を釣ったのが最大でした。寒い時は行きません。

読者の皆さんに簡単な自己紹介をお願い致します。

子供の頃から図画工作ばかりやってました、気が付くといい年齢になってました。最近やっとおじさんと呼ばれる事に慣れました。

制作を開始されたのはいつごろでしょうか? 一つの作品を完成させるまでどのくらいの時間がかかりますか?

工作は物心付いた頃からずっとやってます。少し前はサイバーパンクっぽい物が多かったですね。レーザーカットのペーパークラフトは設計に一週間、説明書に一週間です。最近よく連れているウサギさんのロボットは2ヶ月かかってます。

そもそもスチームパンク作品をお作りになったきっかけは何でしょうか? またそれはいつのことでしょうか?

卓上のCNC加工機を導入して歯車の自家生産が出来るようになりましたので、3年程前に始めました。

一番のお気に入り作品はなんでしょうか。またここに注目してほしいという作品のポイントはどこでしょう?

マスコットキャラクターになりましたウサギさんのロボットですね。イベント会場に置きっぱなしに出来ないので連れて帰ってます。私の作品で注目して欲しいところは、既成品歯車では無く、いちいち専用設計独自生産しているところです。

スチームパンクに関するご家族やご友人の反応はいかがですか?

私の友人ではスチームパンク系で無くとも理解が深い人が多く、作品を作る度に面白がってもらっています。

YoshidaFactoryさんにとってのスチームパンクの定義(イメージ、方向性など)は何でしょうか?

一般的なスチームパンクっぽいものがベースになっています、カッコイイ系が好みです。

スチームパンクな作品(映画、ゲーム、文学など)でお勧めがありましたらご紹介ください。

映画「未来世紀ブラジル」やアニメ「ふしぎの海のナディア」辺りを。

日本におけるスチームパンクのムーブメントについて思うことはありますか?

スチームパンクの人は私の知る限り優しい人が多く、新しく始めようとする人に協力的です。今後根強く広まっていくのだと感じています。

今後どのような活動、プロジェクトを予定されていますか?

まずはペーパークラフトのバリエーション追加をやりたいですね。ギミック系のアクセサリーも充実させて行きたいと考えています。

最後に読者のみなさんへメッセージがありましたらぜひ☆

まだまだ力量不足ですが、これからも頑張っていきます、どうぞ宜しくお願いします。
インタビューを終えて
YoshidaFactoryさんはとてもおだやかで物静かな紳士──といった風情ですが、実はモノづくりに情熱を傾ける熱いエンジニアでもあります。こんな素敵なメカを発明してしまうのだからきっとロマンチストでもあるのでしょうね。
YoshidaFactoryさんのモノ作り愛
YoshidaFactoryさんのブログを拝見すると、ギアのコースターは「勿論色を塗ったり、紙を貼ったり、お好みでお使いください」とモノづくりを推奨されています。心の底から手を動かして作ることがお好きなんだなと伝わってきました。【蒸気夫人(マダムスチーム)】